城南コベッツ赤羽南教室

Tel:03-6903-8030

  • 〒115-0044 東京都北区赤羽南1丁目3-7 セキネビル 3階
  • JR線「赤羽駅」南改札口より徒歩3分

受付時間: 15:30~20:00(火~金)/14:30~19:30(土)/休み(日月祝)

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2023.09.21

こんにちは

JR京浜東北線、JR宇都宮線、JR高崎線、JR埼京線、JR湘南新宿ライン赤羽駅の南改札から徒歩3分、かつ、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線が通る赤羽岩淵駅から徒歩10分にある、中高一貫校専門の塾 城南コベッツ赤羽南教室です。

(挨拶が長いっ...!!!)


今日は当教室の心情に関わる事柄を、テーマに取り上げたいと思います。
テーマは、私達が目指す到達点です。


城南コベッツ赤羽南教室が掲げる到達点は、生徒の"人間的成長"です。


今日は、その人間的成長を到達点として定めた背景にある思いについて書きます。






生徒は学年ごとに、経験すべきことがあり、その時々において必要な葛藤を抱えます。
勉強が全てではないですが、勉強の出来不出来によって、学校生活が大きく変わることも事実です。

学校生活だけでなく、家庭やクラブ活動等での「人間関係」も違ってきます。

(勉強に限ったことではないですが)さぁ、やろう!いざ頑張ろう!と思ったとしても、そう簡単に結果が出るものでもありません。



勉強の例で言えば、

結果が出なかったことを受けて今度は、量を増やしたり、やり方を見直したりと、「努力」「工夫」を学びます。

友人と勝負をして負ければ「悔しさ」を、勝てば「達成感」を知ります。

努力しても結果が出ず、勉強から逃げ出したくなるようなときには、「自分の弱さ」に向き合います。

自ずと「勉強をする意味」も考えるでしょう。

そうした葛藤を繰り返す中で、自分に打ち勝つ心、「克己心」も育まれます。





習い事をせずとも、日本に住む子ども全員に与えられている機会が勉強です。

どんな学力の生徒でも、それぞれの学力に応じた悩みと向き合いながら成長することができます。




生徒が社会人となる時、勉強を通して培ったあらゆる力が、その先の助けになります。

「自分の気持ちをコントロールする力」

「人の話の内容を理解する力」

「覚えたことを忘れないためには、どうしたら良いのか」

「結果が出ない時には、どうすれば良いのか」


生徒たちには、社会の厳しさにも負けない、強い人になってほしいというのが私達の思いです。

時に辛い思いをしようとも、勉強に一生懸命取り組むことには大きな価値があります。

そのことを是非、生徒みんなに伝えられたらいいなと思っています。



なかなか口で言っても、伝わるものじゃないんですがね。(笑)






今日はここまでとしますが、先達て、元生徒の合格体験記を数回に分けて掲載しました。

私が見てきた生徒の中で最も心に染みる合格体験記を書いてくれた子です。

もうその生徒がいたのは10年前になるんですが、今読んでも胸に迫るものがありました。



本記事の前に、全10回に分けて掲載されているので、是非読んでいただければと思います。

今後とも、城南コベッツ赤羽南教室を宜しくお願い致します。






城南コベッツ赤羽南教室
~人間的成長なくして学力の成長なし~

℡.
03-6903-8030  
Mail
covez_akabaneminami@johnan.co.jp
(赤羽駅南改札より徒歩2分)

電話対応時間:㈫~㈮ 15:3020:00 / 14:3019:30

2023.07.11

https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19742.html

(↑ 六の巻はコチラから読めます)



<Mさん> 東京都立大学 合格


タイトル; 

やれと言われたことが出来ないのに それ以上のことが出来るわけがない






(続きです)

