東船橋教室のメッセージ
それは絶対違う、基礎をがっちり固めれば応用の練習はいらない!? いやいや
2024.05.17
自分の経験でも言えることですが、基礎をがっちり固めれば応用の練習はいらない・・・なんてことは口が裂けても言えません。
確かに、基礎は大事です。
しかし昨今、利用問題、融合問題、複合問題、学年横断型、特殊出題形式の問題が圧倒的に増加しているのですから、それらの傾向を掴んで練習は絶対必要です。
では、中学生の例で示して参ります。
現在、
中学の評価は、3つの要素で成り立っていることをまずは知ってほしいのです。
①「知識・技能」
②「思考・判断・表現」
③「主体的に学習に取り組む態度」
わかりやすく言うと、
「太郎君は、知識と技能はどうだろう?」こういう観点での評価です。
同様に、
「太郎君は、思考、判断、表現についてはどうだろう?」このような観点。
そして、
「太郎君は、主体的に学習に取り組めているだろうか?」という観点。
この中で①「知識・技能」と②「思考・判断・表現」は、あくまでも学校が実施する公式のテストで平等にはかるのです。
先生の主観が入るとやもすると平等性に欠けてしまう可能性があるため、あくまでもテストです。それも学校が実施するテストで、「定期テスト」と銘打ったものが評価対象になります。
私立中学とか、高校などは、「小テスト」も評価対象になったり、公立中学校でもテストを小分けして、満点を100点ではない状態にしたうえで、複数回実施のテストで判断していく事例もあります。
ただし、大多数の学校はこの①②③でしっかりと評価していくのです。
小学校のカラーテストの裏面とか、中高で実施される定期テスト、定期考査の難しめの問題は、たいてい応用問題ですよね。
それらは、「思考・判断・表現」の力はどうなのだろう?と学校側がはかるための問題だと言っていいです。
さて、続いて
これらの「知識・技能」を問う問題と、「思考・判断・表現」を問う問題の問題比率はどのぐらいなのか・・・・
中学1年生から3年生のデータですが、
知識技能を問う問題比率は、平均で62%
思考判断表現を問う問題比率は、平均38%
です。
続いて、
「知識・技能」を問う問題と、「思考・判断・表現」と問う問題の配点比率はどうか・・・
知識技能を問う問題の配点比率は、平均で55.3%
思考判断表現を問う問題の配点比率は、平均で44.7%
いかがでしょう。
思考判断表現を問う、つまり応用問題は、出題としては全体の38%平均ですが、
配点は、実に45%弱ある!という事実です。
これはかなり大きいですよね。
ちなみにこのデータは、教材会社がしっかりと調べ上げたデータです。
さてさて、続いて「応用問題とは?」という内容にうつります。
一言で、基礎と応用と言われますが、その応用とはいったい何なのか?ですね。
私たちは何気なく、応用問題と言ってますし、違和感なくそれを受け止めています。
しかし、応用問題にも色々なタイプがあり、それがまた凝りに凝った「現代」です。
・利用問題
・融合問題
・複合問題
・学年横断型
・特殊出題方式
出題のされ方が多岐に渡るため、ひとことの括りで示すことが出来ないため、このように区分けさせて頂いております。
利用問題というのは、例えば、平行四辺形の性質を「利用」して解く問題、こんな感じです。
融合問題というのは、単元間の知識を融合させた出題で知識を幅広く問われる問題です。
複合問題というのは、複数分野がひとつどころに入り混じった問題です。
例えば地理と歴史、公民が複合して時事的問題になったりとかです。
学年横断型というのは、1年生で習った単元と2年、3年で習った単元知識を横断的に利用して解く問題です。
特殊出題というのは、問題が出される形式がちょっと変わっている問題です。
例えば、先生と太郎君と花子さんが会話している、その中から問題が出されるようなタイプです。
こういう問題を初見でパッと取り組めて、パッと解けるというのは、なかなか難しいです。
百戦錬磨の講師だって、
問題の形式が見たこともないタイプであれば、「なにこれ、ちょっとムズイね」と唸るのですから、ましてや中学生が、練習なしでいきなり 怒涛の世界に飛び込めと言ってもキツイですよね。
だから
練習は絶対に必要だと言ってるのです。