城南コベッツ神戸深江教室

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神戸深江教室のメッセージ

言葉のニュアンス

2024.11.22

 「some」と「any」
 中学校では、「someやは肯定文で、anyは疑問文や否定文で使う」と学習します。 もちろん「someone」と「anyone」、「sometime」と「anytime」、「somewhere」と「anywhere」、「something」と「anything」なども同様です。

 「some」と「any」は、ともに「いくつかの」という意味ですが、疑問文でも、質問に対する返答が「Yes」になることを期待している場合は、「some」を使います。それぞれの意味合いとしては、次のとおりです。 
 「some」には、「有限の、制限のある中でのいくつかの」、「any」には、「無限の、制限のない中でのいくつかの」という意味が含まれています。

 例えば、「something」と「anything」の場合も同様で、両方とも「何か」と覚えていると混乱してしまいます。
 「something」は、「いくつかある中からの何か」で、「anything」は、「好きなもの何でも」「どれでも」と考えると使い分けがしやすくなります。

 飲食店で、店員が「Would you like something to drink?( 何かお飲み物はいかがですか?)」とお客様に尋ねる時は、メニューの中から選んでもらい、注文してもらうことを想定しています。メニュー以外のどんな飲み物でも提供できる訳ではありません。また、「Would you like some more coffee?(もう少しコーヒーはいかがですか?)」という場合には、飲み物が「コーヒー」に限定されていて、かつ残りの量が少なくなっている時に声を掛けます。つまり、「Yes」の返答を期待した問いかけです。

 一方、疑問文に「any」や「anything」を使う場合は、次のように表現されます。
「Would you like any sugar for your coffee?(コーヒーに砂糖を入れますか?)」
「Is there anything I can do for you?(私にできることはありませんか?)」

 これらは、相手が 「Yes」と答えるか「No」と答えるかわからないため、「any」や「anything」を使います。

 言葉のニュアンスは難しいですが、そもそも「some」と「any」は異なる単語です。これらはそれぞれ違った意味や使い方があり、「オタマジャクシ」が「カエル」になるように、「some」が「any」に形を変えるわけではありません。英会話のキーフレーズを覚えて、それぞれの意味や使い方を理解する必要があります。someとany.png
 行間を読む
 「行間」とは、文字通り「行と行の間」を指す言葉で「言葉や文章で直接的には表現されていない真意や心情を感じ取ること」を言います。
 国語の小説文でも、この「心情理解」に関する問題が数多く出題されます。登場人物が場面ごとに様々な出来事を経験して、心情の変化を読み取っていく問題です。
 決められた文字数で心情をまとめる形式や、複数の選択肢から登場人物の気持ちを表している文章を選ぶ形式として出題されます。

 登場人物の性格・人物像や育った環境などは、発言や行動などの「直接的な表現」「間接的な表現」から読み取ることができます。
 例えば、「彼は積極的に取り組んだ。」という「直接的な表現」があれば、すぐに前向きな性格であることがわかります。また、「1週間後の遠足で持っていく物はすべて準備した。」という「間接的な表現」があれば、几帳面な性格だと読み取ることができます。
 
 文章の読解は、「自分だったらどう思うか」を基準に考えるのではなく、問題文から心情が読み取れる部分を探し、「そのようになった理由やきっかけは何か」を客観的に理解することが重要です。
 登場人物の気持ちが変化している前後の出来事に注意して考えていくと解答にたどり着きやすいでしょう。

 読解力は、一朝一夕に身に付くものではなく、継続して訓練してくことが重要です。そのためのカリキュラムがありますので、気になる方は、ご相談ください。