赤羽南教室のメッセージ
何も言わないことが どんな言葉より 伝わる
2022.07.13
小学2年生のこうやくん(仮名)のお話です。
こうやくんは、小学校で友達と取っ組み合いになり、いつも学校の先生に叱られていました。
友達にイヤなことを言われても、言い返す言葉が思い浮かばず、むしゃくしゃした気持ちから手が出てしまうのです。
こうやくんは、友達を殴るのは良くないことだ と自覚をしていたけれど、カっとなると自分を止めることはできませんでした。
ある日、こうやくんがまた友達に手を上げてしまいました。
こうやくんはとても怒っていたため、たくさん友達をぶってしまい、ケガをさせてしまいました。
友達は学校を早退して、迎えに来た保護者の人と病院へ行きました。
こうやくんが家に帰ると、お母さんが玄関に立っていました。
「謝りに行くよ。」
こうやくんはランドセルを玄関に置き、お母さんと、今日殴ってしまった友達の家に行きました。
友達の家に着くと、お母さんは 友達のお母さんに頭を下げて たくさん謝りました。
いつも こうやくんを叱り飛ばすお母さんとは 大違いです。
「...本当にすみませんでした。ごめんなさい。」
何度も何度も謝りました。
その姿を見て、こうやくんは何も言うことができませんでした。
友達の家からの帰り道、こうやくんは お母さんにどんなに叱られるかと緊張していました。
しばらく歩いても お母さんが何も言わないので、こうやくんは おそるおそるお母さんの方を見ました。
お母さんは、ただ少し先の地面を見て歩いていました。
こうやくんは、言い表しようのない、悔しさや 申し訳なさで 胸がいっぱいになりました。
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以上は、むかし読んだ、とある企業の社長の自叙伝の一部です。
いつもこうやくんを叱る怖いお母さんが、自分のしたことで、人に頭を下げている。
いつもならこっぴどく叱られるのに、なぜかまったく怒る素振りのないお母さん。
いっそきつく叱られたほうがラクなのに。
なぜ何も言わないのか...。
何も言わないお母さんに、このようにこうやくんが感じたのは、なぜでしょうか。
子どもは子どもなりに、繊細で複雑な感情を感じます。
お母さんはいつものように、こうやくんを怒ることもできました。
しかし、そうはしませんでした。
この出来事は、いくつ歳をとっても忘れられないと、自叙伝にはありました。
語らないことが、何よりも子どもにとって "考えさせる経験" になることもあるんだと教わりました。
"あえて何も言わないこと"
これが最善の教育になることもあるんだと、ブログを読んで頂いた皆様と共有できたら幸いです。
こうやくんは、小学校で友達と取っ組み合いになり、いつも学校の先生に叱られていました。
友達にイヤなことを言われても、言い返す言葉が思い浮かばず、むしゃくしゃした気持ちから手が出てしまうのです。
こうやくんは、友達を殴るのは良くないことだ と自覚をしていたけれど、カっとなると自分を止めることはできませんでした。
ある日、こうやくんがまた友達に手を上げてしまいました。
こうやくんはとても怒っていたため、たくさん友達をぶってしまい、ケガをさせてしまいました。
友達は学校を早退して、迎えに来た保護者の人と病院へ行きました。
こうやくんが家に帰ると、お母さんが玄関に立っていました。
「謝りに行くよ。」
こうやくんはランドセルを玄関に置き、お母さんと、今日殴ってしまった友達の家に行きました。
友達の家に着くと、お母さんは 友達のお母さんに頭を下げて たくさん謝りました。
いつも こうやくんを叱り飛ばすお母さんとは 大違いです。
「...本当にすみませんでした。ごめんなさい。」
何度も何度も謝りました。
その姿を見て、こうやくんは何も言うことができませんでした。
友達の家からの帰り道、こうやくんは お母さんにどんなに叱られるかと緊張していました。
しばらく歩いても お母さんが何も言わないので、こうやくんは おそるおそるお母さんの方を見ました。
お母さんは、ただ少し先の地面を見て歩いていました。
こうやくんは、言い表しようのない、悔しさや 申し訳なさで 胸がいっぱいになりました。
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以上は、むかし読んだ、とある企業の社長の自叙伝の一部です。
いつもこうやくんを叱る怖いお母さんが、自分のしたことで、人に頭を下げている。
いつもならこっぴどく叱られるのに、なぜかまったく怒る素振りのないお母さん。
いっそきつく叱られたほうがラクなのに。
なぜ何も言わないのか...。
何も言わないお母さんに、このようにこうやくんが感じたのは、なぜでしょうか。
子どもは子どもなりに、繊細で複雑な感情を感じます。
お母さんはいつものように、こうやくんを怒ることもできました。
しかし、そうはしませんでした。
この出来事は、いくつ歳をとっても忘れられないと、自叙伝にはありました。
語らないことが、何よりも子どもにとって "考えさせる経験" になることもあるんだと教わりました。
"あえて何も言わないこと"
これが最善の教育になることもあるんだと、ブログを読んで頂いた皆様と共有できたら幸いです。