日吉教室のメッセージ
数学の厄介さ。
2024.01.19
昼夜の寒暖差が秋かと思うほど、最近の昼間は暖かいですね...。
私は寒暖差アレルギーで日々死にそうになっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。体調管理は十分に行ってくださいね。高校3年生の皆様は共通テストお疲れさまでした!
今週も高校入試の話。本日は数学です。
去年のデータにはなりますが、数学は獲得点数分布に大きな差があり、ほとんどの受験生が50点~60点の獲得という結果となっています。
つまり、ある程度の点数は皆が大体とれるけれど、高得点を取りづらい科目であるということです。
その理由として挙げられるのは、神奈川県の文章量の多さにあります。
他科目でもしつこいぐらいに言っていますが、神奈川県の文章量って正直異常。
ただの計算で解ける数学はどこにもありません。必要なのは思考力と読解力。
そして大問の中に散りばめられた正答率1桁の問題達。これらの見極めと、様々な方向からもの事を見ることが出来る柔軟な思考力、なんでこんな回りくどいの?今もしかして国語の試験もやってる?と言いたくなるような、あえて複雑に書かれたウェイトの重い問題文の数々。控えめに数学嫌いからしたらキレそうです。
ではこんなに正直めんどうくさい大変そうな数学にどう立ち向かうか。
それは圧倒的な「取捨選択」が必要になってきます。
先述した正答率1桁代の小問たち。(図形問題の中の(3)とか)こいつらの厄介なところは終盤にあるのではなく中盤にあるところ。
すなわち、こいつらに引っ掛かり超難問に首をひねっているとあっと言う間に時間など溶けるように消えていくわけですね~~~~。
そうならないためにするにコツは二つ。「出題傾向を把握しておくこと」と「試験開始になったタイミングでまずは全体を見ること」です。
この厄介な1桁ちゃんたちは、毎年同じような問題で同じような場所にいます。なのでたくさん過去問を解くことで、1桁ちゃんたちの見極めが出来るようになり、「いったん飛ばし!また後でな!」が出来るわけです。
正答率1桁厄介問題ちゃんたちに「また後でな!」が出来るとどうなるか。
比較的正答率の高い図形の小問(1)や(2)、一番初めの小問集合など落としてはいけない問題に尽力が出来るのです。
そしてもう一つ、数学の厄介ちゃん代表は「確率」ですね。
神奈川の確率の問題は、基本最後です。
最後に確率か~~~~~と思ったそこのあなた。
神奈川県最大の武器はなんでしたっけ?はい「文章量」。
確率も例外ではありません。
計算や手順はそこまで大変ではないのに、回答するという行動まで簡単にたどりつかせてくれないのが神奈川県。秘技!問題文による思考停止技!対応としては二つ。
1桁厄介ちゃんたちと同じように「後回し」最後に時間かけてやりましょう。そのために時間配分をしっかり。そして「読解力を上げましょう」。国語のみならず、全ての科目で役に立ちます。百利あって一害なし。本を読みましょう。
纏めると、数学のコツは
まず最初にすべてを見る。苦手や高難易度など自分の解きやすい物を取捨選択し、時間配分を行いながら優先的に解く。ただ計算力を磨くのではなく、読解力や思考力も磨く。
そして何より、大問1の小問集合はできるだけ落とさないように、素早く正確に計算ができるよう特訓をする。
神奈川の数学は一癖も二癖もある科目であることを忘れないように!!
対策をしていきましょう。