暑くなってきました。
地球温暖化によって、夏は昔と比べてずいぶん暑くなりました。
私の小学校時代には、まだエアコンがない家も珍しくはなかったと思います。
それにしても、江戸時代より前の人は、扇風機さえない中での生活をしていた
のですから、大変だったと思います。そんな中、日本人は風鈴などの音で涼を
得ていたと考えると、なんと豊かな感受性を持っていたのだと感動します。
平安時代の人が、アジサイの花を見て<紫陽花>という漢字をあてたこと、
ヒトデを<海星>としたことも素晴らしいと思います。
<涼しさや 直ぐに野松の 枝の形 松尾芭蕉>
田彦中、大島中の皆さんへ
恒例の定期テスト対策を実施いたします。
開催日時は以下の通りです。
7/1(土)14:00~18:00
7/8(土)14:00~18:00
佐野中はじめ、他の中学校にお通いの方の
参加も歓迎しております。
5教科なら何でも可能です。
学校のワークは6月中に終わらせましょう!
また、個別の質問は随時受け付けております。
前期のまとめの大切な試験です。
頑張って行きましょう!!
〇 幕末に日本を訪れたイギリス人の手記の内容です。
「日本を植民地にしようと思ってやってきたら、江戸の町では町人たちが
本を立ち読みしている。こんな国を植民地にはできない。」
このような情報が伝わり、のちの日英同盟に繋がったのではと思います。
当時、世界の中心ともいえるロンドンでも、文字の読み書きのできる人は、
人口の25~30%と言われています。それに対して、幕末の日本は半分くら
いの人が読み書きができたと言われています。江戸だけでも千数百、各藩
に二百とか三百の寺子屋がありました。日本が時代の大きな変革期でも、
国家として生き延びていく最大の強みが「教育」だったのです。逆に言え
ば、もし教育がダメになってしまったら、日本の未来はないと思います。
子どもたちが「学びを続けられるよう」教育に携わる人間の一人として、
これからもやって行けたらと思います。
〇松尾芭蕉の俳句より
「草いろいろ おのおの花の 手柄かな」
優れたものしか生き残れない、それが自然界の厳しい鉄則です。
もし、黄色い花が優れているのであれば、世の中の植物はすべて黄色い
花になるはずです。春に咲くということが優れているのであれば、秋に
咲く花はすべて滅んでしまうはずです。
比べてはいけません。優劣をつけてもいけません。
花は自分を誰とも比べません。
だから、美しいのです。
◇教室にて思うこと◇
⑴ 問題です。アフリカの部族が「雨乞い(あまごい)」の踊りをすると、必ず雨が降る
とされています。それは何故でしょうか?
答えは、雨が降るまで踊り続けるからです。
算数や数学の問題を解く時も、一日考えろとは言いませんが、せめて20分くらいは
粘ってみましょう!すぐに質問したり、解説を見たのでは「分かったつもり」にし
かなりません。
⑵ 仏教の用語に「布施」という言葉がありますが、相手の欲するものを与えることと
されています。その中に、「顔施」という言葉もあります。優しい笑顔を見せること
で、周りの人を温かくすることです。教室でも「顔施」を与えられたらと思います。
⑶ スマートフォン(携帯電話)の普及により、固定電話が少なくなりましたが、昔、
長電話をしているときに、近くのメモ用紙にいたずら書きをすることがありました。
これは、右脳は音楽や絵画など、左脳は言語や計算を支配しているのと関係があり
ます。長電話は、言語のやり取りなので、左脳がフル回転しています。そこで暇な
右脳が、図形を描いて遊んでいるというわけです。教科書やノートに落書きの多い
人は、脳が遊んでいる人です。歴史上の人物の顔は原形をとどめていますか?
仏教の教えに「第二の矢を受けない」という教えがあるそうです。
「不幸にして、矢に打たれた人がいるとします。ここで、次にどうするかに関して、
2つに分かれます。一人は、慌てふためき、第二の矢を受けてしまう人です。
もう一人は、矢に打たれても痛みに耐え動揺せず、
第二の矢をかわすことのできる人です。」
「第二の矢を受けない」とは、起こってしまった事実を受け入れて、その事実から
波紋のように広がっていく苦しみは受けないというものです。
徒然草の109段です。
「有名な木登り名人が、人を高い木に登らせて梢を切らせた時の話」
名人は、まだ人が高い所にいて、危なそうに見えた間は何も言わないで、降りて
くるときに軒の高さくらいになって「間違いするな。気をつけて降りろ」と言葉
をかけました。「これくらいの高さになってからでは、飛び降りても、きっと
降りることが出来るだろう。どうしてそのように言うのか」と聞いてみたら、
名人は「危ない間は、自分が恐れて降りますから言わなくても大丈夫。
失敗するのは易しいと思って油断した時なのです」といったということです。