こんにちは。教室長の森谷です。
学部学科の選び方についての最終回です。
今回は「リベラルアーツ」についてお話します。
「リベラルアーツ」とは、従来の専門科目をどんどん細分化し学問を追求していく形ではなく、様々な学問を横につなげながら新しい観点で研究をしていく学問です。
こういった「学際的」な学びは現代社会においてとても重要で、様々な価値観が地球規模で存在する中、問題解決の方法も複雑化しています。
例えば環境問題ひとつとってみても単純にCO2を削減することだけで解決できるなら楽ですが、そこには各国の経済成長のスピードや歴史的背景、また培ってきた文化的、宗教的価値観などが複雑に入り組んでいます。
リベラルアーツ教育を導入している大学は増えてきておりますが、名称だけではわかりにくところもあります。ぜひ各大学の学部紹介に目を通してみてください。
入試の特徴ですが、文理融合型の学部であるため、入試科目も幅広い選択をできることがあります。また科目の試験だけでなく、総合問題や小論文などが課される大学もあります。
併願校との兼ね合いを見ながら科目を見つけられると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。全5回にわたり大学の学部学科を紹介してきました。
近年は名称だけではなにを学ぶのかイメージしづらいものも増えてきましたが、これはリベラルアーツ教育に見られるように、従来とは学問のあり方が変化してきていることを意味します。大学も現代社会に適した学問を学べる場を提供するために一生懸命改良を加えていることがよくわかります。
「聞いたことないからいいや」のスタンスではなく、「これなんだろう?」という心持ちで学部学科を調べていくと、自分がやりたかったことに出会える確率も高くなります。
ぜひ自分のやりたいことを積極的に探してみてください!!
もっと知りたい!という方はぜひお気軽に教室までお問合せください。
こんにちは。教室長の森谷です。
学部学科の選び方についての4回目です。
今回は「自然科学」についてお話します。
「自然科学」とは数学や物理学、化学や生物学、地球科学などの学問を研究対象とした分野です。そこからモノを作り出す工学や農学、医学も広義で「自然科学」に含まれます。
大学の学部としては「理学部」「工学部」「農学部」「医学部」「薬学部」「看護学部」などに分類されています。
大雑把に言えば理科や数学をメインに学ぶ理系の人たちの進学先になります。「理工学部」には主に物理系・化学系・生物学系によって専攻が分類されます。同じ物理系でも、機械工・電気電子・情報工など学科が細かく分類されています。お互いに密接に関係する場合が多いのでまったく触れないということはありませんが、物理系・化学系・生物系の分類に関してはその後の進路にも影響してくるので慎重な選択が必要です。
入試の特徴で言えば、
①物理系・化学系の場合は英語・数学(Ⅲまで)・理科が課されるケースが多く、それ以外では英語・数学(ⅡBまで)・理科が課されるケースが多いです。
ただし、看護学部では英語・数学ⅠA・理科(ほとんどが生物基礎・生物)・現代文など大学によって必要になる科目が異なります。
②国公立大学や早稲田大学・慶應義塾大学のように理科が2科目必要になることもあります。
③基本的に理系は大学ごと同日に試験が行われることがほとんどなので、文系のように複数回受験することが難しいケースがあります。
一口で「理系」と言っても、入試科目の観点から言えば専攻する学問によって受験方式は大きく異なります。また理科の選択科目は何が適しているか、の判断も重要です。入試を突破することだけを考えて理科科目を選択すると入学後に苦労することもあります。
また高校1年生のときに「数学ⅠA」が得意だったから理系に決めたが、2年生で「数学ⅡB」になったとたんについていけなくなるというケースも散見されます。
数学ⅠAとⅡBでは難易度が大きく異なるのでここでも慎重な判断が必要です。
進路選択でお困りなことがあればぜひお気軽にご相談ください!
こんにちは。教室長の森谷です。
学部学科の選び方についての3回目です。
今回は「社会科学」についてお話します。
「社会科学」とは経済学や経営学、商学、法学や政治学、社会学などの学問を研究対象とした分野です。
大学の学部としては「経済部」「政治経済学部」「法学部」「社会学部」などに分類されています。
「社会」とは人と人との関係性において幸福追求していく場です。一人では社会は成り立ちません。そのため様々な観点からルールを作ったり、問題解決をしていく必要があります。また国と国の関係にも社会は成り立ちますので、異なる価値観をもつもの同士が円滑に物事を進めるためにも国際的な視点も不可欠です。
こういった内容を研究するのが社会科学です。
入試の特徴で言えば、
①英語・国語・地理歴史の3教科形式がほとんど(選択科目として数学や政経も選べるケースが多い)。
②国語に漢文が含まれることはあまりない。
③比較的類似の学部がある(経済と経営、経営と商など※あくまで比較的、です)ため受験機会は多くなりやすい。
といったことが挙げられます。
興味ある人はぜひ各大学の学部紹介を見てみてください!
次回は「自然科学」について取り上げます。
こんにちは。教室長の森谷です。
今回は高3生の総合型選抜(旧AO入試)/学校推薦型選抜(指定校推薦・公募推薦)での受験を考えている方へのご案内です。
7月になりました。志望理由書や面接練習などやることはたくさんありますが対策は順調でしょうか。
まだあまり準備が進んでいない方や、急遽総合型を検討することになった方もいらっしゃるかも知れません。
城南コベッツでは対策用講座を数種類用意しており、皆様の状況に合わせた商品をご案内しております。昨年町田駅前教室において、総合型選抜/学校推薦型選抜での合格率は95.7%となりました。
準備は思いのほか大変です。7月から準備を開始しても辛いのは間違いありませんがここがラストチャンスです。
総合型選抜/学校推薦型選抜対策でお悩みがあればぜひ一度お問合せください!!
こんにちは。教室長の森谷です。
学部学科の選び方についての2回目です。
今回は「人文科学」についてお話します。
「人文科学」とは語学・教育学・心理学・文学・歴史学などの学問を研究対象とした分野です。
大学の学部としては「文学部」「外国語学部」「教育学部」などに分類されています。
専門性の高い分野になるため、興味関心をもって選択をしないと取り返しのつかないことになります。例えば、文学作品にまったく興味がないのに日本文学科に進学すると日々の授業が苦しいでしょう。
一般的に「文学部は就職に不利」ということを言われたりしますが、現在はそんなに気にすることではありません。
学問自体が学際的になってきている以上、文学部で研究したことが社会で活きる場面もたくさんあります。
大学が公開している学部ごとの就職率で経済学部や商学部に比べ低くでることはありますが、これは大学院への進学や教員志望などで一般企業に就職を希望する人が他学部に比べて少ないためです。決して文学部だから採用されにくい、ということではありません。
入試の特徴で言えば、
①英語・国語・地理歴史が課されることが多い(選択科目として数学や政経が使えない、など)。
②国語に漢文が含まれることがある。
③専攻する学科に合わせて特定科目に配点比重がかかることがある(外国語なら英語、日本文学科なら国語、歴史学科なら歴史、など)。
といったことが挙げられます。
興味ある人はぜひ各大学の学部紹介を見てみてください!
次回は「社会科学」について取り上げます。