こんにちは!城南コベッツ 横浜高島町駅前教室です!
本日は、中学受験生と保護者様向けに、
国語の得点力アップについて、おはなしします。
【前提】国語は、文章が読めないと解けません。「とばし読み」や「字面だけを眺めて意味を理解しようとせずに読む」ことが癖になっている場合は、一刻も早く直しましょう。
文章の読み方を改善するだけで、驚くほど点数が変わるものです。国語が苦手なお子さんの場合は、
「意味を理解しながら、文章をしっかりと読む」「要約の練習をさせる」ことにまずは集中しましょう。
■要約で意識して欲しいこと【論説文・説明文】各段落の要点をまとめ、つなぐ練習を。
※「つなぐ」とは、それぞれの段落同士の関係を考えるということです。
(
言い換え、具体と抽象、対比、理由、具体例などの関係性に注目しながらつなぎましょう。話題が転換する場合もあります。)
【物語文・小説】心情部分に線引きしながら読み、主人公の心情の変化をまとめる練習を。
いずれの場合も、
きちんと読み、まとめる練習を塾の先生、もしくは保護者と一緒に行ってください。

続いて、選択肢問題でよく出てくるパターンを解説します。
■言い換えに着目する<例題1>平成5年の父の日に、太郎君はお酒を買いに行ったが、「
お酒は二十歳から」とお店の人に言われた。
問)ー線部分はどういうことを言ってるか。
1.お酒は美味しいと言うこと。
2.お酒にはアルコールが入っているということ。
3.お酒は二十歳になると飲めないということ。
4.お酒は大人が飲めるということ。
5.お酒は成人が飲めるということ。
正解は、5です。
1,2は一般論を述べているにすぎず、3は言っていることが逆です。4は一見正しそうに見えますが、「大人」が「二十歳から」を表している訳ではないため、正確ではありません。5は、平成当時であれば、成人=二十歳となり、
正しく言い換えていることになるため、5が正解になります。
■因果関係に着目する<例題2>学校のそばを通ると、なつかしい給食のにおいがしたため、
ラーメンを食べることにした。
問)ー線部分はどういうことを言っているか。
1.給食のにおいでお腹が空き、チャーハンを食べようとしたということ。
2.ラーメンを食べたことでお腹が空いたということ。
3.給食のにおいでお腹が空き、ラーメンを食べようとしたということ。
4.給食を毎日食べられたことに感謝し、ラーメンを食べようとしたこと。
正解は、3です。
1は、すり替えと言われるもので、結果部分が異なります。2は因果が逆であり、4は因果関係が成立していません。よって、
因果関係が正しく成立する3が正解になります。
■接続詞に着目する<例題3>96歳の祖父が最後に食べたいと言ったのはアイスクリームだった。私は買った。35年間の感謝が込み上げてくる。光に満ちた病室の中で、祖父は見事に美しく透明にー。やがて棺の中で
白い花に埋め尽くされていく祖父と私。
問)ー線部分はどのようなことを表しているか。
1.潤いに満ちた祖父と私の心地よい日々は終わり、二度と戻ってはこないということ。
2.祖父と私の日々は永遠に美しく、私の中に閉じ込めることで輝き続けるということ。
3.祖父と私の2人の世界が、最も美しい輝きをはなったと同時に終わりを告げていること。
正解は、1です。
ここでのポイントは「やがて」という接続詞で、「やがて」は「時間の経過」をあらわします。2,3は「光」の描写からの時間の経過が示されていないことから、正しく説明しているとは言えません。よって、
時間の経過を正しく示している1が正解となります。難関校ではこうした限定がよくみられます。

最後に、記述問題についても、少し触れていきます。
■並(へい)・理(り)・対(たい) の法則記述においての優先順位は、
並列→理由→対比の順が基本です。
① 並列関係がある箇所を解答にする場合は、安易に省略しない(「〜や」「〜たり」「さらに~」といった並列関係の部分を記述する場合は、原則すべて解答要素に盛り込む)
② 理由、根拠(「〜によって」「〜のため」)の部分を解答要素に盛り込む③ 対比(「〜ではなく」「〜なのに」)の部分を足す解答の際に、明らかに字数が足りていない場合は、こうした
並列関係を解答に盛り込めていない場合や、理由を述べられていない場合が多くあるため、
日ごろから記述問題の字数については意識を高く持っておきましょう。
また、原則、修飾語の優先順位は並列・理由・対比ですが、「対比」から書く例外も存在します。
例外①ー線内に「対比」がある場合は、原則解答も「対比」で書く 問)「情報があふれている現代よりも情報の乏しい昔の方がむしろ豊かだったのではないか」とはどういうことか。
→対比(現代は〜だが、昔は...だということ) 問)「私は改めて母を見直したのであった」とはどういうことか。
→変化=対比(もともと〜だったのに、...と思い直したということ)例外②「変だ」「おかしい」「不思議だ」「違和感がある」に線が引かれている場合は、「対比」でまとめる。問)「次郎の様子がおかしいぞ。」とあるが、これはどういうことか。
→対比(いつもは〜だった【前提】のに【対比】...だから。)現在小学5年生の方は、受験まであと1年となりました。特に要約、選択肢問題への対応などは、
「何となく」ではなく根拠をもって考えさせる必要があります。
日々の学習においてトレーニングを重ねて、入試本番で力を発揮できるようにしていきましょう。
城南コベッツ 横浜高島町駅前教室では、個別相談や無料体験授業を承っております。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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