2023.10.01
暑さ寒さも彼岸まで。猛暑の夏が過ぎてようやく秋めいてきました。涼しくなってやる気も湧き、集中力も持続しやすい季節です。古への唐の韓愈(かんゆ)が息子の送った詩の一節「時秋積雨霽 新涼入郊墟 燈火稍可親 簡編可卷舒」(秋になって長雨が終わって空も晴れ、涼しさが丘陵にもきている。ようやく夜の灯に親しんで、書物を広げられる)とあります。明治の文豪、夏目漱石は小説『三四郎』の中で引用しています。昔も今も秋が読書に向いているのだと思います。
人間は文字を発明して文明を進化させました。先人の経験を書物によって疑似体験できます。時間をどう使うかは個人の判断に委ねられています。