「STEAM教育」が注目されています。
2000年以降に、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)の領域を横断的に学ぶ
「STEM教育」が、アメリカを中心とした先進諸国で広まりました。
アメリカのオバマ元大統領が、2009年に
「2019年までにアメリカの『STEM教育』を世界トップレベルへ引き上げる」という目標を掲げました。その後、この目標に関する演説をきっかけに
全世界で広く注目されるようになったと言われています。
近年では、「STEM」に
Art(芸術・リベラルアーツ)の頭文字と概念を加えて、理数系から歴史・芸術・デザイン・リベラルアーツ(生活・経済・法律・政治・倫理等を含めた広い範囲)の領域まで横断的に学んでいく
「STEAM教育」が主流になり、アメリカの「STEM教育法」も2017年に「STE
AM教育法」に改正されました。
日本では、文部科学省から発表された資料に、高等学校での理系・文系分けの改善や「STEAM教育」が推奨され、翌2019年6月に発表された経済産業省「未来の教室」ビジョンでは、小・中学校からの「STEAM教育」導入が提言されました。
出典:文部科学省_学習指導要領資料_抜粋
その流れを汲み、令和6年度より兵庫県立高等学校4校(篠山鳳鳴高校、明石高校、姫路飾西高校、豊岡高校)で「STEAM探求科」が普通科単位制で設置されます。
参考:未来の教室通信 Vol.14
「兵庫型STEAM教育」では、企業や大学等と連携しながら「STEAM」の5つの領域に加えて、英語にも重点をおき「知る(探究)」と「つくる(創造)」のサイクルを生み出す分野横断的な学びを展開します。
参考:
兵庫型STEAM教育について ← 詳細はコチラから 文部科学省が作成した資料によると「算数・数学の勉強は楽しい」、「理科の勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は上昇してきているが、小学生と中学生の差は引き続き大きいことが記載されています。
また、数学や理科を使うことが含まれる職業につきたい児童生徒の割合は引き続き低いことも記載されています。
出典:文部科学省_STEAM教育等の教科等横断的な学習の推進について
AIやIoTなどの急速な技術の進展により社会が激しく変化し、多様な課題が生じている今日においては、これまでの文系・理系といった枠にとらわれず、新たな課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結びつけていく資質・能力の育成が求められています。
出典:日本経団連_Society 5.0
現在、学校で学んでいる学習内容は、将来、社会で活躍するために必要な土台となるものです。
夢と希望を持って、学習に取り組んでいきましょう!