綾瀬中央教室のメッセージ
2022共通テスト 英語 概要
2022.01.29
今年も共通テストが終わりました。数学では平均点が大幅に下がり何かと話題になっていますが、英語は平均点が上がり、大きな波乱はなく終わりました。
今年の問題がどのようなものだったか、ここではその概要を書いていきます。
■第1問
昨年はスマートフォンでのチャットのやり取りの問題でしたが、今年は表を見て該当するものを選ぶ問題でした。小問2問とも目立ったひっかけはなく、解きやすい問題だったと思います。
■第1問B
ホームページの案内文からの問題です。問2においてはひっかけの選択肢があり、設問と本文をよく確認する必要がありました。設問のmustが重要な手がかりでした。
■第2問A
図書館の案内文を読み取る問題です。設問の順番と手掛かりが順番通りでないので、読み返しが増えることになった人も多いと思います。昨年もあったfact問題が出題されていました。選択肢は4つのうち1つが意見になっていましたが、残り3つをきちんと吟味しないといけない問題でした。序盤ではここの設問に時間がかかった人は多かったと思います。
■第2問B
イギリスの交換留学生が書いた新聞記事を読み取る問題です。第2問Aに比べて解きやすい問題でした。問2は正解以外の選択肢が問題文の意図に沿わないものになっていたので、解きやすかったとは思います。
■第3問A
ブログの記事からの問題です。ここの2問は文章の流れの順に設問も問われ、日本に関する内容だったこともあり、短時間で解けた人が多かったと思います。
■第3問B
雑誌の記事からの問題です。試行調査でもおなじみの出来事を並べ替える問題がありました。場所の名前が地名と山の名前になっており、その照らし合わせをしっかりとする必要がありましたが、落ち着いて解けば難しくはなかったでしょう。
■第4問
試行調査や昨年の問題にもあった、2人の書いた内容を照らし合わせる必要があった問題です。共通して2人が勧めていたことについては、直接表現がなく、読み落としがちな場所に書いてあることが答えでしたので、時間のかかった問題になると思います。
また、問5においては表に書いてある情報だけでなく、文章を読んで計算する必要がありましたので、時間のない中ではそれを読み落として、単純に答えてしまうという人もいると思います。
■第5問
試行調査にあった、ある人物の歴史や、それを表にまとめる問題でした。出来事を並び替える問題では文章に書いてある順番でなく、年号を確認する必要があり、引っかかった人もいると思います。文章自体は難しい単語が出題されることもなく、読みやすいものではあったと思います。
■第6問A
第5問のように文章の内容を表にまとめたものからの出題です。説明文になるので難しく感じた人もいると思いますが、表が何をポイントに読めばよいかの手がかりになっているので、落ち着いて解けば比較的短時間で解ける問題でした。
センター試験の際に出題された難単語を推測する問題がありました。この単語自体を知らなくても他の選択肢が話の流れとはほぼ関係ないものになっていたので、よく読めば易しい問題でした。ただし本文中に出てきた単語だけを拾って解くと引っかかるようにはできていたので、注意は必要です。
■第6問B
リサイクルに関するプレゼンの文章からの問題です。最後の内容一致問題は、散らばっている情報をしっかり集める必要があります。時間のない中で解くことになった人はあわててしまって誤答につながったということもあるとは思いますが、それまでの問題は解きやすい問題でした。
今年は昨年の問題を参考にできた分平均点が上がったと思いますが、照らし合わせの頻度や量が昨年よりも少なかったので、難易度も下がったのではないかと思います。
■今後の対策
何点を目指すのかにもよりますが、満点や9割を当たり前にするのであれば、普段から多くの文章を読むことになれる必要があります。単語や文法は当然のことながら、文章を前から読んで理解する練習をしっかりとしていきましょう。また、問題の形式に慣れ、照らし合わせ方のパターンをつかんでおくことで、あらかじめ予想しながら問題を解くことができます。内容の理解を問われるというより、情報の処理力を問われていますので、共通テストに関していえば、そうした練習をしていく必要があります。
7割~8割を目標にするのであれば、すべての問題を解く必要はありませんので、精読力をあげて、確実に解ける問題を増やすことが大切となります。単語については、普段から見た単語を即答できるようにすることを意識しましょう。