赤羽南教室のメッセージ
【心に響く合格体験記】最終巻 努力はきっと報われる。勉強においては。 | 城南コベッツ赤羽南教室
2023.07.11
https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19742.html
(↑ 六の巻はコチラから読めます)
<Mさん> 東京都立大学 合格
タイトル;
やれと言われたことが出来ないのに それ以上のことが出来るわけがない
(続きです)
泣いたってしょうがないのに。
勉強するしかないのに。
時間が無駄なのも分かっているのに。
15分くらいキャンパスの写真を見て泣いていた。
写真を見ていると絶対ここに行きたい、ここを歩きたい。合格したい。
そんな思いがあふれるようになってきて、まだまだこれから、勉強しようってなった。
あの時間は勉強に充てられなかったと言ってしまえば無駄なんだけど、E判定でもめげずに二次に向かって勉強できる状態にするには必要だったから、いいとしよう。
あの時間は無駄だったとか、そういうの受かってしまえば関係ないからね。
二次試験の日までは特に特別な勉強をしていない。
知識としては合格できるだけのものは持っていると自負していた。
あとはそれが本番で引き出して発揮出来るかどうか。
ほとんどが記述式のものなので、いかに正確に解けるか、
論理的に分かりやすく文章を組み立てられかの練習をした。
口頭で解答を組み立てる勉強法は時間がかからず簡単に出来るけど、試験は記述だから書かなきゃダメだ。
いざ書こうとした時に便利な言い回しや言葉が出てこなくて、合ってるけど残念な解答をいくつも作ってきたから分かっていた。
曖昧にしない。他の受験生と差をつけるような正確な解答をしないといけない。
一問一答や語彙、文法、漢字問題などの知識問題で点数を落とすことは絶対に許されないので、基礎的な部分を確実に点にするために知識問題といわれる問題は、繰り返し確認した。
センターE判定という結果が「この分野ちょっと曖昧だけどいいか~」という甘い考えを消して、解答一つ一つに対してストイックになれた理由かもしれない。
ここで気を抜いたらダメだ。
やるしかない。後悔だけは絶対にしたくない。
もうあれ以上勉強したって無理だったんだ、最初から自分の中での精一杯の努力は第一志望に届くものではなかったんだ、って落ちてもそう思えるように。
落ちてしまっても、落ちた理由が分からないくらいに勉強した。
後悔はしていない。
そう思えないと、今までの時間が無駄になる気がした。
やれることはやった。大丈夫、大丈夫。
そんなふうに試験の直前はとても穏やかな感情だったのを覚えている。
3月8日。合格発表の日。都立大まで行って直接掲示板を見てきた。
ずらりと番号が並んでいて、目線が自分の番号の周辺になってくるとドキドキした。
「...あ...った...?」自分の番号があった。
「え、これって落ちた人の番号が載ってるのかな?」
最初の感想はそれ。
掲示板の番号と自分の受験票の番号を照らし合わせて、一文字ずつゆっくり確認した。
それで、ああ受かってたんだ、ってやっと分かった。
嬉しかったような驚いたような。
これで親にも先生にもいい報告が出来る。私都立大生になるんだ...。
そんなことを思いながら歩いていた。
さて、受験期にしたくても我慢していたことやろうかな。
新しい服買っちゃおうかな。
ほら受かったじゃん。
私が国公立なんて無理だと馬鹿にしてきた人たちにそう言ってやりたい。
私のことを振った彼氏にはまた告白しようと思ってたけど、第一志望受かったし、もういいや。
チューターさんや先生が言ってた「諦めずに続ける。今からやれば間に合う。」これは受験生にやる気を出させるための言葉じゃなかった。
だって本当だった。
親や先生、私を支え続けてくれた方々には感謝してもしきれない。
これをここまで読んできてくれた人、もう分ったでしょう。
私は国公立に受かるような人間ではなかったってこと。
高3の最初の時点では偏差値45程度。3教科でさえボロボロ。
人に笑われ親にも講師にも無理だと言われた。
不安すぎていっそのことすべて投げ出してしまいたい。
でも投げ出すわけにはいかない。出来るかわかんないけどやるしかない。
そんな風に心がぐちゃぐちゃになりながらやるしかない。
そうやってやってきただけ。
「努力はきっと報われる。勉強においては。」
この言葉を嘘だと思ってる人、だったら自分で証明してみるといい。
(完)