城南コベッツ横浜六浦教室

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  • 〒236-0031 神奈川県横浜市金沢区六浦1丁目12-21 ベラカーサ 2階A
  • 京急金沢八景駅 徒歩10分

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2024.05.20

藤原道隆の嫡男である伊周(これちか)は、故太政大臣藤原為光の娘三の君に通っていました。
長徳2年(996年)頃、花山(かざん)法皇が、三の君と同じ屋敷に住む四の君
(かつて寵愛した女御藤原忯子(よしこ)の妹)に通いだしました。
伊周はそれを自分の相手の三の君に通っているのだと誤解し、弟の隆家に相談します。
藤原隆家は長徳2年1月16日(996年2月7日)、従者の武士を連れて法皇の一行を襲い、
花山法皇の衣の袖を弓で射抜いてしまいました。

女性がらみの事件だけに、花山法皇は体裁を考えて不問に付そうとしましたが、
いつしか世間の噂になってしまいます。かつてから伊周をライバル視していた
右大臣・藤原道長は、これを問題にして、伊周を大宰権師(だざいのごんのそつ)に、
隆家を出雲権守(いずものごんのかみ)に左遷という処分に持ち込みました。
二人は、一条天皇の女御となっている中宮定子の袖にすがって赦免を得ようとしますが、
果たすことはできず、そのため定子は出家してしまいます。

その年の暮れには、定子は第一子の脩子(しゅうし)内親王を出産します。
その後、一条天皇によって再び宮中に迎えられました。しかし、出家後の后の入内は
異例中の異例であり、藤原実資(さねすけ)は「小右記」に「天下不甘心」と記しています。

2024.05.17

神奈川県の県立高校の全日制の課程には学区はありません。2005年度入試から
学区が廃止され、全県一学区になりました。この学区撤廃により、
人気校には全県的に志願者が集中するようになっています。

ただし、横浜市立と川崎市立の一部の高校は、それぞれ横浜市、川崎市が
学区となりますので、横須賀市や逗子市、鎌倉市、葉山町などから受検する場合は、
8%または30%の学区外の枠で受検することになります。

(令和6年度のものです)
横浜市立 金沢・南(募集定員の30%以内が学区外枠)
横浜市立 東・桜丘・戸塚・みなと総合(募集定員の8%以内が学区外枠)
横浜市立 横浜総合(三部制の定時制、募集定員の8%以内が学区外枠)
川崎市立 橘・高津・幸(普通科のみ、募集定員の8%以内が学区外枠)

※横浜市立横浜商業・戸塚(音楽コース)・横浜サイエンスフロンティアは
学区制度の対象外です

2024.05.15

聖園女学院中学校の学校説明会が、本日(5/15)開催され出席いたしました。
今年初めての学校説明会への参加になります。

聖園女学院中学校高等学校は、小田急江ノ島線「藤沢本町駅」下車徒歩10分、
または「善行駅」下車徒歩15分です。
83,000㎡の校地の70%は自然林「みそのの森」で自然豊かな環境にあります。

聖園女学院中学校高等学校のホームページはこちら、

https://www.misono.jp/

聖園女学院では、南山学園の創立者であり聖園女学院の設立母体
「聖心の布教姉妹会」を創ったヨゼフ・ライネルス神父の言葉
「一人の存在は必ず一つの貴い使命を持っている。一人ひとりを大切に」
を通じて、人の役に立つことを自分の喜びとする生き方を育んでいます。

480以上の指定校推薦枠、上智大学カトリック特別入試などにより、
今春の卒業生の1/4以上が国公立・難関私大に進学しました。
この他に、UPAS(=海外大学進学協定校推薦制度)加盟校制度を利用した
海外大学への進学、南山大学学園内推薦制度も利用できます。

聖園女学院では、第一装制服のデザインが一新されました。
校舎から望める湘南の海や澄んだ空を感じさせる
ブルーがキーカラーの爽やかなデザインです。
*デザインは本校のホームページでご確認ください。

中学入試では、教科型一般入試と特色型入試に大別されます。
教科型一般入試では、英検5級からの加点制度があります。
特色型入試の適性検査型では、県立中等教育学校の検査問題がモデルになっています。

なお、聖園女学院では、2024年度より高校募集を再開いたしました。
初年度は18名が入学しています。

2024.05.13

オーロラの活動と太陽の活動は連動しています。
オーロラの原因となる太陽の活動としては「太陽フレアの発生」、
突発的なコロナ質量放出により放出されたコロナの地球磁気圏への衝突、
高速の太陽風が噴出するコロナホールの生成の3つが挙げられます。

磁気嵐が強いほどオーロラの範囲はより低緯度に拡大し、明るいオーロラが
生じやすくなります。そのため短期的には、予測される磁気嵐の活動度の大小によって、
オーロラの低緯度地域への拡大の程度が予測できることになります。

