綾瀬中央教室のメッセージ
2022神奈川県高校入試 出題内容と今後の対策【数学】
2022.03.02
前回の英語に続き、数学になります。
■問1
例年通りの計算問題です。数年前にマークシートになった際に、記号で正しい答えを選ぶ問題になりましたが、今年も同様です。出題された計算問題も例年通りで、
ア:正負の数の計算(整数同士)
イ:正負の数の計算(分数)
ウ:文字式の計算
エ:平方根の計算
オ:式の展開
となっていました。
基本的には標準問題ですが、1問3点ですので、ここで15点取れることになります。
入試本番では1問も落とさないようにしたいところです。
■問2
小問集合です。例年通り5問の出題で、ア~ウが比較的毎年頻出の問題になります。
今年は、
ア:連立方程式
イ:二次方程式
ウ:二次関数の変域
でした。二次関数の小問は変化の割合の問題の方が出題回数は多いのですが、今年は変域でした。変化の割合か変域の問題のいずれかが毎年出題されています。
エはやや標準的な文章題で、中1の1次方程式の文章題になっていました。(連立方程式でも解けます)
オは近年式の値の問題が多く出題されており、今年も同様でした。与式を変形して解くと解きやすい問題です。
1問4点ですべて正解すると20点となります。この問2も比較的標準問題ですが、エの文章題は苦手とする人は多く、他の小問のように出題される問題が決まっているわけではないので、ある程度の対策は必要でしょう。70点以上目指している場合は全問正解しておかないと、いけない箇所になります。
■問3
数年前から証明問題が問3の小問に移りました。それに合わせて、証明問題が穴埋めになり、今年もその形でした。アの2が角度問題となっており、ここまでの他の問題に比べれば難度が高い問題でした。条件をしっかり整理し、等しい角度をしっかり記入していくことで求めることができます。
イは資料の整理の問題は、説明を読んで、正しいグラフを選ぶ問題です。割合の計算を必要としているためやや時間がかかりますが、きちんと処理していけば難度は高い問題ではありません。
ウとエが円の問題で難度の高かった問題になります。ウが角度問題、エが三角形の面積を求める問題でした。エは補助線を必要とするため、時間のない中途中であきらめてそのあとの問題に進んだ生徒は多くいたと思います。80点以上を目指していた人はここの2問を解くことができたかどうかで結果が分かれる問題になったと思われます。
■問4
毎年必ず出題される2次関数の問題です。アとイは例年通り比例定数を求める問題と直線の式を求める問題でした。
イは答えが分数になる問題ですが、座標が整数になる問題ですので、易しい問題と言えます。
ウは面積比を求める問題で、図形の性質(高さの等しい三角形の面積比)を使うとやや計算を短縮できます。複雑な計算を要しない上、比較的何をすべきかがわかりやすい問題なので、問3の円の問題よりは正解率は高いかもしれません。難関校合格のためには正解しないといけない問題ではあります。
問4だけで考えれば、例年よりやや易しかった印象です。
■問5
こちらも例年通りの出題で確率の問題でした。2つのサイコロの問題ですので、時間をかけてでも確実解けると大きな得点(10点)となります。ただし、例年はアが選択問題でイが自分で答えを求める問題でしたが、今年はどちらも自分で答えを求める問題でした。
■問6
空間図形の問題です。それ自体は例年通りですが、今年はやや難しくなった印象です。
アは例年中1の知識で解ける問題で、イが三平方の定理などを使う問題でしたが、今年はアから三平方の定理を必要とする問題でしたので、数学が苦手な生徒はアから苦戦したかもしれません。
イは三角形の面積を求める問題ですが、3辺の長さを自分で調べ、、二等辺三角形であることを発見したうえで面積を求める問題なうえに、途中の計算も分数を必要とするため、苦戦した生徒は多くいたかもしれません。
ウの問題は最短距離の問題で、展開図を書くところまではできた生徒が多かったと思いますが、実際にその長さを求めるためには補助線や相似を利用する問題になっていたので、非常に難度は高かったと思います。
問4のエと問6のウが今年は全体の正解率が非常に低くなるのではないかと思われます。
全体を通して言えるのは、
●基本問題が一定数出題されたので、極端に点数が低くはなりにくい
●難度の高い問題が数問出題されたので、高得点も取りにくい
ということですが、最近の神奈川県の数学はこういった傾向が続いてはいますので、ある程度それに備えて入試を迎えられた人は多かったと思います。
全体の難易度はやや上がったということが言えると思います。
■今後の対策
神奈川県の数学は上記のような傾向になっているため、まず基本的な計算力を身につけ、毎年頻出の問題の対策は徹底的に行うことが大切です。神奈川県の公立入試は数学が一番傾向がはっきりしているので、数学で得点を稼ぐというスタンスになると思います。
一方で、ここのところ、これまでに出題されたことのないような問題が出たり、非常に難度の高い問題が出題されることも増えています。80点以上を狙っていくためにはこれらの対策も必要です。幅広く対策が必要になりはしますが、ある程度想定される程度の難度の問題でもあるので、様々な考え方を身につけていきましょう。
