2023.10.25
日本英語検定協会は、実用英語技能検定(英検)の準2級と2級の間に
新たな級を導入すると発表しました。級の新設は31年ぶりで、
2025年度の導入をめざしています。同協会は「準2級と2級のギャップを
埋めることで、学習者に身近な目標を提供する」としています。
英検はこれまで高校1年生で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標とした
レベル設定をしてきましたが、教員や生徒から両級の間には「高い壁がある」
との声が寄せられていました。
英検の受験者データを分析したところ、2級までの全級合格者が5級から
準2級までの合格に要した平均期間はおよそ1年間でしたが、
準2級から2級までは約2年間かかっていました。
同協会は級の新設を決めた狙いとして「確実にCEFRのIndependent Userに
近づきつつあることを証明し学習者の意欲や自信を高める」
「準2級と2級のギャップを埋めることで学習者に身近な目標を提供する」
「小さな成功体験の機会を提供することで、学習者のモチベーションの
維持・向上を図る」「高校2年生にふさわしい英語力が
身につけられていることを客観的に示す」ことを挙げています。
*CEFRとは「Common European Framework of Reference for Languages:
Learning, teaching, assessment」の頭文字を取ったもので、
日本語訳すると「ヨーロッパ言語共通参照枠」のことをいいます。
英検準2級であれば、CEFRでいうA1~A2とみなすことができ、
英検2級であれば、CEFRでいうB1~A2と見なすことができます。