中学生中学英語の基礎:副詞の役割や種類、置く場所などを徹底解説
中学英語では、品詞に対する理解が求められるようになります。なかでも、中学生の多くが苦手意識を持っているのが英語の副詞です。今回は、英語の副詞はどのようなときに使われるのか、英文中のどこに置かれるのかをわかりやすく解説します。
英語における副詞の役割

単語や文章を修飾し、内容をより具体的にするのが英語の副詞の働きです。ここでは、英語の副詞が具体的にどのような品詞を修飾するのかと、混同されがちな形容詞との違いについて解説します。
副詞は名詞以外の品詞を修飾するもの
英語における副詞は形容詞や動詞に加えて、他の副詞や文全体を修飾できます。また、2語以上で意味を成す句や節の修飾も可能です。
句は主語と動詞を含まない2語以上の語句、節は主語と動詞を含んだ2語以上の語句を指します。それぞれの例を見てみましょう。
句の例:
This morning(今朝)
Playing baseball(野球をすること)
節の例:
If it’s sunny(もし晴れだったら)
Before I go to school(私が学校に行く前に)
副詞と形容詞の違い
英語の副詞と形容詞の違いは、何を修飾するかにあります。前述のとおり、副詞は名詞以外の品詞を修飾するものです。一方、形容詞は名詞や代名詞を修飾します。
また、置く場所にも違いが見られます。後述しますが、副詞は修飾する品詞によって置く場所が異なります。しかし、形容詞は名詞の直前やbe動詞の後に置かれる場合が多いです。実際に例文を見てみましょう。
He is a good tennis player. (彼は上手なテニス選手です。)
He is kind. (彼は親切です。)
1番目の例文にある形容詞は「good(上手な)」です。「good」が名詞「tennis player(テニス選手)」の直前に置かれているのがわかるでしょう。それに対して、2番目の例文にある形容詞は「kind(親切な)」で、今回はbe動詞「is」の後に配置されています。
英語の副詞の種類
英語の副詞には、主に5種類あります。それぞれの種類について解説します。
頻度
行動や出来事がどのくらいの頻度で行われるかを補足するのが頻度の副詞です。「often(しばしば)」や「always(いつも)」などが該当します。
程度
行動や状態、性質がどの程度であるかを伝えるときに用いられます。「very(とても)」や「almost(ほとんど)」などが挙げられます。
様子
動作や行動がどのように行われるかを具体的に描写する際に役立つのが様子を表す副詞です。「slowly(遅い)」や「fast(速い)」などが該当します。
時
時を示す副詞は、行動や出来事がいつ起きたのか、どの程度の期間続いたのかを明確にする役割を果たします。「now(今)」や「today(今日)」などが代表例です。
場所
行動や出来事がどこで起きたのかを具体的に説明するのが場所を示す副詞です。「here(ここ)」や「there(そこ)」などが挙げられます。
中学校でよく使う英語の副詞一覧表
中学校でよく使う英語の副詞を表にまとめましたので、ご覧ください。
頻度 | 程度 | 様子 | 時 | 場所 |
sometimes(ときどき) usually(普段は) never(一度も〜ない) ever(これまでに) |
even(〜さえも) much(たくさん) really(本当に) so(とても) too(あまりにも) |
quickly(素早く) suddenly(突然) well(上手に) carefully(慎重に) quietly(静かに) |
tomorrow(明日) yesterday(昨日) recently(最近) soon(すぐに) just(ちょうど) yet(まだ) |
above(上に) across(〜を横切って) around(周りに) below(下に) between(〜の間に) over(上に) under(下に) |
英語の副詞を置く場所

英語の副詞は、修飾する品詞に応じて異なる位置に配置されます。
動詞を修飾する場合
動詞を修飾する副詞は通常、動詞の後に置かれます。例文を見てみましょう。
She walked quietly. (彼女は静かに歩きました。)
He speaks English well. (彼は上手に英語を話します。)
ただし、一部の副詞では例外的に動詞の前に置かれる場合もあるため、文脈に応じた柔軟な使い方を身につけることが重要です。
形容詞や他の副詞を修飾する場合
形容詞や他の副詞を修飾する場合、修飾する品詞の直前に置かれるケースがほとんどです。実際に例文を見てみましょう。
This flower is really beautiful. (この花は本当に綺麗です。)
He has a very expensive car. (彼はとても高価な車を持っています。)
「本当に綺麗」や「とても高価な」のように、日本語と同じ語順で修飾されるため、比較的覚えやすいでしょう。
文全体を修飾する場合
副詞が文全体を修飾する際には、文頭に配置するのが一般的です。具体的に文全体とは、話者の感情や意見、状況の背景などを指します。それでは、例文を見てみましょう。
Actually, I don’t like sushi. (実は、私は寿司が好きではありません。)
Suddenly, my brother cried. (突然、私の弟が泣き出しました。)
このような副詞の後には「,」をつけ忘れないように注意してください。
時間や場所について補足する場合
時間や場所を示す副詞は、基本的には文末に配置されます。実際に例文を見てみましょう。
She studied in the library yesterday. (彼女は昨日、図書館で勉強しました。)
例文のように時間と場所を表す副詞を一緒に使う場合は、場所が先、時間が後に続きます。
まとめ
英語の副詞は、名詞以外の品詞を修飾する役割を果たします。修飾する品詞や副詞の種類によって置く場所が異なります。たとえば、動詞を修飾する場合は後ろに、文全体を補足する副詞は文頭に置くのが基本です。英語の副詞をマスターすれば、英文の内容を深く理解できるだけでなく、伝えたいことをより明確に表現できるでしょう。
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