小学生 中学生 高校生塾の冬期講習の特徴と受講に向いている人などを紹介します。

冬休みは夏休みと比較すると期間が短いですが、塾の中には冬休みを利用した冬期講習を開講している塾もあります。

年末は受験学年の生徒が年明けの入試に向けて頑張っている姿を目にしたり、次年度の勉強科目等を考えたりするタイミングであることから、冬期講習の受講を考える人も多いはずです。しかし、期間が短いだけに夏期講習との授業内容の違いや費用についてイメージが湧かない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、夏期講習と異なる冬期講習の特徴(日程・平均費用)や指導の内容、受講に向いている人などについて解説します。

冬期講習とは

冬期講習とは、塾が冬休みの期間に開講する特別授業のことです。夏休みを利用して開講される夏期講習と比較すると休みの期間が短いため、講習期間も短くなります。その分、費用面でも夏期講習と比べて割安になるケースが多いです。

ただ、夏期講習はほとんどの塾が開講している一方、十分なスケジュールを確保できないという理由から、敢えて冬期講習を開講していない塾もあります。そのため、冬期講習受講を前提に塾を探している人は、通常の授業以外にどのような講習が開講されているのか、そもそも冬期講習は開講されるのかを確認しておくことをおすすめします。

冬期講習の日程、平均費用について詳しく見ていきましょう。

日程

塾の冬期講習の日程は、その地域の学校の冬休みの日程に合わせていることがほとんどです。例えば、12月20日に冬休みが始まる場合、12月20日を講習開始日に設定しています。

講習期間は約2週間となっており、年末年始を休みとする塾もあれば、年末年始も講習を実施している塾もあります。

受付開始のタイミングは塾によって異なりますが、11月から受付を開始するケースが多いです。中学生の場合、期末テストの結果を踏まえて申し込む人も多いですが、冬期講習に確実に参加したい人は、早めに申し込むことをおすすめします。

ただし、受験学年に関しては、既に通っている塾生内で募集をかけることが多いようです。外部に向けた募集をしていない塾も多いので注意してください。

平均費用

冬期講習の費用は、学年や授業形式などによって以下のように異なります。

授業内容 平均費用
小学生 進学(1~5年生) 2~5万円
進学(6年生) 5~7万円
中学生 集団(1~2年生) 2~3万円
集団(3年生) 4~7万円
個別(1~2年生) 4~6万円
個別(3年生) 8~10万円
高校生 集団(1~2年生) 3~6万円
集団(3年生) 5~8万円
個別(1~2年生) 4~7万円
個別(3年生) 6~13万円

冬期講習は夏期講習と比較すると受講期間が短く設定されていることが多く、平均費用は夏期講習よりも多少安くなることが多いようです。

受験を控える進学コースの小学6年生・中学3年生・高校3年生は、夏期講習の場合と同様、他の学年と比較すると費用が高く設定されています。塾によって設定差があるため、授業形式・内容・費用などを比較して決めましょう。

冬期講習の内容

冬期講習の内容は、塾やコース・講座などにより違うため、自分に合う冬期講習を選択することが大切です。

冬期講習の主な授業内容を詳しく解説していきます。

現学年の2学期までの復習

3学期には1年間の総まとめのテストが控えているため、それに向けた2学期までの復習が主な内容になります。期間が短いので、多くの単元を復習することは難しいと思います。理解が曖昧になっている単元を中心に復習できる塾を選びましょう。

授業回数の多い塾の場合には、2学期までの復習に加えて3学期の予習を行ってくれます。塾によって内容は異なるため、復習が中心なのか、予習も含まれているのか確認しましょう。

前学年の範囲も含めた総復習

夏期講習と比べて回数が少ない冬期講習は、現学年の2学期までの復習を徹底することが多いです。しかし、年末年始も開講している塾の場合、十分な回数を確保できるため、前学年を含めた総復習を行っている塾も見られます。

前学年の内容からあまり理解できていないという人は、これまでの総復習を実施している冬期講習を受講しましょう。

受験直前の対策

中学受験や高校受験は1月から本格的に始まります。そのため、受験学年対象の冬期講習として受験に向けた追い込みを行う内容を用意している塾も多いです。

夏期講習では受験コースのようにコースが1つにまとめられていることが多いようですが、冬期講習では受験する学校別や、レベル別のように、個々に合わせたコースを設けている塾もあります。

また、夏期講習と比べると回数に限りがある冬期講習では、出題傾向の高い問題に絞った問題演習が中心であることが多いようです。自分に合った内容なのかどうか確認してから申し込みましょう。

冬期講習の受講に向いている人

冬期講習の受講に向いている人の条件として「計画を立てるのが苦手な人」「苦手分野を克服したい人」「受験前の追い込みをしたい人」の3つが挙げられます。

それぞれの向いている人の条件について詳しく見ていきましょう。

計画を立てるのが苦手な人

冬休みの期間は夏休みと比べて短いと言っても約2週間ある上に、年末年始のイベントもあるので、あっという間に過ぎていきます。そのため、計画を立てるのが苦手で全く勉強をしない人は、3学期の開始時に周りと差がついてしまいます。

期間は短いものの冬期講習に通って勉強を習慣化すれば、3学期に良いスタートダッシュを切ることができるでしょう。

苦手分野を克服したい人

復習を中心とする冬期講習を実施している塾を選ぶことで、これまでの苦手分野の克服が期待できます。講師に質問できるため、自宅学習よりも効率良く知識が身につくでしょう。

また、自習室を備えている塾であれば、授業の前後だけでなく、授業がない日にも自習室を使用できます。積極的に自習室を利用して勉強に取り組むことで、得点アップにつながるでしょう。

受験前の追い込みをしたい人

1月から本格化する受験が近づいてきて不安に感じている人もいると思います。受験勉強に特化した冬期講習に参加すれば、受験前の追い込みが可能です。

受験勉強に特化した冬期講習では、問題演習を通して全体的な得点アップを目指せるほか、受験ノウハウを享受できます。「やれるだけのことはやった」という自信にもつながるため、本番でも落ち着いて臨めるでしょう。

まとめ

塾では夏休みや冬休みなどを利用した特別講習が実施されていますが、講習ごとに日程や費用、内容などが異なるため、違いを理解しておくことが大切です。

特に受験を控える小学6年生や中学3年生、高校3年生は、冬期講習で受験対策コースを開講している塾も多く、万全の状態で受験に臨むためにも受講することをおすすめします。

個別指導塾の城南コベッツならしっかり勉強時間を確保でき、一人一人に最適化されたオーダーメイド学習プログラムを提供しています。受験に役立つ最新情報も提供していますので、冬期講習の参加を検討している方はぜひ一度ご相談ください。

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