2023.11.01
記憶してと言われれば一語一句を覚えようとする。興味がないことは覚えられないし、つまらないと思うことはたいした意味はない。でも内容やテーマの世界に「入り込む」と意外に覚えられます。「本能寺の変」なら、自分が明智光秀になりきって教科書を読むと、光秀の心の中に立ち入って不思議なことにその記憶は忘れることが少ない。これを「自分事化」で「エピソード記憶(出来事記憶)」と呼ばれています。
だれでも教科書の内容は忘れても、よく遊んだゲームのキャラクター名や設定、繰り返し読んだ漫画の世界観とストーリーなど、自分の身に起こった出来事として感情をともなって覚えたものはなかなか忘れません。それと同じ記憶の仕組みを、教科書を読むときにも使いましょう。書かれている人や物の気持ちになり、その世界に入り込んで疑似体験するように読むクセをつけると、むしろ忘れるのが難しくなるくらいになるかもね。