東船橋教室のメッセージ
【受験生必見】千葉県公立高校受験 2025年2月入試までに ここを意識して押さえる!【理科編】
2024.10.22
千葉県公立高校受験
2025年2月までに ここを意識して押さえる!
【理科編】
◆「観察・実験を題材にした問題」「身近な生活に関わりのある問題」この2つを
徹底的に主題ととらえて演習問題をこなしていく!全4分野25点ずつしっかりと
出題される!
大問 | 内容 | 配点 |
1 | (1)物理:身近な物理現象 | 3点 |
(2)化学:化学変化とイオン | 3点 | |
(3)生物:いろいろな生物とその共通点 | 3点 | |
(4)地学:気象とその変化 | 3点 | |
2 | 化学:身の回りの物質 | 10点 |
3 | 生物:生物の体のつくりと働き | 10点 |
4 | 物理:電流とその利用 | 10点 |
5 | 地学:大地の成り立ちと変化 | 10点 |
6 | 物理:運動とエネルギー | 12点 |
7 | 地学:地球と宇宙 | 12点 |
8 | 化学:化学変化と原子・分子 | 12点 |
9 | 生物:自然と人間 | 12点 |
学習指導要領に基づいたベーシックな出題が目立ちます。数学のように難問が出る感じではなくて、標準的問題、基礎的、基本的な問題が多く、
圧倒的に、
「観察・実験がらみの問題」
「身近な生活に関わりのある問題」
の頻度が高いのが特徴です。
要するに、サイエンスの知識を実生活にしっかりと活かしていこう!というスタンスが読み取れます。
大問1は小問集合ですが、ここでも物理、化学、生物、地学という4つの分野から3点ずつしっかりと出題されています。
大問2から9までの8題は、4つの分野から大問2つずつしっかりと出ていますので、分野の得手不得手をなくしていくことでバランスよい配点を目指すことも作戦の一つと言えます。
この4分野の平均点や正答率を分析すると、
全体の平均点は59.1点。
大問1を除いた各4分野の正答率は、大問2の化学が78.2%と最も高く、大問6の物理が39.9%と最も低い結果でした。
ちなみに大問1の小問集合は、正答率平均が80.9%と非常に高かったです。
正答率が低く際立っていたのは、
・傾いた地層の対比の作図問題 5.8%
・浮力の作図問題 17.6%
・日食のモデル化の計算問題 12.0%
この3問です。
【作図は必ず出題される】
千葉県の問題では作図は必ず出題されると思っていてほぼ間違いありません。
ばねの伸びと深さの関係を表す浮力についてのグラフの作図は、実験の内容を考察していき、問題の表の数値や計算したものの数値を使って解く問題です。
この問いは、前の問題が理解できていないとグラフにすることは難しいため、連動した問題と言えます。
ここでは「動滑車のはたらき」の理解がポイントになります。
(※千葉日報の2024年 公立高校学力検査問題 千葉県入試 理科より)
地層の作図は、柱状図を塗りつぶす問題でしが、複数の図から関連を見つけ出すのがポイントで、かなり難易度が高いです。
(※千葉日報の記事より)
【記述問題も必ず出題される】
「〇字以内で書きなさい」という字数制限つきの記述が2問出題されました。毎年、
重要語句の説明や実験・観察における器具の操作説明などは正答率は高めです。
その代わり・・・
実験や観察の結果からの考察という形式の記述問題は正答率が低い傾向です。
【計算問題】
最近の傾向としては、計算問題の増加と言えます。
2024年度でも5問の計算問題が出ました。
公式に当てはめて計算すればしっかりと正答が出せる問題もありますが、数学の知識や計算力が必要とされるような問いもあります。
さて、特筆すべきは、
【身近な生活に関わりのある問題】
身近な生活に関わるってどんなものがあるのだろう?あれこれ考えてみてください。
日本という国の特性からすれば
地震、火山、津波などが挙げられます。
千葉県の特性とすれば
地層、チバニアンなども 千葉県特有ですが身近な話題になります。
また一般的に見ても
天気や、電気の知識、天体の動き、星座なども日々の暮らしの中にある身近な話題になるでしょう。
このように理科こそは、身近な生活に関わりのある問題が豊富に用意される教科だと言えます。
2024年度では、大問7で皆既月食の問題が出題されました。
皆既月食なんて日常かなぁ・・・と思われるかもしれませんが、ここにある11月の皆既月食は、たくさんのニュースで取り上げられたので記憶に残っている方も多いのではありませんか。
日ごろからテレビやラジオ、ネットのニュースを見聞きしていれば、意外にもサイエンス系の話題が多いことがわかります。
教科書を丁寧に学習して、基礎内容をしっかりと定着させていき、日ごろのニュースにも耳を傾けてみましょう。
【どんな対策が有効か】
理科は1年生、2年生、3年生と、単元難易度がどんどんあがっていくタイプの教科ではありません。
とりわけ千葉県の出題を精査していきますと、
1年生の内容も3年生の内容もある程度 一定の難易度で標準的問題が圧倒的多数を占めるということに気づきます。
過去・・・これはかなり難しいのでは?と思う問題に出くわしたこともあります。
・金星の問題
・動物の分類の問題
・自然界の問題
これらは、記憶の中に残るぐらいの難易度でした。
しかしながら、
去年2024年度も平均点が59.1点と5教科中最も高く、R5年度においても国語、数学、英語がいずれも47点台の平均点だったのに対して、理科は、60.7点とかなり高かったりと、
意外と得点源になる教科という印象が強いです。
理科は確かに思考力を問うような問題もありますが、上述のとおり、実験がらみ・観察がらみ、身近な生活に関わりのある系統が多いがゆえに、基本知識を問う形式のほうが目立って多いのです。
その観点に立てば、単元を深く掘り下げていく学習ではなく、
広く浅く知識を身に着けていくワークを多用した学習が最も効果が出やすいのです。
難しい参考書を紐解く必要もありませんので、
基本知識、標準知識がしっかりと身につくワーク系教材を使って1年から3年の内容をスピーディにまとめあげてみましょう!
知識系の学習方法は、忘れることを恐れずに演習しながら覚えていく!(何故なら繰り返せばいいから)
これだけです。