塾の選び方ガイド集団指導?それとも個別指導?塾選びで覚えておきたいポイント
子どもの勉強のため、学校だけでなく塾へ通わせるご家庭はたくさんあります。中学・高校はもちろん、小学生でも塾通いしている子はいます。しかしそうした塾選びで、「集団指導と個別指導、いったいどちらが良いのだろう?」と悩んでしまう方は少なくありません。
塾の個別指導と集団指導。実際のところ、どちらにもメリットとデメリットがあり、どちらが適するかは子どもによって異なります。貴重な学習時間ですので、少しでも学力アップにつながる環境を見つけたいのが心情でしょう。そのために、まずは集団指導と個別指導のメリットやデメリットをしっかり理解することが大切です。そのうえで、ポイントを押さえながら塾を選んでいってください。
個別塾と集団塾のメリット
個別塾と集団塾には、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。そもそもの基本として、個別塾は先生1人×生徒1人(または2~3人)、集団塾は先生1人×生徒多数です。これを踏まえながら、個別塾と集団塾のメリットをいくつか挙げていきます。
集団塾のメリット
- 塾が集団だと他生徒が良い刺激になる
集団学習は同じクラスに他生徒がいることで、お互いに競い合える関係ができます。良いライバルが見つかれば、負けまいとして勉強にも力が入るでしょう。また、レベル別にクラス分けされていれば、より自分と近い学力の学生と切磋琢磨(せっさたくま)できるだけでなく、上のクラスを目指すという目標も生まれます。
- 学外に仲間ができる
塾には、他校に通う同年代の学生も通っています。そのため、学校とは違う交友関係が生まれるでしょう。勉強だけでなく、プライベートも含めて仲の良い仲間が増えるかもしれません。さらに同じ学校へ進学することになれば、そのあとも友達関係は続いていくはずです。
個別塾のメリット
- 生徒1人1人の理解度に合わせて学習が進む
個別塾は教える相手が1人(または2~3人)のため、その生徒の学習理解度に応じて学習が進んでいきます。もし理解できない部分があれば立ち止まって反復し、しっかり知識が身についたうえで先へと進むことができるわけです。場合によっては過去に学んだところまでさかのぼるなど、より個人に合ったカリキュラムが構築できます。
- 先生との信頼関係が生まれやすい
1対1の関係では、先生との会話が多く、そこから信頼関係が生まれやすいでしょう。学習での喜びや苦労を共有したり、あるいは休憩中に雑談を交えることで信頼度が上がったりします。信頼できる先生がいれば、安心して勉強に集中できます。
個別塾と集団塾のデメリット
今度は、逆に集団指導と個別指導それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
集団塾のデメリット
- 生徒ごとの理解度に関係なくカリキュラム通り授業が進む
学習はクラス全体に対して行われるため、たとえ分からない部分があっても先へ進んでしまいます。集団授業についていくことが難しくなると、モチベーションが下がる要因となるかもしれません。
- うるさい生徒は学習の妨げになる
生徒のなかには集中しきれず、不要な発言をするような子どもがいるかもしれません。そうした場合、集中して学習するうえでの妨げになる可能性があるでしょう。
個別塾のデメリット
- 切磋琢磨できる相手がいない
常に1人で学習するので、競い合う相手がいません。そのため、定期的に模試を受ける、あるいは学校のテストでライバルを見つけるなどの工夫が必要でしょう。
- 費用が割高になりがち
1人の先生を独占するというスタイルのため、どうしても集団塾と比べて費用が高くなる傾向にあります。
まとめ
個別指導と集団指導は、同じ塾でもさまざまな違いがあります。メリットとデメリットを理解すれば、自分の子どもにどちらが向いているのかが分かってくるのではないでしょうか。なかには体験学習を受けられる塾もありますので、実際に学ぶお子さまの意見も踏まえながら、最適な学習環境を選びましょう。