泣いたってしょうがないのに。

勉強するしかないのに。

時間が無駄なのも分かっているのに。

15分くらいキャンパスの写真を見て泣いていた。

写真を見ていると絶対ここに行きたい、ここを歩きたい。合格したい。

そんな思いがあふれるようになってきて、まだまだこれから、勉強しようってなった。

あの時間は勉強に充てられなかったと言ってしまえば無駄なんだけど、E判定でもめげずに二次に向かって勉強できる状態にするには必要だったから、いいとしよう。

あの時間は無駄だったとか、そういうの受かってしまえば関係ないからね。

二次試験の日までは特に特別な勉強をしていない。

知識としては合格できるだけのものは持っていると自負していた。

あとはそれが本番で引き出して発揮出来るかどうか。

ほとんどが記述式のものなので、いかに正確に解けるか、

論理的に分かりやすく文章を組み立てられかの練習をした。

口頭で解答を組み立てる勉強法は時間がかからず簡単に出来るけど、試験は記述だから書かなきゃダメだ。

いざ書こうとした時に便利な言い回しや言葉が出てこなくて、合ってるけど残念な解答をいくつも作ってきたから分かっていた。

曖昧にしない。他の受験生と差をつけるような正確な解答をしないといけない。

一問一答や語彙、文法、漢字問題などの知識問題で点数を落とすことは絶対に許されないので、基礎的な部分を確実に点にするために知識問題といわれる問題は、繰り返し確認した。

センターE判定という結果が「この分野ちょっと曖昧だけどいいか~」という甘い考えを消して、解答一つ一つに対してストイックになれた理由かもしれない。

ここで気を抜いたらダメだ。

やるしかない。後悔だけは絶対にしたくない。

もうあれ以上勉強したって無理だったんだ、最初から自分の中での精一杯の努力は第一志望に届くものではなかったんだ、って落ちてもそう思えるように。

落ちてしまっても、落ちた理由が分からないくらいに勉強した。

後悔はしていない。

そう思えないと、今までの時間が無駄になる気がした。

やれることはやった。大丈夫、大丈夫。

そんなふうに試験の直前はとても穏やかな感情だったのを覚えている。

3月8日。合格発表の日。都立大まで行って直接掲示板を見てきた。

ずらりと番号が並んでいて、目線が自分の番号の周辺になってくるとドキドキした。

「...あ...った...?」自分の番号があった。

「え、これって落ちた人の番号が載ってるのかな?」

最初の感想はそれ。

掲示板の番号と自分の受験票の番号を照らし合わせて、一文字ずつゆっくり確認した。

それで、ああ受かってたんだ、ってやっと分かった。

嬉しかったような驚いたような。

これで親にも先生にもいい報告が出来る。私都立大生になるんだ...。

そんなことを思いながら歩いていた。

さて、受験期にしたくても我慢していたことやろうかな。

新しい服買っちゃおうかな。

ほら受かったじゃん。

私が国公立なんて無理だと馬鹿にしてきた人たちにそう言ってやりたい。

私のことを振った彼氏にはまた告白しようと思ってたけど、第一志望受かったし、もういいや。

チューターさんや先生が言ってた「諦めずに続ける。今からやれば間に合う。」これは受験生にやる気を出させるための言葉じゃなかった。

だって本当だった。

親や先生、私を支え続けてくれた方々には感謝してもしきれない。

これをここまで読んできてくれた人、もう分ったでしょう。

私は国公立に受かるような人間ではなかったってこと。

高3の最初の時点では偏差値45程度。3教科でさえボロボロ。

人に笑われ親にも講師にも無理だと言われた。

不安すぎていっそのことすべて投げ出してしまいたい。

でも投げ出すわけにはいかない。出来るかわかんないけどやるしかない。

そんな風に心がぐちゃぐちゃになりながらやるしかない。

そうやってやってきただけ。

「努力はきっと報われる。勉強においては。」

この言葉を嘘だと思ってる人、だったら自分で証明してみるといい。

(完)

2023.07.08

https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19740.html

(↑ 五の巻はコチラから読めます)




<Mさん> 東京都立大学 合格


タイトル; 

やれと言われたことが出来ないのに それ以上のことが出来るわけがない






(続きです)

冬。選抜クラスだったのにも関わらずクラスの人はうるさかった。


騒いでいるやつは落ちろ。そんなことを思った時もあった。

そんなことを思う隙が頭にあるなら勉強した方がいいし、他人が落ちたって関係ないし。



性格悪いですね(笑)。

そんなことを思ってしまったのは、自分が第一志望に受かるという自信がなかったから。

休み時間に勉強していない人が受かって自分が落ちたらと考えると悔しい。

騒いでいるような人が落ちてくれれば、自分がもし第一志望に受からなくても、まあいいかと思える。



あれほど絶対第一志望に受かる!とプラス思考だったのに、かなりマイナス思考になっていた。

でも同時に、そんな人たちより下に行くのは絶対嫌だ。

自分は合格してみせると燃えたりもした。



今だから言います。他人のことは考えない方がいい。

受験生ってどうしても他人のこと気になるんだけど、考えても無駄だから。私は合格したから、今になって考えてみてもその思考があって良かったのか悪かったのか、合格に必要だったのか分からない。



