日吉教室のメッセージ
花粉の季節...。
2024.03.07
花粉の...季節が...やって...来ましたね...。
こんにちは。絶賛花粉症に悩まされている、私です。
日吉教室でも花粉症に悩まされている講師や生徒様は多く、ティッシュの消費量はとてつもないことになっています。個別授業中にもくしゃみが止まらなくなっている子もちらほら...。頑張ってくれ、空気清浄機くん。
そもそものお話ですが、花粉症とはアレルギーの一種です。人間の身体はウィルスなどの病原菌が体内に入ると「抗体」が病原菌を体外に出そうとせきや発熱などの風邪の症状を引き起こします。
そうして「これは外に追い出さなきゃいけないもの」と体が覚えるようです。アレルギーと呼ばれるものは「本来であれば人体の害ではないもの」を「害」だと思い込んでしまい、くしゃみや涙などで体外に排出しようという作用が働くものを指すそうです。
よく例えられるのは、人それぞれ容量の違うコップを持っていて、そのコップの中に入る分からあふれてしまって反応している、とか。私は親からこう学びました。
杉が花粉を飛ばすの樹齢30~60年頃の木たちだそうです。ですが、本来であればこれくらいの樹齢の木は伐採され、様々なものに加工されるそうです。
つまり、本来であれば伐採される樹木が、伐採されていないことで花粉量が増加しているそうなのです。
ここで質問。現在から30~60年前って日本はどういうタイミングでしょうか!!!
はい正解。戦時~戦後になります。
スギやヒノキは成長スピードが速く、様々な加工品の資材ともなるため、戦時中や戦後の物資が枯渇していた日本では、木の需要がとても高く、いたるところにスギやヒノキが植えられていきました。
そしてたくさん植えられたスギやヒノキ。戦後よりプラスチックや貴金属の流通が始まり、木材の需要が減っていってしまいました。そのため、戦時中に植えられた木材は減ることなく、花粉を飛ばす年齢にまで成長してしまったわけです。
「せなら伐採すればええやん」と思う方もいるでしょうが、そう簡単にいかないわけです。
その理由は大きく3つ。
1つは木材需要の低さと、木材加工職人の減少。
いくら木を伐採し、いろんなものにできるで!という状態にしたとしても、加工する人がいなければ、場所をとるだけ。生きていない木材の管理は生きている木材の管理より大変で、腐ってしまえば治すことも、加工に使うこともできない「無駄なもの」になってしまいます。
2つ目は、伐採するのにもお金がかかること。
ただ森に入り、木を切ればいいのではなく、切る道具の準備や切った後の搬送など、かかる費用は様々です。木の大きさや依頼する業者などにより金額の相場は様々ですが、ざっと調べたところ、1本8,000~というのが相場のような印象を受けました。
ここからは3つ目の理由とかかわる部分もありますが、日本は山岳国であるがゆえに山がとても多い国です。その山にはほとんどといってもいいほど森があります。日本国土の約七割が森であるほど、森が多い国でもあります。
ちなみに、木のうち、約45%は杉の木、約25%がヒノキの木です。日本でスギ花粉もしくはヒノキ花粉症が多いのにも納得です。
これほどの杉の木を伐採するのにかかる金額は一体いくらか想像もつきません。
どこからお金が出るのかも、考えたくないですね。
そして最後3つ目の理由は、先ほど挙げたように日本は山岳国です。そうして、日本には四季があり、雨の量は決して少なくありません。
山に植えられている木の数々は、洪水や土砂崩れなどを防いでくれています。
そのため、無計画に木を伐採することが出来ないと言われています。
これらの課題は簡単に解決できるものではなく、かといって放置しておいていい物でもありません。
地学や歴史...様々な観点から学ぶことで、社会問題を深く知り、解決の糸口を見つけることが出来るかもしれません。
将来の日本を支える皆さんだからこそ、たくさんの知識を身につけ、今後の日本をより良いものにしてほしいと考えています。
学習のお悩みがあれば、ぜひ一度教室までご相談にいらしてください。
スタッフ一同お待ちしております。