2025.02.10

日本人の平均読書速度は500~600文字と言われているので、通常の速さで読んでいては解く時間が足りなくなってしまいます。
制限時間のある試験では読書速度の違いが、得点を大きく左右することになります。もちろん、速く読むだけでなく理解度も伴う必要があるので、「正確に読み解く力」と「すばやい情報処理力」を鍛えて、余裕を持って試験に取り組むことが重要です。
近年では、国語以外の問題でも文字数が増え、さらに「資料読解力」も求められます。
例えば、2025年度の大学共通テストでは「公共、倫理」「公共、政治・経済」の文字数が約25,000文字だったので、平均読書速度(1分間に500文字)で読むと約50分も消費してしまう計算になります。試験時間が60分なので、読むだけで約50分使っていると解く時間がまったくありません。どの科目でも、資料や会話文などが増えているため、目標の得点を獲得するためには、「正確に読み解く力」と「すばやい情報処理力」に加えて「論理的思考力」も重要な要素となってきます。
出典:日本速読解力協会
英語の学習で「リテリング(再話)」という学習法があります。「読んだ文章を、自分の言葉でその内容を知らない相手にわかりやすく伝える活動」のことです。自分の言葉で内容を要約する力が養われ、スピーキング力が高まる効果が期待できます。相手に内容を伝えるためには、当然、その文章の内容が理解できている必要があります。「相手にわかりやすく伝えよう」とすることで,頭の中で内容が整理され,自分自身も内容の理解が深まります。
例えば、日常生活の中でお子様が、学校での出来事を家族に伝えることがよくありますが、これも「リテリング」の一つです。
近年では、「リテリング」が生徒のコミュニケーション能力を伸ばすアウトプット活動として、多くの学校で積極的に行われるようになってきています。
出典:リテリング指導_開隆堂出版
国語の文章でも、日頃から「どうすれば相手にわかりやすく伝えることができるか」を意識しながら読み解く練習をすることで、「論理的思考力」を鍛えることができます。
当教室では、「正確に読み解く力」「すばやい情報処理力」「論理的思考力」を養成する講座がございます。現在、無料体験を行っておりますので、ぜひご相談ください。