神戸深江教室のメッセージ
2025年 = 乙巳の年
2025.01.11
乙巳(いっし・きのとみ)
「六十干支(ろくじっかんし)」によると、西暦2025年は、「甲子(こうし・きのえね)」から始まった年の刻みで「乙巳(いっし・きのとみ)」(42番目/60年周期)の年になります。参考:「十二支」と「干支」
「乙(きのと)」は、十干の2番目で「木」の要素を持ち、草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がっていく意味を持ちます。
また、「巳(み・へび)」は、神様の使いとして大切にされてきた動物で、脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボルともされています。
そのため、乙巳(きのとみ)の年は「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年になる」とされています。
出典:山田平安堂
過去をさかのぼれば、1964年には新幹線が開通し、東京オリンピックが開催されました。また、その翌年(今から60年前)の1965年(乙巳の年)は、東京オリンピックの余韻が残る中、日本経済が飛躍的に成長を遂げた年でもあります。それぞれが変化しながら困難を乗り越え、2025年が飛躍的な成長につながることを願っています。
已己巳己
「已己巳己」は、一見同じ漢字が並んでいるように見えますが、実は違います。2番目と4番目の漢字は同じ「己」ですが、1番目は「已」で、3番目は「巳」という漢字を書きます。この言葉の意味は、それぞれの字形が似ているところから、「互いに似ているものをたとえていう語」として用いられます。
これは、「已己巳己」と書いて、「いこみき」と読みます。1番目の「已」は、代表的な例として、「已然形(いぜんけい)」という言葉で使われている漢字です。「已然形(いぜんけい)」とは、文語(文章だけに用いる特別の言語)の活用形の1つで、「すでに(已)そうなっている(然)事態」、つまり「已然=已に然り(すでにしかり)」=「すでにそのようになっている(事態が成立している)」状態を表します。
「已」「己」「巳」の漢字の違いは、左上段の書き始める場所にあります。「已」の書き方は、「コ」の中段から書くのに対して、「己」は「コ」の下段、「巳」は「コ」の上段から書き始めます。
出典:人名漢字辞典・読み方検索
一見同じような漢字が、実は別の意味をもっていて、さらに、それぞれが立派に重要な役割を果たしているというのは、何か、人それぞれの「個性」と重ね合わせて見てしまいます。
個別(1人1人)最適な学び
西暦2025年は昭和100年にあたります。昭和の時代には、テレビ・エアコン・冷蔵庫・炊飯器・洗濯機などが開発され、人々の暮らしは急速に便利になりました。また、平成から令和になると、液晶テレビが進化し、調理家電にはAIが搭載されるようになりました。一方、学校の授業では、デジタル端末が順次導入され、「紙の教科書」から「デジタル教科書」への移行が進められています。しかし、デジタル教科書が導入されたことによって、文字を手書きする機会が減ってしまい、漢字や英単語を正確に書く力や語彙力の低下が懸念されています。
参考:子どもの語彙力が低下傾向!語彙を増やすためにできること_日本速読解力協会
確かに、タブレット端末をただひたすら「見る」「眺める」だけで、一切、手を動かさずに学力を上げることは難しいと思います。重要なのは、内容を積極的に「視る(みる)」こと、理解すること、演習問題を解くこと、さらにノートに要点をまとめたり、間違った演習問題を書き残して復習することで、より理解が深まっていきます。
「視る(みる)」という漢字は、じっくりと注意深く見ることや、視線を注ぐことを表す言葉です。「観る(みる)」と意味合いが似ていますが、「視る(みる)」の方がより細かく、積極的なニュアンスです。「観察」と「視察」の違いをイメージすると理解しやすいかもしれません。
出典:校正視点
当教室のデジタル教材を使った授業では、積極的に視て、解いて、なぜ間違ったかを理解して、ノートに書き残すように指導しています。オリジナルのノートを作ることで、単元の内容が整理されて、理解力や記憶力をアップさせることができます。生徒それぞれのノートも、日々進化し続けています。