たぶん不要だったんだと思うけど。(笑)


ライバル意識を持って自分を高めていける人は構わない。

でも他人のことを考えて自分が不安になったり、マイナス思考になってしまうなら考えない方がいい。

落ちるやつは落ちるし、勝手に落ちればいい。





センター試験。(2020年度より大学入試共通テストに変更)


1日目と2日目の間は1日目の科目の自己採点をせず、2日目の理系科目の勉強をした。

文系科目の結果を今知っても、自分の思考が悪い方向に進むだけだと思ったので。


センターが無事終わって、自己採点をした結果を予備校が分析してくれる、センターリサーチが返ってきた。

全然思い通りの点が取れず、分かっていたけれど、やっぱり都立大の判定はE判定。


でもだからといって志望校を変えるつもりは全くなかった。

センター:二次=1:1だったからいけると思った。


E判定だから何?二次試験でもっといい点を取るために勉強すればいいだけ。

やっとこれからが本番。

E判定をとったのに、落ち込むことなくすごくやる気に満ちていたのを覚えている。



でも時間が経ってから、E判定という自分の置かれている状況を理解し始めて、不合格という可能性を感じるようになった。

なんだかんだ言って最後は受かるんじゃないかと少し思っていたけれど、試験が近づくにつれて不合格という文字を考え始めた。



自分はE判定だから、人より良い点数を取らないと落ちる。

落ちたら親にテキトーに見繕ってもらった私大に行くことになる。

都立大以外の大学に通っている自分を想像するとすごく恐怖を感じた。

勉強中でも、落ちたらどうなる?どこに行くことになる?不安でいっぱいだった。勉強に集中できなくなってしまうこともあったほどだ。

それで都立大の大学案内のパンフを見ながら泣いていた。

自分はここに行けないのかもしれないという不安。








.........(最終巻へ続く)

https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19745.html

2023.07.07

https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19704.html

(↑ 四の巻はコチラから読めます)



<Mさん> 東京都立大学 合格


タイトル; 

やれと言われたことが出来ないのに それ以上のことが出来るわけがない






(続きです)

そもそも都立大を受けさせてもらえるか分からないのに、生物の勉強しているなんて馬鹿馬鹿しいかな、無駄かな、惨めだな。

と思ってやめた。




なぜ成績が上がらないのかを模試の結果を見て考えることにした。


やれと言われたことはこなしてきた。

理解した上で出来るようになったこともたくさんある。

模試の解きなおしは模試があった日にした。




そこでその時にもう一つ、しておくべきだったのが分析だと気づいた。


模試を見ると、

これは知識問題だから解けるべき問題、

これは基礎的なものだから出来るはずの問題、

これは解答をよく見てもよく分からないくらいだから一回とばして時間を取られないようにするべきだった問題、

というように、どう点数を取ってくるかが見えてくる。

それをして解けるべきだった問題の点数を足してみると、割と良い方向に成績が伸びていくはずだったことに気付いた。



やれと言われたことをしてきたのなら、次に受験に受かる方法、つまり、点数を稼ぐ方法を考えて身に付けないといけない。

なにも物知りになろうと思って勉強しているのではないから。

当たり前のことだけど、受かるために点数を集める練習をする必要がある。


どうやって点数を取ってくるか、先生はある程度教えてくれるけど、自分の受けたい大学の試験について先生が何でも知っているわけではない。

あるいは自分の癖というか、苦手分野や嫌いな形式とか、先生が生徒一人ひとりのことをそこまで把握しているわけでもない。

自分はこの手の問題は時間がかかるから違う問題から解こうとか、

先に長文をやってしまった方が、自分は安心して文法問題を解けるからそうしようとか。

もしそれで上手くいかない、あるいは不安なら先生に相談してみればいい。




今までずっと第一志望だけを目指してやってきたけど気が付かなかった。

必ずしも、『学力がある=合格できる』ということではない。

でも『学力がない=合格できない』というのは成り立つと思うので、やっぱり勉強は何が何でもするべきだとも思った。





肌寒い時期になってきた。都立大の二次試験の対策を始める。

文系3科目はどれも記述や論述、小論文が出題されるので、問題を解いて解答を見た後、ポイントは何だったのか考えてから先生に添削をお願いする。

いろんな先生が私のために時間を割いてくださった。


親はExcelで都立大や私大の試験日程、使用科目、難易度などをまとめた表を作ってくれた。

私大は本当に興味がなかったから親が倍率を見たり難易度を見たりして、ここなら受かりそう、この学部は大学名というブランドの割に穴場だとか調べてテキトーに見繕ってくれた。

