戸田公園教室のメッセージ
~埼玉県公立高校入試2025~社会の入試分析~今後の対策は?
2025.03.13
こんにちは
今回は前回の理科に続き、社会の埼玉県公立入試の総評をしたいと思います。
まずは地理分野についてです。
世界地理・日本地理いずれも前年度よりも易しい問題でした。傾向も変わらず、教科書レベルの理解でなんとか解ける印象です。
世界地理の記述では「西アジアの出稼ぎ労働者」について、日本地理の記述は「中部地方の通勤・通学者の移動」についてでした。どちらも資料の値を見れば比較的解きやすい問題ですね。
最近は農業や地形についての知識が問われますので三角州や扇状地、漁業などの基礎事項はおさえておきましょう。
次は歴史についてです。
大問3は少し苦戦した人が多いのではないでしょうか?1問目の中国の歴史書についての選択問題ではいかに消去法を用いて考えるか、2問目は「墾田永年私財法」と思いきや少しニッチな「三世一身の法」の失敗理由についてでした。資料から土地制度について特徴を書けるかがポイントです。
さらに最後の問題では宗教改革やイスラム帝国の正誤問題が出題し、世界史を勉強したかが問われる展開でした。
大問4については全体的に簡単な印象、満点が取れそうな問題です。大問4でこれは珍しい、そして今年はなんと「並べ替え問題」がなく、ホッとした人もいるでしょう。
最近の傾向であるフローチャートから出来事を考える問題も出題しましたがニューディール政策など特徴がわかりやすい問題でした。
公民分野は6択の中からすべて選ぶ問題が難しかったですね。語句だけを覚えるのではなく、流れや関連事項とセットで勉強することをオススメします。
近年だと「フェアトレード」や「ダイバーシティ」などの略称やカタカナが毎年出されています。国際関係や日常的に関連がある言葉を理解できているかを埼玉県だと試しているのかもしれません。