■問1
例年通りの計算問題です。数年前にマークシートになった際に、記号で正しい答えを選ぶ問題になりましたが、今年も同様です。出題された計算問題も例年通りで、
ア:正負の数の計算(整数同士)
イ:正負の数の計算(分数)
ウ:文字式の計算
エ:平方根の計算
オ:式の展開
となっていました。
基本的には標準問題ですが、1問3点ですので、ここで15点取れることになります。
入試本番では1問も落とさないようにしたいところです。
■問2
小問集合です。例年通り5問の出題で、ア~ウが比較的毎年頻出の問題になります。
今年は、
ア:連立方程式
イ:二次方程式
ウ:二次関数の変域
でした。二次関数の小問は変化の割合の問題の方が出題回数は多いのですが、今年は変域でした。変化の割合か変域の問題のいずれかが毎年出題されています。
エはやや標準的な文章題で、中1の1次方程式の文章題になっていました。(連立方程式でも解けます)
オは近年式の値の問題が多く出題されており、今年も同様でした。与式を変形して解くと解きやすい問題です。
1問4点ですべて正解すると20点となります。この問2も比較的標準問題ですが、エの文章題は苦手とする人は多く、他の小問のように出題される問題が決まっているわけではないので、ある程度の対策は必要でしょう。70点以上目指している場合は全問正解しておかないと、いけない箇所になります。
■問3
数年前から証明問題が問3の小問に移りました。それに合わせて、証明問題が穴埋めになり、今年もその形でした。アの2が角度問題となっており、ここまでの他の問題に比べれば難度が高い問題でした。条件をしっかり整理し、等しい角度をしっかり記入していくことで求めることができます。
イは資料の整理の問題は、説明を読んで、正しいグラフを選ぶ問題です。割合の計算を必要としているためやや時間がかかりますが、きちんと処理していけば難度は高い問題ではありません。
ウとエが円の問題で難度の高かった問題になります。ウが角度問題、エが三角形の面積を求める問題でした。エは補助線を必要とするため、時間のない中途中であきらめてそのあとの問題に進んだ生徒は多くいたと思います。80点以上を目指していた人はここの2問を解くことができたかどうかで結果が分かれる問題になったと思われます。
■問4
毎年必ず出題される2次関数の問題です。アとイは例年通り比例定数を求める問題と直線の式を求める問題でした。
イは答えが分数になる問題ですが、座標が整数になる問題ですので、易しい問題と言えます。
ウは面積比を求める問題で、図形の性質(高さの等しい三角形の面積比)を使うとやや計算を短縮できます。複雑な計算を要しない上、比較的何をすべきかがわかりやすい問題なので、問3の円の問題よりは正解率は高いかもしれません。難関校合格のためには正解しないといけない問題ではあります。
問4だけで考えれば、例年よりやや易しかった印象です。
■問5
こちらも例年通りの出題で確率の問題でした。2つのサイコロの問題ですので、時間をかけてでも確実解けると大きな得点(10点)となります。ただし、例年はアが選択問題でイが自分で答えを求める問題でしたが、今年はどちらも自分で答えを求める問題でした。
■問6
空間図形の問題です。それ自体は例年通りですが、今年はやや難しくなった印象です。
アは例年中1の知識で解ける問題で、イが三平方の定理などを使う問題でしたが、今年はアから三平方の定理を必要とする問題でしたので、数学が苦手な生徒はアから苦戦したかもしれません。
イは三角形の面積を求める問題ですが、3辺の長さを自分で調べ、、二等辺三角形であることを発見したうえで面積を求める問題なうえに、途中の計算も分数を必要とするため、苦戦した生徒は多くいたかもしれません。
ウの問題は最短距離の問題で、展開図を書くところまではできた生徒が多かったと思いますが、実際にその長さを求めるためには補助線や相似を利用する問題になっていたので、非常に難度は高かったと思います。
問4のエと問6のウが今年は全体の正解率が非常に低くなるのではないかと思われます。
全体を通して言えるのは、
●基本問題が一定数出題されたので、極端に点数が低くはなりにくい
●難度の高い問題が数問出題されたので、高得点も取りにくい
ということですが、最近の神奈川県の数学はこういった傾向が続いてはいますので、ある程度それに備えて入試を迎えられた人は多かったと思います。
全体の難易度はやや上がったということが言えると思います。
■今後の対策
神奈川県の数学は上記のような傾向になっているため、まず基本的な計算力を身につけ、毎年頻出の問題の対策は徹底的に行うことが大切です。神奈川県の公立入試は数学が一番傾向がはっきりしているので、数学で得点を稼ぐというスタンスになると思います。
一方で、ここのところ、これまでに出題されたことのないような問題が出たり、非常に難度の高い問題が出題されることも増えています。80点以上を狙っていくためにはこれらの対策も必要です。幅広く対策が必要になりはしますが、ある程度想定される程度の難度の問題でもあるので、様々な考え方を身につけていきましょう。