神戸深江教室のメッセージ
言語化能力
2024.03.15
=/ 言語化能力とは /=
「言語化能力」とは、自分の考えや意見を相手に伝わりやすいように端的にまとめて、相手が理解しやすい表現で伝える能力のことです。
帰宅後に学校での出来事を家族に伝えることも「言語化能力」で、私たちが日常生活の中でよく行っている活動です。
また、お笑い番組で、芸人が自分の体験談を面白おかしく話して視聴者の笑いをとっているのも、この「言語化能力」です。
言語化能力は、5つの要素から構成されています。
① 観察力 ・・・ 物事の本質や特徴、違いを捉える力
② 思考力 ・・・ 相手が理解できるように考えを整理する力
③ 客観力 ・・・ 相手が理解しやすい表現を客観的に判断する力
④ 語彙力 ・・・ 相手に正しく伝えるために、適切な語句を選択する力
⑤ 要約力 ・・・ 相手に伝えたい内容を端的にまとめる力
出典:ともだちと起業
「伝言ゲーム」という遊びで、グループ内で人から人へメッセージを順に伝えようとしても、正確に伝わらないことはよく知られています。
言語化は、5W1Hを意識して考えをまとめると、相手が理解しやすくなります。
5W1Hとは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字をとった言葉で、情報をこの要素で整理することで、正確に伝わりやすくなるというメリットがあります。
5W1Hを意識しない場合と意識する場合を比べてみると、以下のような違いがでてきます。
=/ リテリング /=
「リテリング(再話)」は「英文に目を通したあとに、原稿を見ないで、その内容を知らない人に伝える活動」です。
「相手にわかりやすく伝えよう」とすることで、頭の中で英文内容が整理され、自分自身も内容の理解が深まります。
出典:開隆堂出版 資料
近年では、「リテリング」が生徒のコミュニケーション能力を伸ばすアウトプット活動として、多くの学校で積極的に行われるようになってきています。
2022年度から、新学習指導要領で高校の英語科目に「論理・表現」という科目が始まりました。
「論理・表現」では、スピーチやプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートなどの活動を通して、英語で「論理的に発信する」ことができるようになることを目指しています。
つまり、情報を整理しながら考えなどを形成し、英語で表現したり、伝え合ったりすることが重視されています。英語で「論理的に表現する」には、日頃から日本語で「論理的に発信する」訓練が必要になってきます。
先日、兵庫県公立高校入試が行われましたが、英語の大問4で、地域活性化についての意見文で、同じ内容を違う英語表現に再構築する「リテリング」の力が必要な問題が出題されています。
数学では、問題文を読み取る力、データの活用や分析に関する総合問題(思考力・判断力・表現力等を問う問題)で、一見すると理科の試験のように、降水日数のデータを表や箱ひげ図から読み取る問題が出題されています。
最近の大学共通テストでは、問題の文章量が圧倒的に増えてきているので、高校入試でも同様に、新学習指導要領に対応した問題が出題されています。
2024年度 兵庫県公立高校入試問題_英語
2024年度 兵庫県公立高校入試問題_数学
出典:産経ニュース_2024.03.12
=/ 言語化能力を高める/=
言語化能力を高めるには、まず他人が書いた文章を読んでみることから始めましょう。
本や新聞、雑誌、SNSなどを読むことで、自分の中にはない語彙や表現を学ぶことができます。
同時に、メールやブログ、手紙などでアウトプットの練習を繰り返すことで言語化能力が身についていきます。その際、その内容が他人に伝わっているかどうかを家族や友人に見てもらうことで、より確実なものとなります。
京都大学大学院医学研究科 大塚貞男 特定助教、村井俊哉 教授の研究グループによると、漢字(読字、書字、意味理解)と文章(読解、作成)という2つの水準の読み書き能力の構造的関係性を調べた結果、漢字の書字の力が文章作成能力に影響していることが研究成果として発表されています。
出典:読み書き発達の二重経路モデルの提唱
参考:国語力 ← 詳細はコチラから
デジタル化が進む社会で、漢字を手書きする機会は減ってきていますが、手書きに基づく読み書き教育を今後も続けていくことが、これからの世代の高度な言語能力の発達のために有益であると述べられています。
「言語化能力」とは、自分の考えや意見を相手に伝わりやすいように端的にまとめて、相手が理解しやすい表現で伝える能力のことです。
帰宅後に学校での出来事を家族に伝えることも「言語化能力」で、私たちが日常生活の中でよく行っている活動です。
また、お笑い番組で、芸人が自分の体験談を面白おかしく話して視聴者の笑いをとっているのも、この「言語化能力」です。
言語化能力は、5つの要素から構成されています。
① 観察力 ・・・ 物事の本質や特徴、違いを捉える力
