2025年2月18日 19日実施の千葉県公立高校入試の 平均点をズバリ予想します。
昨今の入試関連にまつわるインプレッションは3つあります。
①生活に密着したテーマ性
②長文の長文化
③教科横断
この3つですね。
【生活に密着したテーマ性】
本ブログでも何度も申し上げておりますが、やはり根幹をなすのは文科省が策定する学習指導要領の骨子が教科書とか指導のガイドライン、試験にも現れてくるのです。
そういう観点で文科省が定める「生きる力」にすべてが凝縮されています。ものすごく熱いメッセージを感じます。
本気の度合いが伝わります。
子どもたちの生きる力を何とか身に着けさせてあげたい!強く育ってほしい!そういう熱い思いがこの「生きる力」に込められているものと思います。
ですから、なるべく机上の空論にならないように、生活に密着したテーマが選択されるのです。
【長文の長文化】
これも、ある意味仕方ないことです。例えば言語を学んだとしたら、最終的なゴールはどこに置くのか?という話です。
文法を学び、品詞を分解して、ふむふむという 学問的な言語で終始することを望んでいるわけではないですよね。
最終的には、これも「実生活」に繋がることではあるのですが、例えば英語圏で実際に生活するとなると、会話や自分がしゃべることが必須です。
その前の段階では、英語の単語とか、書いてあることを読み取れなければお話にならないわけです。
しかも ゆ~~~っくりじゃなくて、日本語を読むぐらいのスピードで、です。求められる英語力が高まっている現代の風潮からして、長文の長文化ではなく、普通はこうだよねっていうラインにちょっとずつ近づいているということなのでしょう。まだまだこれからハードになると思います。
【教科横断】
これはとどのつまりは、教科の垣根がなくなるということです!
極論すれべ国語の問題に社会や理科、数学要素が入ってくる、英語の問題に社会的テーマや、日本の文化の知識、などが入ってくる、
理科の問題だけれど、なんだか建築っぽい内容が出てくる、、、とか
そういう教科を横断して突如登場してくるような問題が今後増えていくでしょう。
教科という枠組みを超えた内容ですね。
2025年1月18日、19日に実施された第五回目の共通テストでも受験生を驚かせた問題がけっこうありますね。
・日本史には松本清張が描かれた問題が登場しました(しかも漫画で)
・国語では新傾向として、複数の資料をもとに、1つのテーマを考察していくというタイプの問題が出ました。グラフとか表を見てそれを用いて問題を解くという新タイプです。
これには東大生も「これって国語の問題なの?」と頭をひねるぐらいの内容だそうです。
・数学では、
『花子さんと太郎君は公園にいる。彼らの目の前には、二つの小さな噴水と、一つの大きな噴水がある。「噴水の水が描く曲線は、放物線だから、その法則を利用して噴水の高さを調べようよ」と、2人は話し合った』。
という出だしの問題だとか。。
問題を作成する人たちの工夫があって、特に今回はそういう様相を濃く出していますね。
はい、実はこれが今のトレンドです。
だから、高校入試も中学受験も 絶対変わるのです!!
共通テストの傾向は必ず高校入試と中学受験に影響を与える!!
これは覚えておいてください。
ということで、2025年2月18日(火)、19日(水)実施の千葉県公立高校入試の予想平均点を出していきます!
【国語】
・漢字は簡単
・作文は去年までと違う方式で自由度がより高くなり、書きやすいかも(しかし
ずれた解答も同時に多くなりそう)
・読解は説明的文章はちょっとやりにくい
・文学的文章は、くみしやすいというか、やりやすい
・但し40字以上、50時以内で書けとか、そういう形式問題は練習の差が出る
はず
ということで、難易度的にはいつもの感じです。
【英語】
・リスニングはさほどでもない
・文法は少し深めになっている
・単語量が増えている(これが一番特筆事項)
・読解は、出来る子とそうではない子の差が大きく出るかも
・英作文は自分が知っている文法で書けば書けるかも
【数学】
・大問1を点数源に出来れば平均以上はいける
・大問2(3)、大問3(3)は解けない子は捨て問になる
・反比例と二次関数の融合という初めてのケースが登場
・作図は、最初何が言いたいのかわからないが基本作図でやれる
・証明は相似証明で最初の(1)(2)はいけるかも
・大問4は、やはり会話文で長い!
あの問題のポイントは、2ページ目の「例えば」以降。ここに気づけないとドツ
ボになるパターン
【理科】
・文章記述問題が完全になくなった(※ここが一番のポイント)
・計算系が増えた感
・大問1に化学が2問で、大問で見ると物理2問、生物2問、化学が3問と
化学寄りになっている
・大問8の光合成問題でも計算が含まれている
【社会】
・文章記述問題が3問あるが、教科書記載内容を丁寧に見ていれば正解できる
・伝統の並べ替え問題も今年は簡単め
・ただし図表とか地図読み取りが多いので時間配分が少々圧迫されるかも
・総体的な社会の知識を試す内容になっている
2025年2月18日(火)実施の千葉県公立高校入試 ズバリ!平均点は
国語:50点
英語:52点
数学:55点
理科:60点
社会:59点
5教科:276点
2日間、大変お疲れ様でした。