2021.12.31
2021.12.18
こんにちは、校舎長の助川です。
今日は三国志で有名な武人の関羽についてです。
3世紀、中国は蜀・魏・呉の三つの国に分かれ争っておりました。
そうした戦争の中で様々な武人や策略家が出てくるわけですが、その中でも今日まで根強い人気があるのが蜀の武人、関羽です。
この関羽は、強いことはさることながら、「義理人情」に厚い男でもありました。
これが彼の今に続く人気の理由ですが、信義や信用は商売や商人にとって非常に重要なものですよね。そこでいつからか、彼は武神であり、商いの神にもなったのです。
ちなみに明から清にかけて中国全土で活躍した商人に山西商人がいます。
彼らはこの関羽を商いの神として信仰する習慣がありました。彼らが全国で活躍するにつれ、「関帝廟」が中国全土に広がり、さらに華僑が海外に進出すると、その信仰は海外にも広まりました。
日本にもその名残は残っております。
華僑が作った街、横浜中華街には中国のお寺があります。
このお寺は関羽を祭る「関帝廟」です。日本にも世界史の影響が隠れているのです。
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2021.11.20
こんにちは、校舎長の助川です。
ヨーロッパを旅行すると気づくことがあります。
それはヨーロッパの街は石造りの建築が多いことです。
日本に比べ地震も少ないですから、とても古い石造りの建築が今も残っていたりします。
そこで気になるのは、こうした建築用の石材ははどのように持ってきたのかという疑問です。様々な説がありますが、一説には水運を使ったそうです。
そう考えると、ヨーロッパの主要な街は川の近くに広がることが理解できます。
フランスのセーヌ川、ドイツのライン川、オーストリアのドナウ川、チェコのモルダウ...
東京・江戸も水運を活用していた都市のだったようです。
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2021.11.03
こんにちは、校舎長の助川です。
皆さんはキリスト教にはいくつか種類があることを知っていますか?
キリスト教にはカトリックやギリシア正教など色々な宗派があります。この二つの宗派は中世の頃、「偶像崇拝」をめぐってお互いに対立をしました。
同じキリスト教なのに考えの違いで対立なんて不思議ですよね。
さて、宗派の違いは十字架にも表れます。
カトリックは「縦棒が長い形」でギリシア正教は「正方形に近い形」です。
そしてこの形の違いは教会の形にも表れます。
例えば、ピサの斜塔で有名なイタリア・ピサにはピサの大聖堂がありますが、こちらはカトリックなので上空から見ると縦長です。一方、水の都ベネチアにあるサンマルコ寺院はギリシア正教なので、上空から見ると正方形です。
教会の造りから宗派が分かる。通な楽しみ方です。
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2021.10.20
先日映画館に行き、実写版『アラジン』を観てきました。
「アラジン」といえば魔法のランプや空飛ぶ絨毯が有名ですね。
このお話はイスラーム世界で生まれた『千夜一夜物語』に元ネタがあります。
さて私が気になったのは、お話の舞台となっている「アグラバー」という架空の都市名です。
アグラバー?
インドには「アグラ」という都市がありますが、関連性があるのかなと思いました。(劇中でもインド映画的なダンスのシーンが印象的でした)
でもなぜインドなの?
と思われた方は目の付け所が鋭いですね。
なぜならばイスラーム世界といえば現代のサウジアラビアやイラク、イランあたりを普通はイメージするからです。
この謎を解くポイントはイスラーム世界の広がりです。
実はイスラーム世界はアラビア半島を超え、東はアフリカ、西はインドや東南アジアまで広がっていったのです。インドには「ムガル帝国」という「イスラーム帝国」が成立し、タージマハルが作られたことは有名ですよね。
ちょっとしたことから広げて歴史を考えることはとても楽しいことです。
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