矢向駅前教室のメッセージ
おすすめの英語学習法
2025.01.17
私は中学1年生の頃、『Drippy』という英語小説を読んでいました。いや、父親に「読まされていた」というのが正解でしょうか。もうだいぶ昔のことなので記憶は曖昧ですが、家出をした雨粒の子(ドリッピー)が色んな場所での体験を通して成長していく、という内容だったと思います。私はとにかく勉強嫌いだったので、見兼ねた父親がこれを毎日15分読むよう勧めてきたのがキッカケです。当然、中学1年生の私には英語小説は難しすぎて、何も分かりませんでした。しかし嫌々ながら読んでいくにつれ、次第に何となくですが「言葉のルールのようなもの」が身に付いていきました。「いつもこの言葉はここにあるな」「この語尾で終わる単語はいつも種類が似ている気がするな」など、明確に説明はできないものの感覚で分かるようになりました。気付けば1年ほど継続でき、その甲斐あり、その後は大学受験まで英語は得意科目となりました。たった15分の学習、というよりほぼ「遊び」です。小説を読んでいるだけなので、勉強という感覚がなかったのも継続できた要因です。また言葉のニュアンスなどは、単語帳でつらつら勉強するよりも実際の文章でどう使われるのか、これに触れ続けることで言語は上達するのだと実感しました。調べてみたところ、どうやら英語学習者向けの『家出のドリッピー』というのが現在あるようです。もし興味がありましたら皆さんも試してみてはどうでしょうか。
執筆:栗明純彦