城南コベッツ浜松南教室

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浜松南教室のメッセージ

第1回学力調査の特徴 社会

2024.01.01

記述問題の配点の推移
社会科の問題における記述問題の配点は、今回もあいかわらず高いままでした。
令和3年度 27点(全体の54%)
令和4年度 26点(全体の52%)
令和5年度 24点(全体の48%)

令和4年度と今回の問題数は同じ16問でしたが、 令和4年度→1点問題×6問、2点問題×10問令和5年度→1点問題×8問、2点問題×8問 記述問題の問題量自体は多いものの、難易度はそれほど高くありませんでした。
入試問題のような「~を...にふれて(関連付けて)」といった2つの記述を組み合わせて書かせる問題も、昨年と同じくあまり出題されていませんでした。
分野ごとの記述問題について詳細を見てみましょう。

地理的分野
昨年と同様、教科書本文にある記述や学校配布のワークなどでもよく見かけるような定番といえる問題が多く出題されていました。
「資料」をしっかり読み取れれば比較的答えやすい問題でした。
基本的な内容を確認できていればおおかた対応できたのではないかと思われます。

歴史的分野
「指定語句」や「資料」内の言葉などをそのまま使って解答できる問題が数多く出題されていました。
過去に50字程度で答えを書かせる問題が出題されていましたが、今回は20~30字程度の短めの文で答えさせる問題になりました。他にも端的に1文で答えられる1点配点の記述問題が増えてきています。

グラフ作成、計算、時差の問題
グラフ作成
第2回県学調で出題されることが多かった「グラフ作成」については、令和4年度第1回には出題されましたが、今回は一昨年以前と同じく出題されませんでした。
計算問題
昨年度は出題されていましたが今回の出題はありませんでした。
時差の問題
新学習指導要領のポイントにもされている時差に関する問題は、過去の出題では第2回学調で出題されることが多くみられましたが、今年は第1回で出題されていました。
グラフ・計算・時差の問題に関しては、第1回のみの出題になるのか、第2回でも引き続き出題されるようになっていくのか注目していく必要があります。

語句・記号問題と資料
語句
語句で回答する問題の問題数は減少傾向でしたが、今回一気に増加しました。
令和2年度 15問令和3年度 13問令和4年度 11問令和5年度 17問 出題内容としては、例年同様に教科書の太字語句や地形などの基本的語句が中心でした。
記号
入試で必ず出題されている「年代の並べかえ問題」は県学調でも出題されています。
歴史的事実を細かく理解できていないと正解できない問題が複数出題されており、年号の暗記だけでは対応できなくなっています。
資料
資料の数は例年より少し多い30程度でした。
教科書や資料集でよく見るものが多い中、いくつか「真新しい資料」もありました。
30というのは決して少なくない資料数ですから、教科書に掲載されていてよく見かける資料は、それを見るだけで「何についての資料か」「何を問う資料か」すぐ分かるように読み込んで理解しておく必要があります。

地理的分野
大問テーマ
「SDGs関連問題」
令和2年度・3年度の地理的分野の大問では、新学習指導要領のポイントにも挙げられている「SDGs」をテーマに大問が構成され、24点/50点(48%)となっていました。
令和4年度は「自然災害」をテーマとした大問で、同様に24点/50点(48%)でした。
今回、令和5年度の出題では、地理的分野の大問4で「日本の人口が2056年に1億人を下回ることが予測される」という「日本の人口問題」をテーマとし、24点/25点(全体の24%)の配点でした。