塚田駅前教室のメッセージ
復習する=記憶に定着させる
2022.07.27
復習のタイミングはとても大切です。
よく、エビングハウスの忘却曲線という、人の記憶の維持される時間についての話もあったります。時間の経過とともに記憶した内容の何%忘れていくか。
このブログでも以前、復習の必要性でこの話題を出したことがありました。
人は忘れる生き物というのは、もう皆さんご承知のとおりかと思います。
昨日の朝ごはんも何だっけと、そんなに気にも留めていない項目ほど忘れやすいです。
ですが、車の運転、自転車の乗り方、パソコンの操作、箸の使い方のように、使わない期間があったとしてもいざ使うとなったら覚えている事ってありますよね。
これは、日常的に使い続けているゆえに、脳のメモリーには「重要なこと」として残り続けているからです。
記憶は「脳」で作られるのはご存じのとおりでしょう。
■記憶のしくみ
記憶の作られ方は、シンプルです。
脳が情報を受け取る⇒記憶する(保持する)⇒呼び起こす(思い出す)
この3ステップが記憶の作られ方です。
そして、短い時間の記憶を守っているのが「海馬」と呼ばれる部分。
脳という器官の中で、奥の方に存在しています。
この海馬には、「一時的に」記憶が残ります。時間が経つと消えていきます。これが忘却、忘れるということですね。
では、日常的に使っていて忘れずにいる記憶はどう作られているのでしょうか。
実は、繰り返し使ったり、考えたり、口に出し続けていった物事(情報)は、海馬から「大脳皮質」というところへ移動します。
海馬は一時的な記憶に適した容量ですが、長く保持していく情報を残しておくには小さすぎます。
そこで、海馬よりも容量の大きい「大脳皮質」を使うのです。
記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。
短期記憶は、数秒から1分ほどの記憶です。それを繰り返し何度も呼び起こしていくことで、次第にそれは「重要な情報」として大脳皮質へと送られていき、「長期記憶」となります。
長期記憶は、数分、年単位の記憶です。
私たちは、常に思い出しながら生活をしています。
先ほどの車の運転、自転車の乗り方など日常的に使っている記憶から、ペンギンを思い浮かべてその姿や特徴を思い出す。
これらすべて記憶を引きだしています。
特に、身体を動かして覚えるような記憶は、動作、技能の記憶。これは海馬だけでなく小脳や大脳基底核という場所も使っています。
その分、忘れにくいとされています。
同じように、単語のスペルや計算手順など、手を動かしながら考える、覚えるものは繰り返しやっていけばいくほど、「重要な情報」として長期記憶へと送られてくれるはずです。
だから、「復習」は定期的に行っていきましょう。
では定期的にとは具体的にどれくらいか。これは個人差も出てくる部分ではありますが、
授業直後は特に、記憶が新しいので思い出す速さも一番です。
また、人間は眠っているときに1日に得た情報を整理していると言われています。
この整理が、先程の海馬から大脳皮質への振り分けです。
つまり、寝る直前には文系科目の暗記が最適です。
英単語、社会系科目の用語、漢字や古文単語。これらの暗記を寝る直前にやり、眠っている間に必要な情報として脳に整理してもらう。
いかがでしょう?
もちろん、睡眠時間を削ってまでやる必要はありません。
また、土日のようにまとまった時間を確保しやすい日にやるサイクルも良いですね。
月曜日から金曜日までに学校で学習したことを、どのくらい覚えているかの確認にもなります。
時間が経っても覚えていられているもの、さっぱり忘れているもの。自分で再確認し、忘れているものをその土日にやるということも、効率的ではないでしょうか。
■復習は短時間で繰り返す
復習するとき、何時間もかけず、短い時間で繰り返していきましょう。
時間をかけまくって、というよりは、集中力が続く範囲でやると良いです。
そして、ただやるだけではなく、インプットとアウトプットを交互に行いましょう。
インプットしてそのままでは定着にはなりません。
小テスト形式で良いので、アウトプットさせていきましょう。
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