② 思考力 ・・・ 相手が理解できるように考えを整理する力
③ 客観力 ・・・ 相手が理解しやすい表現を客観的に判断する力
④ 語彙力 ・・・ 相手に正しく伝えるために、適切な語句を選択する力
⑤ 要約力 ・・・ 相手に伝えたい内容を端的にまとめる力
出典:ともだちと起業
「伝言ゲーム」という遊びで、グループ内で人から人へメッセージを順に伝えようとしても、正確に伝わらないことはよく知られています。
言語化は、5W1Hを意識して考えをまとめると、相手が理解しやすくなります。
5W1Hとは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字をとった言葉で、情報をこの要素で整理することで、正確に伝わりやすくなるというメリットがあります。
5W1Hを意識しない場合と意識する場合を比べてみると、以下のような違いがでてきます。
例:塾の春期講習について
【5W1Hを意識しない場合】
考えた結果、塾の春期講習を8コマにすることにしました。
【5W1Hを意識する場合】
先月末「When(いつ)」、中学校で「Where(どこで)」学年末考査「What(何を)」が行われました。
担任の先生「Who(誰が)」から、数学の点数が平均点を下回っていた「Why(なぜ)」と言われたので、塾の春期講習は数学8コマにして「How(どのように)」、苦手な単元を復習することにしました。
このように、5W1Hを意識することで自分の考えが整理でき、相手にも伝わりやすくなります。【5W1Hを意識しない場合】
考えた結果、塾の春期講習を8コマにすることにしました。
【5W1Hを意識する場合】
先月末「When(いつ)」、中学校で「Where(どこで)」学年末考査「What(何を)」が行われました。
担任の先生「Who(誰が)」から、数学の点数が平均点を下回っていた「Why(なぜ)」と言われたので、塾の春期講習は数学8コマにして「How(どのように)」、苦手な単元を復習することにしました。
=/ リテリング /=
「リテリング(再話)」は「英文に目を通したあとに、原稿を見ないで、その内容を知らない人に伝える活動」です。
「相手にわかりやすく伝えよう」とすることで、頭の中で英文内容が整理され、自分自身も内容の理解が深まります。
出典:開隆堂出版 資料
近年では、「リテリング」が生徒のコミュニケーション能力を伸ばすアウトプット活動として、多くの学校で積極的に行われるようになってきています。
2022年度から、新学習指導要領で高校の英語科目に「論理・表現」という科目が始まりました。
「論理・表現」では、スピーチやプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートなどの活動を通して、英語で「論理的に発信する」ことができるようになることを目指しています。
つまり、情報を整理しながら考えなどを形成し、英語で表現したり、伝え合ったりすることが重視されています。英語で「論理的に表現する」には、日頃から日本語で「論理的に発信する」訓練が必要になってきます。
先日、兵庫県公立高校入試が行われましたが、英語の大問4で、地域活性化についての意見文で、同じ内容を違う英語表現に再構築する「リテリング」の力が必要な問題が出題されています。
数学では、問題文を読み取る力、データの活用や分析に関する総合問題(思考力・判断力・表現力等を問う問題)で、一見すると理科の試験のように、降水日数のデータを表や箱ひげ図から読み取る問題が出題されています。
最近の大学共通テストでは、問題の文章量が圧倒的に増えてきているので、高校入試でも同様に、新学習指導要領に対応した問題が出題されています。
2024年度 兵庫県公立高校入試問題_英語
2024年度 兵庫県公立高校入試問題_数学
出典:産経ニュース_2024.03.12
=/ 言語化能力を高める/=
言語化能力を高めるには、まず他人が書いた文章を読んでみることから始めましょう。
本や新聞、雑誌、SNSなどを読むことで、自分の中にはない語彙や表現を学ぶことができます。
同時に、メールやブログ、手紙などでアウトプットの練習を繰り返すことで言語化能力が身についていきます。その際、その内容が他人に伝わっているかどうかを家族や友人に見てもらうことで、より確実なものとなります。
京都大学大学院医学研究科 大塚貞男 特定助教、村井俊哉 教授の研究グループによると、漢字(読字、書字、意味理解)と文章(読解、作成)という2つの水準の読み書き能力の構造的関係性を調べた結果、漢字の書字の力が文章作成能力に影響していることが研究成果として発表されています。
出典:読み書き発達の二重経路モデルの提唱
参考:国語力 ← 詳細はコチラから
デジタル化が進む社会で、漢字を手書きする機会は減ってきていますが、手書きに基づく読み書き教育を今後も続けていくことが、これからの世代の高度な言語能力の発達のために有益であると述べられています。