先生方や親の姿を見ているうちに、これはもう都立大に受からなきゃダメだと思った。

いろんな人に頼って、支えてもらって、それで落ちましたなんて言えないし、言いたくない。


何で第一志望に行きたいの?それは自分のため。

行きたい大学に行ってしたい学問を学ぶ。憧れのキャンパスを歩く。

自分のためだけなんだと思っていた。でもそれだけじゃなくなった。

支えてくれている人たちに、喜んでもらいたい、私を支え続けたことを誇りに思ってほしいと思い始めた。

なぜ第一志望に合格したいのかと言われれば、自分と自分を支えてくれる人たちのためなのだ。






.........(六の巻へ続く)

https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19742.html

2023.07.06

https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19703.html
(↑ 三の巻はコチラから読めます)



<Mさん> 東京都立大学 合格


タイトル; 

やれと言われたことが出来ないのに それ以上のことが出来るわけがない






(続きです)

生物のK先生からは想像をはるかに超える量のプリントが出された。

1日何枚、どのペースでやれば他の教科との兼ね合いを取りながら、生物プリントの内容が頭に入り、意味のあるものに出来るか。

それを踏まえて計画を立てる。



模試の結果を受けてどの教科のどんな分野をまずやるべきか、それぞれの教科の勉強時間配分は?全体的に基礎を固めることも必要だ。

いろんなことを加味して計画を立てないと夏休みなんてあっという間だと先生やチューターさんが言っていたから考えた。




夏休みが明けてもモチベーションが下がることはなかった。


第一志望に受かるかどうか不安。勉強しなきゃ。

勉強してると分からないことがボロボロ出てくる。

知らないことがあった、やばい、これ内容説明問題で出たらどうしよ。

論述で出るかも...和訳させられるかも...とか。

不安になる。勉強しなきゃ。それの繰り返し。


勉強することでしか不安は和らがないけれど、その不安を生み出していくのもまた勉強。

勉強するしかない。やるしかないってなる。




一番精神状態がひどかったのは、夏休み明けの模試(マーク第3回)が返ってきたとき。

結果は下がっていた。5科目平均の偏差値が48.6だった。

ショックを受けた。もう夏休みも終わって秋なのに。

それから昼飯は抜いて勉強した。

焦っていたし何か自分を戒めてまで勉強しなきゃと思ったから、

そんな愚行に走ったのだと思う。




模試を親に見せた。

父ちゃんには「生物とか特に悪いね、本当に都立大を受けるの?行きたいの?勉強してるの?」そんな感じの事を言われた。


そりゃ結果が全てだから、あの模試を見たらそう言われても仕方ない。

でも、あの時の私はその言葉がとても胸に刺さった。


父ちゃんまで私が国公立なんて無理だと言うの?今更諦めろというの?

第一志望を諦めたらどこに向かって勉強すればいいの?

今まで都立大以外の大学なんて考えたことない。

「勉強してるよ。」

「じゃあどうして成績が上がらないのか。」

「分からない、分からない!勉強してるんだよ!勉強はしてる! 勉強してるんだよ...してるんだよ...!」


泣きながらそんなようなことを反論した。

泣いたのは、いつも勉強をしているのを知っているはずの父ちゃんに、そんなことを言われたから。

第一志望受けさせてもらえないと思ったから。

今更どこを目指せばいいのかも分からなくて焦ったから。

「勉強してるよ」とは言ったけれど、本当に「してる」と言えるほどやっていたのか、確かめる方法もないのに「してる」と言い放った自分が惨めで愚かに思えたから。


結果が全て。勉強するようになったからってそれでいいと思うな。

自惚れるな。そう自分が自分に言ったから。



その後は泣きながら生物の勉強をした。

泣いたってしょうがない。そうしたって受からない。

そう思うほど涙が出て、泣きながら勉強していた。



.........(五の巻へ続く)
https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19740.html