一社教室のメッセージ
おすすめ勉強法 国語
2024.10.11
★読解力UPのトレーニング方法!!
今回は自分一人で勉強しにくい教科No.1の国語の勉強方法を紹介します。
自分で国語の勉強をしようとしても、学校のワークと漢字練習、文法しかやることがわからない、という方もたくさんいると思います。
今回紹介する方法では、文章の内容把握の他に作文能力も一緒に鍛える内容になっているので、受験対策や国語力UPに、ぜひやってみてください。
①文章を用意する
まずは練習する文章を用意しましょう。国語が本当に苦手という方は「自分の学年-1」の国語の教科書がおすすめです。
②読む文章が決まったら、前から文章を読んでいきましょう。その際に以下の内容を進めてください。
a.読めない・意味の分からない漢字と言葉に印をつける
読めない・意味の分からない漢字や言葉が出てきたら、必ず印をつけましょう。その後、印をつけた言葉の読み方や意味を調べ、ノートに必ず書き留めてください。
詳しい勉強方法は、次回以降に触れますね。
b.段落で分ける
文章を読みながら段落を分けていきましょう。
随筆・論文タイプの文章であれば、作者の主張、その理由、掘り下げて説明するための例、の3つを必ず意識して段落分けをしてください。
小説・物語タイプの文章であれば、場面の変化やキャラクターの心情の変化に注目して段落分けをしていきます。また小説・物語タイプの文章では、作品の中でしか使われない表現や言葉が出てくる場合があります。もしそういった言葉が出てきたら、忘れずに印をつけてください。
③段落ごとの要約文を書く
ここまで段落分けをしてきた文章を、段落ごとに要約文を考えていきます。要約文は一言二言で構いません。だらだら長く書くよりも、短く端的に書けるようにしていきましょう。要約文を作成する際にも、随筆・論文タイプの文章であれば、作者の主張、その理由、掘り下げて説明するための例、の3つ、小説・物語タイプの文章であれば、場面の変化やキャラクターの心情の変化を必ず意識しましょう。
そこまで済んだら、最後に全体の要約文を考えていきます。ただ、ここでもあらすじを書くのではなく、必ず作者の伝えたいことを意識してください。随筆・論文タイプの問題では作者の伝えたい結論を、小説・物語タイプの文章では、その話を通して作者が何を表現したかったのかを考えながら書いてみてください。
この練習を週に1,2回やるだけで、国語の力はかなり変わります。
国語に不安のある方はぜひやってみてくださいね。
★漢字・熟語の練習
国語の力を左右する重要な要素に、自分で使いこなせる漢字や言葉の量、語彙力があります。語彙力が高まると、文章を書く際にも使える表現が多いので、読みやすい文章にしたり、表現豊かにしたりしていくことができます。人と話す際にも言い換えがたくさんできるので、相手に言いたいことがスムーズに伝えられるようになります。
今回はそんな語彙力のトレーニング方法を紹介していきます。
①ノートを用意する
まず、ノートを1冊用意してください。このノートがトレーニングのキモになります。
塾で先生をしていると、試験前に何を見直したら良いかわからない、という質問をいただくことがあります。国語についてはハッキリ言います。このノートです。ここで作成するノートを試験開始直前まで見直してください。
②メモを取っていく
前回紹介した文章を読む練習と並行で構いません。文章を読みながら、読めない漢字・わからない言葉に印をつけ、ノートに書き写していきましょう。書き写せたら、読み方や意味を記載していきます。例文をつけて用法もメモできると、なお良いです。
③暗記をしていく
漢字の書き取りや読みができないものについては、紙で隠しながら何度も練習しましょう。意味や用法のわからない言葉については、言葉だけ見て、解説をできるようにしていきましょう。誰かと一緒に練習する際にはお互いに問題を出し合うのもいいですね。一人で練習するときでも、声に出して練習するといいです。
④できた漢字・言葉に〇をつける
漢字の練習をする際には必ず最後に、きちんと覚えることができているか、確認テストをしてください。ここできちんと正しい読み書きができていれば、メモした漢字の近くに〇を書き込みましょう。解説も同様です。きちんと意味や用法を説明できたら〇をつけてください。
練習をするのは、最初にメモを取ってから「3日後・3週間後・3か月後」と期間を空けながらやりましょう。あまり高頻度でやったり、間隔をあけすぎたりしても意味がありません。連続でやりすぎても、あまり効果を得られません。少しずつ感覚を伸ばして、定着を図っていきましょう。
⑤〇の少ない言葉に印をつける
入試などの重要なテストの前に、蛍光ペンなどの目立つ色で、〇の少ない言葉に印をつけてください。当日に〇の数を数えるのは、かなり時間がもったいないです。事前に見直す必要のある言葉を目立つようにしておきましょう。
ここまで漢字や言葉の暗記、語彙力の強化について触れてきました。言葉を暗記し使いこなせるようにするには、とにかく何度もその言葉に触れることです。ぜひこの練習をして、語彙力を高め、国語の力を伸ばしていってください。
★作文練習
今回は作文の練習方法について紹介をしていきます。
作文と一口に言っても、読書感想文やどこかへ社会見学に行ったりした際に書く感想文など多岐にわたります。こういった文章を書く際に困らないよう、普段から少しずつ練習していきましょう。
①何を書くか整理する
この練習も前々回紹介した、文章を読む練習と並行して進めることができます。
文章を読んで、漢字や言葉の確認を行い、要約文も完成させた後で、その文章の感想文を書いてみましょう。ただし、この時に決して思い付きで書き出したりしないでください。
必ず、何を書くか事前に整理してください。特に読んで自分が何を感じて、何を思ったのか、自分の心境の変化を意識してください。
②書く順序を考える
書きたいことが決まったら、どのような順序で書いていったら相手に伝わりやすいか考えていきましょう。この時、必ずしも元の文章と同じ順序でなくても構いません。伝えたいことが相手にしっかり伝わるように、という点を意識して文章の骨組みを構築していきましょう。
③書き広げていく
②で決めた骨組みをもとに、文章を広げていきましょう。より細かく表現できるように例を持ち出したりするのも良いです。この時に内容にばかり気を取られて、字が汚くなってもいけません。読み手のことをしっかりと意識して書きましょう。
④読み直す
もし2人以上で練習しているなら、お互いに書いた文章を交換して読んでみましょう。ここで「これどういうこと?」や書いた人が補足説明をしなくてはいけない文章だと、まだまだ改善の余地があると言えます。1人で練習している場合には、少し時間を空けて自分の文章を読み直してみてください。「なんでこれ書いたんだっけ」のようになったら、まだ改善できます。
ここまで文章の書き方の練習を紹介してきました。何度も文章を書いていると、書く速さや表現力が上がるだけでなく、文章を読む力も上がっていきます。自分が書く側の視点に立つことで、書き手が大切だと思っていることが、どこに来るかわかるようになります。ぜひ少しずつ文章を書く練習もしてみてくださいね。
国語は何もやらなくても、ある程度点数が取れると考えている方もたくさんいます。普段から日本語を使用している以上、事実の部分もあるかもしれません。ただ、だからこそ点数が下がってしまったときにそれを取り戻したり、他の人よりも高い点数を取りたいと思ったりしたときに非常に難しい教科です。点数を変化させるのに非常に労力と時間を要します。できると慢心せず、普段から少しずつ練習をしていきましょう。