2024.11.16
来年度から5教科ではなく6教科という言われ方をするかもしれません。
情報Ⅰが共通テストで教科として格上げされて試験実施されるからですね。
情報=簡単に言うとプログラミングの世界に直結するような教科です。
大学入学共通テスト(※2025年1月実施)で情報Ⅰを課す大学の配点比率としては、ほとんどの大学で10%未満です。多いのが5%ぐらいの配点比率ですから、共通テストのみで使用する科目という特徴をとらえても、学習ウェイトをどれぐらにするかが重要ポイントになります。
と、いうことで来年1月実施のテストからは、
英語、数学、国語、理科、社会、情報という6教科となります。
情報Ⅰはまだまだこれからの教科という感じがしないでもないので、やはり5教科という考え方を踏襲して動くのでしょうね。
さて、
この教科の中で「社会」は、少々軽視されがちです。
『社会は暗記科目だから、覚えればいいんだよ』(どよーーん、出た・・・)
という昔の感覚ですと、今の社会の問題は簡単には解けないのですが、昔の人は言ってしまいがちです。
時代が変われば、世の中のいろいろなものが変わります。よね、普通・・・。
いろいろなものが変わるのですから、変わった内容やルールに従って動くべきでしょうね。
社会・・・
それに、社会は生きていくうえで必要な知識を学ぶ教科と言えます。
社会生活を営んでいくうえで、知らないと損!となるような一般的知識がたくさん登場し、ほぼ一生関わる学問ですし、テーマによっては毎日関わりが強い内容となります。
社会は、中学時代であれば歴史、地理、公民、高校での社会は大きくは「地歴」と「公民」となるのですが、細分化すると、世界史、日本史、地理、現代社会、倫理、政治経済となります。
人間としての在り方だとか、生き方を学び、課題追究的な学習が重視されます。
高校では「探求」とつく科目が7つ新設されましたよね。総合的な探求は必修科目となっております。
小学校、中学校の社会、高校の社会と進んでいったときに、より具体的でより現代にマッチしていて、より生活に近い学習が「公民」だと思います。
地理、歴史も確かに密接度が高いのですが、公民そして現代社会は、これから社会に出ていくために必要な知識がたくさんある教科と言えるのです。
高校の教科書などを紐解いていくとよくわかります。
最初に出てくるキーワードは「公共」なのですね。
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個人の尊厳であったり、人間と社会の在り方であったり、人間の尊厳とか平等、個人の尊重、人権であったり・・・
生きていく個と、全体を包んでいる公共、その中にあるルールみたいなもの、そんな形のアプローチから教科書が作られているように思いました。
そのあとは、法律とか人権、契約や消費者の権利と責任、司法への参加を学びます。
続いて、政治についてです。選挙についての詳細があり、国際社会や安全保障、防衛面でのレクチャーが続きます。
そのうえで、今度は経済についてです。
雇用、労働問題、社会の変化、市場経済、金融、財政、社会保障、はたまた経済のグローバル化と内容は進んでいくのです。
これらの内容を学んだあとは、「探求」に入ります。
学んだことをもとにして、複数の分野をつなげたり、むすびつけたりして、ものごとの見方や考え方を活用して、時にはクラスメートとの議論の場を設けたりして、考えを深めるための探求という授業を行うようになります。
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深いんですよ、本当に。
やもすると、私たち大人も忘れてしまっていることや、制度や法律が変わって「え、今はそんなふうになってるの?」と大きな気づきが得られるぐらい、入り込んでいくと興味深い内容が盛りだくさんです。
例えば
「比例代表制」って何ですか?
とか
「為替のドル高円安って何ですか?」
このように日常のニュースで飛び交うような言葉を パッと質問を受けたとき、サッと答えることは出来るでしょうか。
けっこう難儀するかもしれないですね。
すごく身近で、毎日とまではいかないにしても ちょくちょくニュースに出てくるような言葉を ある日突然質問受けたならばどうなることでしょう。
たまにテレビで見る、池上彰さんの話はわかりやすいです。
あそこまでレクチャーがうまくなくても 基本的な知識は身につけておきたいものです。
そんな風に思えるのが、「公民」「現代社会」の分野です。
今年もそうですが、だんだんとデジタルコンテンツが増えてくるはずです。紙の教科書で学びつつ、自分でノートにまとめる形式もいいですが、カラーでわかりやすく、ときに音声などが入っているデジタルコンテンツは、視覚的にも聴覚的にもいい刺激を与えてくれるので、もっと身近に使えるようになるといいですね。
それと、紙の金額が上がってきていますよ・・・。
紙って主な原料が木材チップとか古紙なのですね。ですからもともとは木です。使われるのは広葉樹とか針葉樹を使います。
これも限りある資源ですし、第一木が育つのに、どれだけ時間が必要なの?という話にもつながってきます。
ちょっと横道それましたが、諸々の事情も相俟って、今後はデジタルコンテンツ優位の時代になってくることでしょう。
これも・・・・公民や現代社会のテーマになってくるのです。