2024.12.18
皆さんこんにちは!
城南コベッツブログ担当の小澤です。
私立高校受験まであと1か月程と間近に迫ってきていますね。
中3生は受験に向けて自習室を活用してくれています。
そんな中3生を見た、2年生が来年は自分たちの番だと意識し始めている生徒もいます。
この間、中学2年生の女の子から「高校ってどうやって選ぶの?」と質問をもらいました。
その時に話した内容をブログに記載しましたので是非参考にしてみてください!
「行きたい!」という強い気持ちから決める
①高校の雰囲気を見てみる
「校風」といった言葉を耳にしたことがあるかもしれませが、どんな高校にも学校独自の雰囲気があります。
明るい・楽しそうな雰囲気、真面目そうな雰囲気など「通っている生徒の雰囲気」や、教室や体育館が明るい、トイレが清潔などの「建物や施設の雰囲気」まで、たくさんの要素があります。
「校風が合うか・合わないか」はとっても重要な要素になりますが、この"校風"は、実際に高校に行って見てみないとわからないのが現実です。
校風を知るためにも気になった学校の説明会や文化祭には積極的に行きましょう。
②部活について
部活については気になるお子さんも多いと思いますが、活動している部活の種類やレベルは高校によってさまざまです。
高校生活は勉強だけではありません。
自分の好きなことや得意なことに一生懸命打ち込んで充実した3年間を送るために、部活を高校選びの第一優先にすることは決して悪いことではないと思います。
もちろん、部活の実績だけで判断してしまうのは危険です。
その高校の部活レベルが自分のレベルに合っているかどうか、顧問の先生や生徒の雰囲気なども参考にしましょう。
ここでもやはり、高校の部活見学をさせてもらうのが一番わかりやすいですね。中学の顧問の先生に相談すれば、高校の部活見学についてもアドバイスがもらえますよ。
③その高校で学べることは?
高校には、さまざまな学科があります。
大きく分けると「普通科」と「専門学科」があります。
普通科は大学入試を目指すことが多いのですが、専門学科は高校で学んだことを活かして、専門学校への進学や就職を目指す生徒が多いです。
「専門学科」には、工業系、商業系、スポーツ系、家政系、看護系、福祉系、園芸系...など、さまざまな専門性を持った学科の種類があり、特定の職種に就くための資格や技術、知識を学ぶことができます。
「将来はこんな職業に就きたい!」
「こんなことを高校で学びたい!」
このような具体的な目的意識がある人の場合は、そこに特化した学科を選ぶのもオススメです。
ただし、上記に挙げた専門学科は、目的意識がはっきりしている人には適していますが、「そこまでは考えていない」という子は、幅広い選択肢のある「普通科」を目指した方がいいかもしれません。
この他にも「国際科」や「英語科」、「理数科」のように、大学進学を目指す専門学科もありますので、
「英語をたくさん勉強したい!」
「理数系をもっと伸ばしたい!」
という人は、このような学科を選択肢に入れても良いと思います。
高校は「高校名」だけで選びがちですが、その高校で学べることをしっかり調べた上で志望校を決めていくのも大切です。
④大学受験を見据えて
高校入試は、長い人生の中で、"通過点"でしかありません。
つまり、高校受験の次の目標が"大学受験"であれば、大学受験を見据えた高校選びをしていくことも重要なことの1つです。
もちろん、高校選びの段階では「大学」まで決めなくても全く問題はありませんが、少なくとも「大学受験を目指す雰囲気かどうか」というのは、大学を目指す人にとって非常に重要な点です。
「高校に入ってから勉強を頑張る!」
と、いくら思っていても、周りの生徒が受験勉強をほとんどしない環境では、大学受験の道は非常に厳しいものになってしまいます。
大学受験を目指すなら、その高校の進学率、合格実績、指定校推薦枠、大学の附属かどうかなど、事前によく調べておきましょう。
※高校の偏差値がそれほど高くなくても、大学進学実績が優れている高校もありますし、その逆のケースもあります。
「現実的な観点」から決める
①高校までの交通手段と時間
高校は入学したら3年間毎日通うことになりますので、高校までの交通手段や通学にかかる時間についてもしっかり考えていきましょう。
高校1年生の間は、慣れていない環境で様々なストレスを抱えてしまうことも多く、そこに「通学のストレス」が加わるとさらに大変になってしまうことも考えられます。
特に、上り方面の通勤通学ラッシュは、体力的にも精神的にも疲れてしまいますので、通学に電車やバスを使う場合は、一度に高校まで行ってみて通学体験しておくことも必要です。
通学にどれくらい時間がかかり、どのような交通手段で行くのかなど、一度、ご家族を交えて相談してみると良いと思います。
②公立高校?私立高校?
