2023.05.13
こんにちは。城南コベッツ 八王子北野教室の山口です。
由井第一小学校や長沼小学校の5年生は,国語の授業で『新聞を読もう』という単元を学んでいます。
子どもたちが新聞に親しむきっかけになればいいなぁ,と思います。
「新聞」というと思い出すことがあります。
私が高校1年生の時のことです。
当時,1年生は『現代社会』という科目が必修となっていました。
(今は『公共』という科目になっていますね。)
私のクラスは,教頭先生がその授業を担当していました。
年配の先生で,恰幅もよく,そして言葉を選ばずに言えば「偉そうな」話し方をする人でした。
こちらは生意気盛りの男子高校生ですから,そんな先生のことをうっとうしく思っていました。
その先生が,たびたび言っていた言葉が,二つありました。
「理屈っぽい人間になりなさい」
「新聞を読みなさい」
不思議なものです。
嫌いだった先生の言葉なのに,今でも心に深く刻まれています。
優しかった先生や面白かった先生の言葉は,何一つ印象に残っていないのに......。
新聞の購読率は年々減少していて,現在は6割前後と言われています。
その背景にあるのは,もちろんインターネット,スマートフォンの普及です。
情報はスマホを通じて得るものというのが,特に若者たちの共通認識となっているようです。
確かに,情報の「速さ」という点では,新聞はインターネットにかないません。
また,画像はもちろん,動画や,他のサイトへのリンクなど,「わかりやすさ」と「便利さ」が,利用者を引きつけます。
そして,既定のアルゴリズムにより,個々の利用者の属性や嗜好に合わせた情報を選んで,次々に提示してくれます。
こういった融通無碍な特性が,インターネットの最大の武器といえるでしょう。
ですが,これらの武器は「諸刃の剣」とも言えます。
速くてわかりやすい情報は,受け手の思考力を奪っていきます。
また,関心のある情報だけに接していると,次第に視野が狭まってきます。
場合によっては,どこかの誰かにとって都合のよい思考が植えつけられていってしまう,などとということにもなりかねません。
新聞の文章は,確かに読みにくいかもしれません。
しかし,記者が取材を重ね,資料を分析し,熟考して書いた文章からは,確かな事実と深い考察が読み取れます。
また,紙面に掲載された多様な情報に接することで,読者は,新たな世界へと導かれることもあります。
そして何より,新聞を読むことで,自ら考えて判断する力が身についていくのです。
最近は,「生成系AI」が注目を集めています。
そんな時代であっても,いや,そんな時代だからこそ,新聞を読むことには意義がある。
私は,そう思います。
そして,......
城南コベッツ 八王子北野教室でも,講師の伝える確かな事実と深い考察,そして多様な情報によって,生徒さんは,自ら考える力を身につけていきます。
......って,ちょっと強引だったかな?
学習相談・教室見学のお申し込みはこちら
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子どもたちが新聞に親しむきっかけになればいいなぁ,と思います。
「新聞」というと思い出すことがあります。
私が高校1年生の時のことです。
当時,1年生は『現代社会』という科目が必修となっていました。
(今は『公共』という科目になっていますね。)
私のクラスは,教頭先生がその授業を担当していました。
年配の先生で,恰幅もよく,そして言葉を選ばずに言えば「偉そうな」話し方をする人でした。
こちらは生意気盛りの男子高校生ですから,そんな先生のことをうっとうしく思っていました。
その先生が,たびたび言っていた言葉が,二つありました。
「理屈っぽい人間になりなさい」
「新聞を読みなさい」
不思議なものです。
嫌いだった先生の言葉なのに,今でも心に深く刻まれています。
優しかった先生や面白かった先生の言葉は,何一つ印象に残っていないのに......。
新聞の購読率は年々減少していて,現在は6割前後と言われています。
その背景にあるのは,もちろんインターネット,スマートフォンの普及です。
情報はスマホを通じて得るものというのが,特に若者たちの共通認識となっているようです。
確かに,情報の「速さ」という点では,新聞はインターネットにかないません。
また,画像はもちろん,動画や,他のサイトへのリンクなど,「わかりやすさ」と「便利さ」が,利用者を引きつけます。
そして,既定のアルゴリズムにより,個々の利用者の属性や嗜好に合わせた情報を選んで,次々に提示してくれます。
こういった融通無碍な特性が,インターネットの最大の武器といえるでしょう。
ですが,これらの武器は「諸刃の剣」とも言えます。
速くてわかりやすい情報は,受け手の思考力を奪っていきます。
また,関心のある情報だけに接していると,次第に視野が狭まってきます。
場合によっては,どこかの誰かにとって都合のよい思考が植えつけられていってしまう,などとということにもなりかねません。
新聞の文章は,確かに読みにくいかもしれません。
しかし,記者が取材を重ね,資料を分析し,熟考して書いた文章からは,確かな事実と深い考察が読み取れます。
また,紙面に掲載された多様な情報に接することで,読者は,新たな世界へと導かれることもあります。
そして何より,新聞を読むことで,自ら考えて判断する力が身についていくのです。
最近は,「生成系AI」が注目を集めています。
そんな時代であっても,いや,そんな時代だからこそ,新聞を読むことには意義がある。
私は,そう思います。
そして,......
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......って,ちょっと強引だったかな?
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