2022.04.29
人と社会のかかわりで発生する現象について学ぶ学部です。社会の単位は国家(国家間紛争や格差問題、少子高齢化問題など)、企業(企業内の人間関係など)、学校(いじめ問題など)、地域(ご近所づきあいなど)など、様々あります。それらの問題の構造や発生原因を分析し、解決方法を研究します。幅広い学問であることから、単独の学部を設置せず、文学部や法学部、経済学部に含めている場合も多い学部です。
【社会系】
社会学は、国家間紛争、経済格差と貧困、男女問題(性差、ジェンダー、差別など)、学歴社会、いじめ問題、少子高齢化問題、産業構造問題、都市問題(公害や騒音、隣人トラブルなど)、治安問題(犯罪発生とその法則など)など、私たちの生活の中で身近に発生している問題について研究します。人類学やコミュニケーション学は、その問題の発生原因であり解決手段でもある人間の特徴について特に学びます。
【福祉系】
福祉学は福祉のあり方について研究します。そもそも「幸せとは何か」を研究する社会福祉原論、医療と福祉の諸問題について研究する医療福祉論、福祉サービスのネットワーク化について研究する福祉情報論、介護やその環境整備について学ぶ看護概論など、多様化する福祉に合わせて、学びの幅も広がっています。
【派生系】
社会学の2大学問である社会学と福祉学から派生した新たな学問系統として観光学とメディア学があります。観光学は旅行業や宿泊業の発展や、観光地についての研究、町興しについての研究など、観光全体の発展や促進について考えます。日本が進める観光立国政策もあり、「行く」だけでなく、「迎える(おもてなし)」面での研究も活発化しています(外国人にわかりやすい案内表記や英語音声案内の整備、PR活動など)。また、国家資格である旅行業務取扱管理者資格の取得も活発に行われます。メディア学はマスコミの使命とモラル、多様化・高度化が進むメディア社会においてのメディアの在り方や受け手(国民)の受け止め方(メディアリテラシー)について研究します。