2023.01.24
テストで問われる内容は大きく分けて2種類です。
①「知識・技能」
②「思考力・判断力・表現力」
今後、テストというテストは全て②の「思考力・判断力・表現力」を問う問題の増加がより強く、より明確に演出されることになります。
この意味するところを是非 ご理解頂き、いかに取り組んでいくのかをよく新年度の塾との面談では傾注されてみてください。
もう10年前、5年前と比較して、学校で実施されているテスト内容も模試の内容も入試も大きく変化しています。
かつては、指導要領が変わり、詰め込み回帰だからということで、古い年度の過去問や赤本なども使う時期もありましたが、それももう通用しないです。
ベースとなる土台の部分はまだ使えるかもしれませんが、
何度となく指導要領が変更されていく過程の中で、新しい単元も追加され、特に新学習指導要領では、とりわけ英語の変化が大きく、高校内容の中学への追加、中学内容の小学校学習への追加にともない単語量も約2倍となりましたので、
昔の問題が「うわ、こんなに解きやすかったんだ」と逆にびっくりしてしまうぐらいです。
なので、平成23年とか、24年、25年、26年、28年、29年 このあたりの過去問は捨てようと思います。
基本の内容(動かせない基礎)は、そうでもないのですが、
「思考力・判断力・表現力」を問うタイプの問題では、なかなか時代ギャップがありすぎますし、文法事項や単語、熟語も高度化されているので、使えないですね。
キャビネットをスッキリさせて、
新時代の傾向を先取りするようにしていきます。
これは何も英語だけではなく、国語や社会、理科、数学にも顕著に出ています。
大学入学共通テストが今年の実施で3回目を迎えました。この3年間、やはり驚きの連続です。
共通テスト初年度・・・なんと言っても英語がパワーアップどころか、驚きの内容となりました。単語数が1100語一気に増加し、リスニングでも語彙数が500以上増加し、2回ではなく、1回限りの放送、、、でしたね。
共通テスト2年目・・・これは数学が過去最低の30点台の平均となり、日本震撼!と言ってもいいぐらいすごいことになりました。
共通テスト3年目・・・理科系での点数調整、社会系を含む数教科で過去最低の平均という形で、またまた私たちを驚かせました。
数学も理科も社会も国語も英語も、全部傾向変化が出ています。
一言で言うと、
学校で習った学問が「いかに実生活に役立てられるのか?」という部分だと思うのです。
日常生活により密接な内容(密接っぽく見せる内容)を考え方とか、ひらめきとか、そういう風に思考力を診断していくような感じです。
学校で習った内容が、宝の持ち腐れにならないように、
これからのグローバルな時代を、今後より発展するであろう国境を越えたビジネスを今の子供たちが担っていけるように、
そんな意図を感じることが出来ます。
学校のテストなどを見ますと、
日常生活に密接な内容・・・そんな風に見せる手段として、よく取られているのが、
会話文形式の出題です。
例えば、学校の先生と生徒さん1名とか2名が会話をしている内容が問題文の中に書かれて、この中で有り体に出題されている、、、というパターンです。
これはけっこう色々な学校で見られる現象ですね。
会話の中の言葉のやり取りが無理やり問題化されている感も否めませんが、うま~く、問題っぽくなっています。
これが「思考力・判断力・表現力」を問うタイプの問題として登場すると、あっちの学校、こっちの学校と、あちこちで登場して、会話文形式問題はもはやオーソドックスな手法となっているようです。
これは一例ではありますが、
今後、上述のとおり
「思考力・判断力・表現力」を問う問題は確実に増加します。
教科書的な知識を取得するための学校のワーク学習だけでは立ちいかない、そんなことを感じ取る保護者様も増えて参りました。
実際そうです。
テストが終わると子供たちは、どんな問題が出た、どんな問題がやりにくかった、など自分たちなりに分析をしてくれます。
もちろん私たちも問題を見させてもらって、なるほどこういう問題ね、とインプットしていきます。
英語が得意な子でも定期テスト対策として教科書対策と学校ワークだけでは不足と言えます。
学校の教科書外の出題が各文法や読解で出るからです。
数学が得意な子でも学校ワークと同様の問題が出てもほんの少ししかありませんので、真に実力を要請するための演習が必須となります。
傾向が変化していく流れですので、是非、千葉県の入試問題なども現中2生は時間があるときに見ておくといいでしょう。
城南コベッツ京成中山教室には、
問題データベースとして、小学・中学・高校生用の問題が120万題以上あります。こちらは、最新傾向を保つために、新しい問題傾向が年中追加されます。
学校の内容をベースにした学校ワークや、教科書準拠型教材で不足の場合には、是非活用してほしいです。
ちなみに、生徒さんは無料でご利用いただけます。
あとは、
塾用のテキストとして推奨なのは、
実力を要請するためのテキストを最低1冊は使ったほうがいいと思います。現在はatama+を主体に進めていますが、1年後、2年後に控えた入試を考慮すれば、教科書内容だけの学習では必ず苦労します。
よって、実力をアップさせるための信頼できるテキストがあるとより授業や自習時に活かせます。
生徒さんが学習するための「武器」が
学校の教科書と学校のワークだけですと、ちょっと厳しいので、是非この年度切替の時期にお父様、お母様とも打合せして、重要な武器(テキスト)の話もしたいと思っております。
勝てるテキストで学習しましょう!!