2021.06.11
2021年の夏至(=げし)の日は6月21日(月)となります。
夏至は二十四節気の一つで北半球では「一年で一番昼が長い日」となります。
「昼が長い」=「夜暗くなるのが遅い、朝明るくなるのが早い」ということです。
昼が長いということは、夜が短いということになりますが、古代では夜を
「宵(=よい)、夜中(=よなか)、暁(=あかとき、あかつき)」の3つに区分して
いました。「宵(=よい)」は「日が暮れてまだ間もない頃」「夜がまだそれほど
更けていない頃」「日が暮れて間もないとき」と辞書にありますが、
では「宵」とは何時頃のことをいうのでしょうか。
「日が暮れて間もないとき」は日没後1時間ほど。今ぐらいなら19時30分頃。
「日暮れ」が一つの基準になるのなら、「宵」の時間帯は季節によって異なります。
かつて気象庁は天気予報で「宵のうち」という言葉を使っていましたが、
実は今では使われていません。
気象庁は、「宵のうち」とは18時頃から21時頃の時間帯としていたのに、
もっと遅い22時とか23時まで「宵」と思っている人がいるので、「夜のはじめ頃」
(18〜21時頃)に用語を変えたのです。(2007年の予報用語改正)
改正理由について、「『宵のうち』はもっと遅い時間帯を含んでいると
理解されているため、より適切な表現に」と発表しています。
現在の1日の天気予報の時間細分は次のようになります。(出典:気象庁)
0時~3時 未明
3時~6時 明け方
6時~9時 朝
9時~12時 昼前 ※日中は9時~18時
12時~15時 昼過ぎ ※昼頃は12時の前後1時間
15時~18時 夕方
18時~21時 夜のはじめ頃 ※夜は18時~24時(府県天気予報の場合)
21時~24時 夜遅く