2024.05.14
不人気の公立高校は入りやすく、楽になったのか?
結論から申し上げますと、正しいような正しくないような・・・です。
では2024年度の一般入学者選抜を振り返ってみましょう。
※( )内は昨年度比較
125校201学科で募集人員は30,680人(▲280)
志願者数は34,590人(▲356)で、志願取り消しを差し引くと34,478人。
志願倍率は1.12倍でした。
※志願倍率は昨年度と同じだが、在籍者数増と募集定員減を考えると、実質的には下降していると考えられます。
今回は欠席者が278人(+53)で、おそらく国公立合格者が欠席したと考えられます。
合格者数は28,422人で、不合格者は5,778人でした。実は不合格者数は例年このぐらいはあります。
二次募集人員の2,259人を差し引いても、公立に行けない生徒は3,519人発生します。つまり千葉県は選ばなかったとしても「全入時代」にはなっていません。
確かに偏差値45以下の学校は倍率1倍を切っており(全体の46%が定員を満たしていない)選ばなければ何とかなりそうなムードだが、千葉県はたとえ定員が満たしていなくても、あっさりと不合格者を出すことがあります。「ダメなものはダメ」ってことだと思います。
逆に16校20学科は倍率が1.5倍を超えていて、偏差値60~65の学校が昨年度1.34→1.41、偏差値65以上で1.61→1.69とかなり厳しくなっています。また中堅校も1.20~1.30あたりの倍率が増えていて、松戸地区は高倍率をキープしています(船橋地区は絶好調で、市川地区は下降気味)。
というわけで、公立の志願者数が年々減っていることを考えれば入りやすくなったように見えますが、これは主に都市部以外の学校(5~9学区)であって、1~4学区は2極化が激しいのでしっかり勉強しないと選択肢がなくなります。
二次募集の人数だけを見ていると「緩やかな」入試と言えますが、中堅校以上の学校の入試では決してそんなことはありません。
油断せずに、日々の学習に取り組んでほしいと思います。
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