東船橋教室のメッセージ
大きく変わる!千葉県私立高校入試
2024.07.11
これから秋に向けて情報が固まってくると思いますが、千葉県「私立」高校入試が大きく変わるところがあるようです。
A学校・・・今年度入試から普通コースをなくし、特進のみにする
B学校・・・内申の基準をコースすべて3ずつあげる
などなど。
ではなぜこのようになったか、
私立高校を選択する人が増えたからです。
業界に限らず使われる用語に「歩留まり率」という言葉があります。簡単に言うと、私立高校の歩留まり率が高まったからなのです。
そのため、定員オーバーになってしまっているために、調整要素を成績とか基準改定で設けていくのですね。
千葉県には、併願推薦という制度があります。
実はこの「併願推薦」というのは、元々千葉県から発祥した推薦制度なのです。
その後、東京とか埼玉に拡がっていったのですね。
さて、この併願推薦の制度・・・。
どういう制度かというと・・・
公立高校を第一志望としている生徒が、私立高校の併願推薦を受けて合格すれば、万が一の場合は押さえを利かせられる制度です。
言葉は適切ではありませんが、滑り止めの役割を果たすのです。
あくまでも行きたい学校は公立高校。
しかし頑張ったけれど、落ちてしまったら併願で合格した私立高校へ行く・・・
こんな流れです。
そのため、併願推薦制度では、私立高校そのものの合格発表の後、延納金を私立高校側に支払うことで、公立高校の合格発表まで待ってくれるのです。
延納金は千葉県内はどの学校も同じ金額です。
さて、ここからは本論です。
これ・・・決して私立高校の人気が爆増したわけではないと見ています。
公立高校の問題の難易度が高いことから、当初は公立高校を目指していたけれど・・・
私立高校に変えました・・・という流れです。
大学入試の変遷ぶりと似ていますね。大学入試も以前は8割が一般受験で2割が推薦という時代でしたが、今は一般受験が4割、推薦と総合型選抜で6割ぐらいになっています。
ここから私立高校は色々手探りの時代になるかもしれません。
内申点の基準を上げる=応募者はその上がった基準をクリアした生徒が来るので質的向上に繋がる
内申点の基準を上げ過ぎると=もしかしたら応募者が大きく減るかもしれない
こんな感じになるからです。
大所高所に立てば、前者のほうが私立高校にとっては「はくがつく」となるわけです。
なんと言っても大学への進学率とか合格した大学というは情報として公示していきますので、私立高校選びの一つの観点になるからですね。
しかし、あまりに基準を上げ過ぎて、応募者が大きく減少したら、人気が薄くなったと見られかねないため、コントロールが難しいでしょう。
でも一つ言えるのは、
内申点だけではなく「当日のテスト」の考慮割合が増加していく可能性がある(可能性じゃなくて実際そうなる)ということです。