2022.07.24
こんにちは。教室長の森谷です。
学部学科の選び方についての4回目です。
今回は「自然科学」についてお話します。
「自然科学」とは数学や物理学、化学や生物学、地球科学などの学問を研究対象とした分野です。そこからモノを作り出す工学や農学、医学も広義で「自然科学」に含まれます。
大学の学部としては「理学部」「工学部」「農学部」「医学部」「薬学部」「看護学部」などに分類されています。
大雑把に言えば理科や数学をメインに学ぶ理系の人たちの進学先になります。「理工学部」には主に物理系・化学系・生物学系によって専攻が分類されます。同じ物理系でも、機械工・電気電子・情報工など学科が細かく分類されています。お互いに密接に関係する場合が多いのでまったく触れないということはありませんが、物理系・化学系・生物系の分類に関してはその後の進路にも影響してくるので慎重な選択が必要です。
入試の特徴で言えば、
①物理系・化学系の場合は英語・数学(Ⅲまで)・理科が課されるケースが多く、それ以外では英語・数学(ⅡBまで)・理科が課されるケースが多いです。
ただし、看護学部では英語・数学ⅠA・理科(ほとんどが生物基礎・生物)・現代文など大学によって必要になる科目が異なります。
②国公立大学や早稲田大学・慶應義塾大学のように理科が2科目必要になることもあります。
③基本的に理系は大学ごと同日に試験が行われることがほとんどなので、文系のように複数回受験することが難しいケースがあります。
一口で「理系」と言っても、入試科目の観点から言えば専攻する学問によって受験方式は大きく異なります。また理科の選択科目は何が適しているか、の判断も重要です。入試を突破することだけを考えて理科科目を選択すると入学後に苦労することもあります。
また高校1年生のときに「数学ⅠA」が得意だったから理系に決めたが、2年生で「数学ⅡB」になったとたんについていけなくなるというケースも散見されます。
数学ⅠAとⅡBでは難易度が大きく異なるのでここでも慎重な判断が必要です。
進路選択でお困りなことがあればぜひお気軽にご相談ください!