2023.10.13
~変わりゆく千葉県公立高校入試 入試傾向 令和6年度(社会)~
中学社会では「地理」「歴史」「公民」の3分野の習得が必須です。これらの3分野は千葉県入試においても概ねバランスよく出題されています。
分野 | 内容 | 配点 |
3分野 | 総合問題 | 12点 |
地理 | 日本の地理内容 | 16点 |
世界の地理内容 | 15点 | |
歴史 | 近代以前の内容 | 15点 |
近現代史 | 16点 | |
公民 | 国民生活・経済・社会 | 10点 |
政治 | 10点 | |
国際社会 | 6点 |
【千葉県入試問題における歴史問題の特徴】
生徒さんも毎年言っているのですが、「歴史の並べ替え問題」はけっこう難儀するはずです。
歴史はまず「流れを覚えよう」と言い続けているのは、かなり壮大な歴史の中における並べ替えがよく出るからです。
例えば、土地制度とか、文化とか1000年、2000年という大きな流れを捉えておかないとサッと回答するのが難しい内容です。
それから、「完全回答の問題」も受験生泣かせかもしれません。
複数の回答について全て正しい場合「のみ」正解というパターンです。
上記の並べ替えについては、明らかに時代の違うものとして捉えることで、流れと各時代の特徴を押さえていれば回答できるのですが、
一転、この完全回答問題は、「短い期間における出来事の並べ替え」となり、内容を見るとけっこう細かい知識の習得が必要となります。
正確な知識がなければ完全回答は出来ません。
千葉県の社会でなにが一番難しく感じた?
このように聞きますと、たいていの生徒さんが「歴史かな・・・」と答えていることからも歴史の上記の特徴ある出題に起因するのでしょう。
【千葉県入試問題における地理問題の特徴】
これは、過去問を紐解けばわかりますが、
①地形図の読み取り問題は必ず出題されます。
②資料の読み取り問題だらけです。
この2つが特徴だと思ってください。地形図における記号や等高線などが表す意味であるとか、実際の距離を求める問題など、しっかり押さえておきましょう。
100%出るのですから、やっておいたほうがいいです。
そして、資料読み取り問題。
さらに特徴を言えば、例えば教科書上の基本知識がなくても「読み取ることができれば正答できるタイプ」の問題が出題されています。
要は、教科書知識というよりは、新聞や時事関連の内容を紐解く程度の内容です。
そこにグラフとか表が絡んでくるだけで、問題の見た目で「わ、難しいかも!」と思わずに、向き合ってみましょう。
過去問を解いていくと、「意外と解けるぞ」と実感するはずです。
たまに、グラフとか表に書かれた内容から計算して回答しなくてはならない問題もありますので、意外と・・・時間かかるかもしれません。
【千葉県入試問題における公民問題の特徴】
公民の特徴は、3つあります。
①時事問題が出題される
②重要語句について問われる
③かなり現代(しかも、まさに今)のことが問われる
時事問題は毎年出ます。その中でも協会とか、協定とかの正式名称が示されて、その略称を答えさせる問題とか、その逆もあります。
時事ですので、より現代に近い・・・というよりも今の話題、入試から遡って直近1年ぐらいの内容とかに沿った出題が目立ちます。
でも公民は、力わざで、用語を覚えておけばけっこう正答出来る問題が多いと感じます。
歴史や地理では一問一答式はちょっと通用しなくなっていますが、公民は一問一答的な重要語句のスピードチェックでも 意外となんとかなるでしょう。
記述問題も出ますが、これも一問一答の逆バージョンで練習するといいかもしれません。
逆バージョンとは、まず答えを見て、問題文を説明を考えるということです。
理科の項目でも書きましたが、社会も学習したら学習しただけ、知識習得に繋がり点数化できます。
理科よりも面倒な計算が極めて少ない分、寝る直前の暗記タイムも有効に使って、
自分の知識を拡げていくぞという気持ちで取り組んでいくといいでしょう。
今は新聞購読率もどんどん減少しているので、ご自宅で新聞をとっていない場合も多いですよね。ネットでニュースは確認できます。
この確認も細かく細かく毎日追っていくと、きっと息切れしてしまいます。
まずは「見出し」だけでもサッとみる習慣をつけるといいでしょう。