2024.06.27
そろそろ6月も終わりを迎えようとしていますが、ここ最近雨が多いですね。
まあ、6月といえば梅雨。雨が降るのも仕方のないことでしょう。日吉教室に個別授業を受けにくる子たちも、雨に悩まされている子は少なくありません。
とはいえ、今年の6月は雨が少ないような...?それもそのはず。今年の梅雨入りは記録的に大幅遅れであるからです。
平年の梅雨入りは関東で6/7ごろ。そして今年6/18現在、梅雨入りの発表はされておらず、予報では6/20ごろと言われています。
日本列島の中で最も早く梅雨入りする沖縄や九州でも、例年に比べ1週間~10日ほど遅れて梅雨入りをしています、
梅雨入りが遅いってことは、梅雨明けも遅いってこと!?
あながちそうもありません。今年の梅雨は短期集中型の可能性があると言われています。
昨年春より続いていたエルニーニョ現象が終息しつつあり、平常の状態に戻るかと思いきや、エルニーニョ現象の後はラニーニャ現象が発生する可能性が高い、ということをご存じでしょうか?
エルニーニョ現象とは太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象がラニーニャ現象です。
そしてラニーニャ現象発生時は、太平洋赤道域の西部では、海面水温が平年より高くなります。
今後、ラニーニャ現象の発生に向かう影響で、太平洋赤道域の西部の海面水温は、過去30年で最も高くなる、もしくは過去の最高に匹敵するほど高くなる予想です。
太平洋赤道域の西部で海面水温が高くなると、太平洋高気圧は北へ張り出しを強めます。梅雨明けがいつになるかは、まだわかりませんが、梅雨前線は一気に北上するとみられます。短期集中型の梅雨になる原因の一つと言われています。
エルニーニョ現象の終息から、梅雨前線の北上が例年より遅延し、ラニーニャ現象の発生から、梅雨前線の北上スピードが加速される。こういった梅雨は過去にもあったようです。
また、エルニーニョ現象が発生した翌年は、地球全体の温度が上がることが知られています。地球温暖化の影響もあり、地球全体の温度がかなり高いでしょう。今年の梅雨から盛夏にかけての暑さの原因です。
盛夏は、ラニーニャ現象の影響で太平洋高気圧が勢力を強めるため、暑くなる条件がさらに加わります。
例年より暑くなりそうな夏への対策、そして短期集中型の梅雨がもたらす可能性のある水害や作物の不作による物価の上昇など、今後様々なことに対処及び警戒をしなければなりません。ハザードマップや、天気予報など得られる情報は積極的に得るようにしましょう。
きっと新たな発見や知識に巡り合えるはずです。