公立高校(県立・市立・国立)は、国や地方の税金によって運営されています。 そのため、ご家庭が負担する費用は比較的安くて経済的です。
私立高校は法人が運営しているので、かかる費用のほとんどがご家庭の負担になります。
高校3年間でかかる費用はザックリと...
公立高校は100万円くらい
私立高校は300万円くらい
・・・になります。
※高等学校等就学支援金制度を適応させた金額
※学校教育費や学校外活動費など含めた金額
高校の授業料やその他の費用は、家計にとって現実的な問題です。特に私立高校の場合は、学校や学科によって大きく費用が異なりますので、事前にしっかりと調べておきましょう。
学業や校則にも違いがあります。「公立高校」は、勉強面も生活面もかなり自由で、校則も緩い学校が多く、良く言えば「生徒の自主性を重んじる」、悪く言えば「ほったらかし」というのが特徴です。
大学への進学を考えた際に、生徒自身で細かいところまで調べて、勉強を進める必要が出てきます。
ただ、公立高校でもトップレベルの高校になると、生徒さん全体の学習意欲も高く、進学の情報もたくさん入ってくるようです。
「私立高校」は、校則が厳しい学校が多く、頭髪検査や服装検査なども厳しく行われます。
学業においては、入試の出願時点やテスト結果によって、クラスやコース(特進コース、進学クラスなど)が分かれているところが多く、上のクラスに行くほど教育に力が入ります。
特に一番上のクラスに所属している子は、有名大学に行くことで高校側の実績になるので、細かく勉強面のサポートをしてくれる傾向にあります。
また、私立高校には大学の附属高校もたくさんあります。「大学受験で苦労したくない」「行きたい大学が決まっている」というお子さんなら、附属高校を選ぶのも選択肢の1つです。
緩くて自由な雰囲気の「公立高校」
厳しくて面倒見の良い「私立高校」
公立高校と私立高校では、学業への取り組み方や、生活面においての校則の厳しさなどが大きく異なりますので、性格によって「向き・不向き」が分かれます。
志望校を決める際には、第一志望を「公立高校」か「私立高校」かをご家族でしっかり話し合って決めていきましょう。
入試のしくみも公立と私立は大きく異なりますので、それぞれチェックしておいてください。
③学力で絞りこむのは最後
志望校を決めていく上で「学力」は一番現実的な要素です。
高校受験の志望校選びで最も重視したことは「学力が合っているかどうか」が親子ともに90%以上というデータも出ています。
いくら憧れの高校が見つかっても、合格できる学力が全く足りなかったとしたら志望校を変えざるを得ないのが現実ですよね。
ですが、早い段階での「学力に合った志望校選び」は非常にもったいないです!
成績はやる気とやり方次第でいくらでも伸びていきます!
また、成績の見方を間違えて、必要以上に志望校を下げてしまうということもよく聞きます。
例えば、模試の偏差値が悪くて志望校を下げるというパターン。
「Vもぎ」や「Sもぎ」といった模擬試験は、中学3年生の6月から始まりますが、この時期は中3の全員が受けるわけではないですし、部活が忙しかったり勉強に気持ちが向いてなかったりで、模試を受けない子も多いです。
「早くから模試を受けたい!」という勉強に対する意識が高い子が集まるので、どうしても偏差値は低く出がちなのです。
でも、これだけは肝に銘じてください!
偏差値が「10」低いことは大した問題ではないということを。
実際、コベッツ生が偏差値の「10」や「20」を、いとも簡単にひっくり返して合格した!ということはよくあるんです。
本当に行きたい高校を諦めて、志望校のランクを下げるのは最後の手段。
願書提出のギリギリにしてください。
理想の高校をギリギリまで諦めずに、最後まで合格目指して頑張っていきましょう!