日本では、見られる機会が非常に少ない現象ではありますが、日本語では古来
「赤気(=せっき)」という名前がついていました。最古の記述は『日本書紀』まで遡り、
『日本書紀』推古二十八年(620年12月30日)のくだりには、「天に赤気があり、
その形は雉(=キジ)の尾に似ていた。長さは一丈(約3.8メートル)あまりであった。」
という記録が残されており、これは日本最古の天文記録として知られています。

日本のような中緯度で見られるオーロラは赤く扇形の構造を示すものであることから、
雉が尾を広げた形に例えたものと推測されます。当時の日本の磁気緯度は現在よりも
10度ほど高かったため、大規模な磁気嵐が起これば日本でオーロラが見えても不思議はなく、
新月で月明かりもない真っ暗な夜空はオーロラ観測にとって好条件であり、
特に扇形オーロラは真夜中前に出現し、際立って明るいものであるため、
空に現れた巨大な扇は人々の印象に残るものだったと思われます。

最も観測しやすかったのは1200年頃とされ、藤原定家の『明月記』では、
1204年2月21日に「北の空から赤気が迫ってきた。その中に白い箇所が5個ほどあり、
筋も見られる。恐ろしいことだ。」と、オーロラのことだと推定される記録が残されています。

2024.05.11

この式部の丞といふ人の、わらはにて書読み侍りし時、聞きならひつつ、
かの人はおそう読みとり、忘るるところをも、あやしきまでぞさとく侍りしかば、
書に心入れたる親は、「口惜しう。男子にて持たらぬこそ幸なかりけれ」とぞ、
つねになげかれ侍りし。
それを、男だに才がりぬる人は、いかにぞや、はなやかならずのみ侍るめるよと、
やうやう人のいふも聞きとめて後、一といふ文字をだに書きわたし侍らず、
いとてづつにあさましく侍り。読みし書などいひけむもの、
目にもとどめずなりて侍りしに、いよいよ、かかること聞き侍りしかば、
いかに人も伝え聞きてにくむらむと、はづかしさに、御屏風の上に書きたることをだに
読まぬ顔をし侍りしを、宮の、御前にて文集のところどころ読ませ給ひなどして、
さるさまのこと知ろしめさまほしげにおぼいたりしかば、いとしのびて、
人のさぶらはぬもののひまひまに、をととしの夏ごろより、楽府といふ書二巻をぞ、
しどけなながら教へたてきこえさせて侍る、隠し侍り。宮もしのびさせ給ひしかど、
殿もうちもけしきを知らせ給ひて、御書どもをめでたう書かせ給ひてぞ、殿は奉らせ給ふ。
まことにかう読ませ給ひなどすること、はたかのものいひの内侍は、え聞かざるべし。
知りたらば、いかにそしり侍らむものと、すべて世の中ことわざしげく憂きものに侍りけり。

【現代語訳】
この式部丞という人が、まだ子どもで漢籍を読んでいたとき、(私はそれをそばで)
聞き習いながら、その人(式部丞)はなかなか読み取らず、忘れるところも、
(私は)不思議なくらい理解が早かったので、漢籍に熱心だった親は、
「残念なことだ。(この娘を)男の子として持っていないことこそ不運なことだ」と、
いつも嘆いていらっしゃいました。
それなのに、「男でさえ、学識をひけらかす人はどうであろうか。(感心したことではない)
栄えていない人ばかりのようです。」と、次第に人の言うのも聞きとめた後は、
一という文字さえ最後まで書きませんし、とても漢字に不調法で驚きあきれるほどです。
以前に読んだ漢籍というものは、目にもとめなくなっておりましたのに、
ますますこのようなこのようなことを聞きましたので、どんなにかほかの人も伝え聞いて
私を憎んでいるだろうと、恥ずかしさのために、御屏風の上に書かれている漢詩文さえ
読まないふりをしておりましたのに、中宮様が、御前で、「白氏文集」のところどころを
私に読ませなさるなどして、そういった方面のことをお知りになりたそうでしたので、
人目を避けて、他の人がお仕えをしていない合間に、一昨年の夏ごろから
(「白氏文集」のなかの)「新楽府」という書物二巻を、おおざっぱにお教えしています。
そのことを隠していますし、中宮様も人目につかないようになさっていましたが、
殿も一条天皇もその様子をお知りになって、漢籍などをすばらしくお書かせになって、
殿は(それを中宮様に)差し上げなさる。(中宮様が漢籍を)読ませなさるなどは、
きっとあの口さがない内侍は、聞きつけることはないでしょう。もし知ったなら、
どんなに悪口を言うことでしょうと(思うと)、何事につけ世の中は煩わしいものですよ。

※式部丞=藤原惟規(ふじわらののぶのり)
※親=藤原為時(ふじわらのためとき)
※宮=中宮彰子(ちゅうぐうあきこ)
※殿=藤原道長(ふじわらのみちなが)
※新楽府(しんがふ)=とりわけ有名なのは白居易の50編で、社会批判や風刺の意図をもつ