2022.08.16
暑い日が続いています。今日から夏休み終了まで夏期講習も後半戦です。
水分補給に注意しながら、がんばりましょう。
今日は、水分補給に欠かせないペットボトル入りの飲料についての話しです。
「ペットボトル症候群」は糖尿病の自覚のない人が糖尿病の症状のひとつである
「喉の渇き」のため、砂糖が入ったペットボトル入りの飲料を多飲していたために
つけられた造語です。医学的には「清涼飲料水ケトーシス」といいます。
「ペットボトル症候群」(=「清涼飲料水ケトーシス」)は、少なくても1カ月以上、
10%程度糖分を含む清涼飲料水を毎日、大量に(1.5ℓ以上)摂取することで
血液中のブドウ糖やケトン体と呼ばれる成分が異常に高くなり、急激に血糖値のあがる
ケトーシス(=糖尿病の中でも血液中のケトン体が増えている重たい症状)になることです。
清涼飲料水を飲む→血糖値上昇→喉が渇く→清涼飲料水を飲む→高血糖
の悪循環によって引き起こされます。
症状としては、著しい喉の渇き、多尿(尿量が多い)、倦怠感(体がだるい)、
腹痛、嘔気などの症状が現れ、ひどくなると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。
糖尿病と診断されていなくても突然発症することもあります。
ペットボトル入りの飲料すべてが原因になるわけではありません。ミネラルウォーターや
お茶飲料、炭酸飲料などでも無糖のものが多くなっており、ペットボトルパッケージに
記載された栄養成分表示を参考にすることも必要でしょう。