城南コベッツ馬込沢駅前教室

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馬込沢駅前教室のメッセージ

高次の解き方を知っていると考え方が複雑になる反面、シンプルに考えるのも難しくなるなぁ。

2023.12.07

12月4日のX(旧Twitter)のトレンドに、「連立方程式」だの「ノートと鉛筆」だのと言ったワードが並びました。
いったい何のことだとみてみると「クイズ!あなたは小学五年生より賢いの?」という番組のワンシーン
ノートと鉛筆の合計は100円
鉛筆はノートより40円安い
鉛筆の値段は?

という問題の解説が理解できなかった方がいらっしゃったようで、詳しい解説を求めたのが発端でした。

ほかの方のポストも追っかけてみたら「連立方程式を使えばいい」「連立方程式もいらない。一次方程式で充分だ」といったようなご意見。

連立方程式なら、
x + y =100
x - y = 40
x= 70 ,y= 30

一次方程式なら、
x + (x + 40)= 100

関数なら、
x =90 のとき、y=10 差は80円
x =80 のとき、y=20 差は60円
x =70 のとき、y=30 差は40円 これだ!

といういろいろな解き方があります。
どれだって正解にたどり着けるので悪いことはありませんが、小学五年生までで習っている考え方で解くという制約をつけると、意外と難しいんですよね。

大人になると連立方程式という解き方を知っているので、そこまで難しくありませんが、小学五年生になるとその解き方は限られます。

関数的な解き方がX上では脳筋扱いされていました。
しかし、小学生からすれば一番妥当な考え方です。
順序だてて条件が成立する組み合わせを見つければいいのですから。

他にも、中学入試のために頑張っている子は、小学4年生で和差算を学習します。

和差算なら、

  1. 40円の差をつけるために、100円から40円を引きます。
  2. 残った60円をそれぞれ分け、鉛筆30円、ノート30円にします。
  3. ノートに最初に引いた40円を足し戻すと、鉛筆30円、ノートが70円になります。

実にいろいろな考え方がありました。
和差算は中学受験用の学習をしていないとほとんど触れる機会がないのも事実です。
しかし、いろいろな方法を知っていれば、多様な場面で使えるようになります。
それこそ、連立方程式以外の考え方に思い至れるのは素晴らしいことです。

中学3年生の最後に「三平方の定理」を学習します。
三平方の定理はめちゃくちゃ便利なんですが、平方根の計算などをクリアしていないと使えないなど、いくつかのハードルがあります。
しかし、それらをクリアして、いったん使えるようになると、三平方の定理を使わずに解ける問題でも、つい使ってしまって、余計複雑になる...なんてことがよくあります。

この件も、同じことが起こっているような気がしました。
本当はそんなに難しく考える必要もない問題でも、高次の考え方を知っていると、つい難しく考えてしまう...。
実際の問題も実はシンプルなものが多いのかもしれませんね。

城南コベッツ馬込沢駅前教室では、いろいろな考え方ができるように、必要に合わせて解説をしています。
和差算も知っておいてほしいと願う保護者様、一度体験授業にお越しになってはいかがですか?
お待ちしております。

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