戸田公園教室のメッセージ
~埼玉県公立高校入試2025~理科の入試分析~今後の対策は?
2025.03.13
今回は2025年埼玉県公立高校入試、理科の問題について書きたいと思います。
今年の受験生はぜひ参考にしてもらえればと思います!
・大問1
なんと今年は計算問題が1問もありませんでした・・理科が苦手な人は大当たりですね。
停滞前線や反射、慣性の法則を語句で答えさせる問題など基本的に教科書の太字レベルとして
覚えるものがあり、差がつきづらい展開となりました。
・大問2
今回は地震の単元が出題されました。加えて地層における断層なども出され、数年出題がな
かったところがでましたね。傾向はやはり見ておくべきだと思います。
問3は今までにあまり見たことが無い問題。初期微動継続時間を見てBとCからは等しい距
離、Aからはその半分の距離の点を探し当てる問題ですが数学的な図形の感覚が無いと少し
考えてしまうのではないでしょうか。
・大問3
生物の「微生物(菌類と細菌類)」からの出題でした!
問1と問2は基礎知識を問う問題ですが、菌類と細菌類の違いをちゃんと理解してないと解けないので観察の図から整理が必要です。
問3は、「実験中、なぜそれをしたのか」という理由をたずねる定番問題。北辰テストでも頻出なので見覚えある人も多かったと思います。
問4は、知識ではなく「考えて解く」問題です。埼玉県はこの手の問題が増えています。知識<思考の時代です。。
・大問4
水溶液の密度の問題でした!
問1は単なる引き算。体積を確認すれば問題なく解けますね。
問2は、水に浮く=水よりも密度が小さいことが分かっていれば簡単な問題ですね。ホントに今年は計算があまりない、、、
問5は水の特性を問われる問題。水は4℃の時が密度が一番大きいという知識が問われましたね。
・大問5
電流と磁界の問題。
問1は、オームの法則の計算です。電圧や電流などの関係を理解していればすぐ解けるでしょう。
問4は、地球の磁界の性質、N極とS極の磁界における知識を駆使すれば解けるのでは。
全体的に教科書基礎レベルで差がつきにくい結果ではないでしょうか?
☆結論☆
今年は平均点が大幅に上がる予想です。学校選択問題を受けた受験生は大差がつかず、他科目で合否が分かれたのではと思っています。
逆に「理科が無理だぁ」となっていた人は日頃の行いで報われましたね!
来年度の理科は難易度が戻り、ハードルが上がる可能性が高いです。では何をどう対策すればいいか?
①やみくもに復習をするのではなく、「分野ごと」に対策する
②ワークにある「思考力問題」のような文章量が多い問題演習を行う
この2つがカギを握ると思います。
①については「効率」を重視したローラー作戦です。4分野ある内、まんべんなく対策をしてもいいですがどの単元が出るかわからない入試では大問ごとの点数にウエイトがあります。「まずは生物と地学を固めよう」という学習の方が点数を上げやすいと思います。
②埼玉県の入試傾向として各科目「文章量が多い」ことと「会話形式が多い」があります。きちんと文章を読み、そこから情報を整理して答えを導く練習をしていくために「これ読みたくないなぁ」くらいの文量に慣れておきましょう。
難易度が高い問題は「化学」と「物理」に多いです。早めの対策をオススメします!!