2023.10.04
こんにちは。
今回は中学校の歴史の学習方法をご紹介します。
まず大前提として、歴史に限らず、社会科は暗記から逃れることは出来ません。
逆に言えば、覚えていることが増えれば増えるほど、点数も上がり易い教科なのです。
ただ、5回も10回も必死にノートに書いていても、ただ苦痛なだけ、という生徒は多くいます。
それに例外もありますが、その方法で覚えても一時的なものになりやすく、効果的ではありません。
さらに最近の入試問題では、ただ暗記しただけでは解答できない問題も多くなり、より確実かつ効果のある暗記をする必要が増しています。
そのために必要なものは、「時間」です。
歴史には覚えなければならない単語が特に多くあります。人物名、出来事、年号、地名、制度、役職...。
一気に覚えるなんてとても無理です。
だから時間をかけて、じっくり覚えていくのです。
私は学習を始める生徒にはまず、縄文から令和まで、時代区分を言えるかどうか聞きます。
歴史には流れがあるので、それを押さえたほうが、効率が上がるからです。
では、流れを押さえるにはどうすればいいのでしょうか。
教科書を読むのもいいですが、おすすめはマンガや動画です。
文章を読むだけより視覚的に分かり易く、記憶に残りやすいからです。
そして時代ごとの中心人物をしっかり覚えていきます。
例えば、平安時代は藤原氏から上皇そして平氏、江戸時代は徳川氏、という具合です。
そうすることで、それぞれの時代の特色がイメージできるようになります。
非受験生の場合は、授業をしっかり聞き、ノートをとることが大切です。
土台を作った時代のイメージに授業を通してさらに肉付けし、具体化していきます。
その際は、資料集も一緒に開くと良いでしょう。
たくさん画像が載っていますし、背景の解説や年表などで分かり易く書かれたページがあり、理解が深まります。
学校で授業をしたその日のうちに、ワークなどで復習するのも大切です。
受験生の場合は、その多くが復習として歴史を勉強すると思われます。
知識が定着していない生徒におすすめなのは、教科書の音読です。
音読する際は、自分が聞き取りやすいスピードで読むと、頭に入って来やすくなります。
視覚と聴覚を用いることで、記憶の定着が期待できます。
そして音読を数ページごとに区切りつつ、ワークや問題集で当該分野の復習を行います。
受験生・非受験生ともに共通しているのは、インプットとアウトプットです。
知識を入れた後は、本当に覚えられているか、問題を解いて力試しをします。
もし思い出せなかった問題があったら、解答・解説を読み、それから教科書へ戻りもう一度覚え直します。
暗記をする過程で語呂合わせを利用したり、自分なりに効率の良い覚え方を作ったりするのも良いでしょう。
そしてもう一つ大切なのは、暗記をする際に、用語をバラバラに覚えないという事です。
歴史は人が作るものなので、出来事には理由があります。その背景を縦に掴むことが大事です。
例えば、
Q.なぜ日明貿易では勘合を使ったのか? → A.倭寇と正式な貿易船を区別するためだ!
のように、因果関係を含めて覚えることが重要です。
理想形は、用語を見たときすぐに関連ワードが浮かぶ状態です。
知識が繋がっておらずバラバラなままだと、これらの問題に太刀打ちできません。
いかがでしょうか。ここまでの勉強法を見ると、かなり時間が必要だと思ったのではないでしょうか。
しかし、歴史で高得点を取るためには、継続した学習が必要不可欠なのです。
じっくり時間をかけて、コツコツ暗記を積み重ねていく。これが歴史学習の必勝法です。