2022.12.07
日本時間12/6、 0:00。サッカーW杯カタール大会の決勝トーナメント1回戦、日本対クロアチアの試合が行われました。
結果は1対1だったものの、PK戦の末、惜敗。日本の史上初ベスト8進出は、残念ながらなりませんでした。
日本時間では真夜中に行われたこの試合、夜が更けるまで試合を観ていた方も多かったのではないでしょうか?
4年に1回、W杯で盛り上がるのは世界どこでも共通といっていいかもしれません。2022年現在、FIFA加盟国、地域は211。IOC(国際オリンピック委員会)の206を上回るのです。
と、学習塾のプログでスポーツの話をするのも楽しいのですが、世界中のスポーツの祭典は、世界のことを学ぶ機会を捉えると、また違った興味深さが見えてきます。
例えば、日本の対戦相手となったクロアチアが、1991年から1995年まで、激しい紛争状態にあったことは、ご存知でしょうか?
保護者の方々にはニュース映像の記憶がある方も多いでしょうが、生徒の皆さんは、初耳の方もいらっしゃるかもしれません。
エースのモドリッチは、前回、2018年W杯で、クロアチアを準優勝に導き、その年のFIFA最優秀選手賞を獲得した卓越した選手です。
彼が6歳のときに、生まれ故郷は戦場となりました。難民となってしまったモドリッチは、仮住まいのホテルの駐車場で、サッカーに熱中したそうです。
モドリッチは18歳でプロ契約を結んだことで、その資金で故郷にアパートを購入し、一家の難民生活は終わりを迎えるのです。
世界には、日本では考えづらいような、しかし現実に起こっているさまざまな事柄があります。W杯は、日本代表を懸命に応援するのも楽しいですが、少し対戦相手のことも興味を持ってみると、学ぶ機会にあふれたイベントである、とも考えてみることもできるのはないでしょうか。