中学生英語における代名詞とは?一覧表や例文、覚え方を紹介

中学英語において、多くの人が覚えるのに苦労するのが代名詞です。今回は、英語における代名詞にはどのような種類があるのかを例文とともに解説します。中学英語で学ぶ代名詞をまとめた一覧表もありますので、ぜひ暗記するためなどにご活用ください。

英語における代名詞の種類と例文

英語の代名詞は「人称代名詞」「指示代名詞」「不定代名詞」「疑問代名詞」「関係代名詞」の5種類に分類されます。ここでは、各種の詳細を例文とともに解説します。

人称代名詞

人称代名詞とは、人や物を指す名詞の代わりになる言葉です。英語における人称代名詞には、話し手を表す「一人称」、聞き手を指す「二人称」、それ以外を示す「三人称」の3種類があり、それぞれに単数形と複数形があります。

また、人称代名詞は以下の5種類に分類されます。

主格:「~は」や「~が」のように主語として使用される
所有格:名詞の前に置かれ、「誰のものか」という所有を表す
目的格:「~を」のように目的語として使われる
再帰代名詞:所有格や目的格の語尾に「self/ selves」をつけて「~自身」を示す
所有代名詞:「私のもの」のように、名詞を使わずに所有を表す

それでは、実際に例文を見てみましょう。

You are my best friend.(あなた私の親友です。)
We should love ourselves.(私たち自分自身を愛するべきです。)
This book is mine.(この本は私のものです。)

一番目の英文では、二人称の主格「you(あなたは)」と一人称の所有格「my(私の)」が使われています。
二番目の英文では、一人称の複数形の主格「we(私たちは)」と目的格の再帰代名詞「ourselves(自分自身を)」が使用されています。
三番目の英文では、一人称の所有代名詞「mine(私のもの)」が用いられています。

指示代名詞

指示代名詞とは、特定の物や内容を指し示す際に用いる言葉です。「this/ that」や複数形の「these/ those」などが該当します。「this/ these」は話し手に近いものを指し、「that/ those」は離れたものを表すときに使われます。

実際に例文を見てみましょう。

This is my favorite book.(これは私のお気に入りの本です。)
That is his book.(あれは彼の本です。)

一番目の英文では「this」が使われているため、話し手のすぐ近くに「お気に入りの本」があると考えられます。
一方、二番目の英文では「that」が使用されていることから、話し手の位置から少し離れたところに本があると判断できます。

不定代名詞

不定代名詞とは、不特定の人や物・数量を表す名詞の代わりとなる語です。「some(いくつかの)」や「other(他の)」などがあり、状況や文脈に応じて用いられます。たとえば「いくつかの」を表す語には「some」のほかに「any」があり、肯定文では「some」を、否定文や疑問文では「any」を使います。

実際に例文を見てみましょう。

I need some help.(私はいくらか助けが必要です。)
Do you have any money?(いくらかお金を持っていますか?)

一番目の英文は肯定文のため「some」が、二番目の英文は疑問文のため「any」が使われています。

疑問代名詞

疑問代名詞は、不明確な人や物・情報について尋ねるときに用いられる言葉です。「who(誰)」や「whose(誰のもの)」「what(何)」などがあります。また、人称代名詞と同じく、疑問代名詞にも主格・所有格・目的格が存在します。

それぞれの例文を見てみましょう。

What is in your bag?(あなたのカバンには何が入っていますか?)
Whose bicycle is this?(この自転車は誰のものですか?)
What did you buy at the store?(あなたは店で何を買いましたか?)

一番目の英文では「what(何が)」が主語として機能しているため、主格であると判断できます。
二番目の英文では、所有格の「whose(誰のもの)」が用いられています。
三番目の英文では「what」が「何を」を意味するため、目的格として使われていることがわかります。

関係代名詞

関係代名詞は、直前の名詞や節・文を補足する際に使用される代名詞です。人を補足する場合は主に「who」が、人以外を補足する場合は「which」が用いられます。また、関係代名詞にも主格・所有格・目的格が存在します。

実際に例文を見てみましょう。

The man who is standing there is my teacher.(あそこに立っている男性は私の先生です。)
This is the book which I borrowed yesterday.(これは私が昨日借りた本です。)

一番目の英文では、人である「man(男性)」を補足するため、関係代名詞の「who」が用いられています。
一方、二番目の英文では「book(本)」という物を補足するため「which」が使われています。

中学1年生から3年生までに学ぶ英語の代名詞の一覧表

中1~3までに学習する英語の代名詞を種類ごとにまとめた一覧表を作成しました。英語の代名詞を覚えるのに役立ててください。

人称代名詞の一覧表

人称 単数/複数 主格 所有格 目的格 再帰代名詞 所有代名詞
一人称 単数 I my me myself mine
複数 we our us ourselves ours
二人称 両方 you your you yourselves yours
三人称 単数 she her her herself hers
he his him himself his
it its it itself なし
複数 they their them themselves theirs

指示代名詞の一覧表

指示代名詞 単数/複数 意味
this 単数 これ、この
these 複数 これら
that 単数 あの、その
those 複数 あれら、それら

不定代名詞の一覧表

不定代名詞 意味
one 一つ、一人
some いくつかの
any いくつかの
other 他の
another もう一つの、もう一人の
all すべて
none まったくない
each それぞれの
both 両方の
either どちらか
neither どちらも~ない

疑問代名詞の一覧表

主格 所有格 目的格
who whose who/ whom
what なし what
which なし which

関係代名詞の一覧表

補足する名詞 主格 所有格 目的格
who whose who/ whom
人以外 which whose which
人/ 人以外 that なし that

英語の代名詞の覚え方

実際に英語の代名詞が使われている文章やフレーズをそのまま覚えるのが効果的です。そのまま暗記すれば、使い方も学習できます。

また、繰り返し声に出して覚えるのも良いでしょう。その際は「his」や「her」のように複数回登場する代名詞や、「it」の所有代名詞のように存在しない代名詞があるという点も、あわせて覚えることをおすすめします。

まとめ

英語の代名詞には人称代名詞や指示代名詞、不定代名詞などがあります。活用形や使い方を覚える際は、英語の代名詞が使われている英文やフレーズを繰り返し声に出して、そのまま暗記すると良いでしょう。うまく使い分けられると、より自然で読みやすい英文を書けるようになります。

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