2025.02.28
さて、今回は国語編です。
国語はすべての科目の礎となる科目ですので、中学進学前に国語について学んでおくことはとても重要です!
そんな国語ですが、ではいったい何をしておけばよいのか?
その答えはズバリ、漢字の練習および語彙の増強です!
多くの保護者様と面談をしていると、
国語が苦手でその中でも特に文章問題や読解問題が苦手...
なんてお悩みをいただくことが頻繁にあります。
確かに近年は本離れの影響か、文章を読むという習慣がついてないお子さんは多くおり、その結果としてか文章題を苦手としているお子さんが非常に多いです!
ですが僕が見ている限り、文章題が苦手な子は文章を読むことが苦手なわけではないのです!
正確にいうのであれば、
漢字が読めないためにそもそも本文を正しく読めていない
というケースがほとんどです。
よく「本文の英単語が分からな過ぎて英語の長文問題全然わからなーい」なんて言っている中高生を見かけませんか?
文法とか構文以前に単語を知らないから文章を読みようがないといった状態です。
実は国語が苦手な生徒さんはこの英語と似たような状況になってしまっている可能性があります!
まずは中学に入るまでに、この漢字力・語彙力の穴を埋めておくことが先決です。
私が子供の頃は今ほどYOUTUBEなどが盛んではありませんでしたから、テレビでクイズ番組やニュースを(半強制的に)見ることになり、その中で自然と学ぶことが多くありましたが、現代ではその機会は少ないでしょうから、意識的に取り込まないと大変なことになってしまいます...
どのくらいできれば安心?
さて、それではどの程度の漢字力があれば安心できるでしょうか?
漢字能力検定公式サイトによると小学校卒業者が身に着けておくべき基準としては漢検6級とされています。
実際の問題はこちらです(漢字能力検定公式HPより引用)
個人的な意見ですが、語彙増強などの観点も踏まえるとこの漢検6級、最低でも8割、欲を言えば9割は取れるようにしたいです。
以前の記事でも話した通り、語彙などの知識事項は既知のものが多ければ多いほど、その後の学習効率も向上します。ですから早い段階で確かな漢字力・確かな語彙力を養うことでその後の国語学習を効率よく進めることが出来ます。
上記の問題を見て「うわ、見たことあるけど覚えてないよ...」という人は、この春休みのうちに必ず漢字の総復習をしておきましょう!
また、「え、簡単じゃん。ほとんど読めるし書けるよ」という人も、大問5⃣7⃣9⃣あたりに登場する言葉の意味をちゃんと説明できるかな?という視点で見てみると新たな気づきがあるかもしれません!
漢字の読みや意味を知ると、自然と語彙力も伸びていきますよ!
最後に
前回の算数同様、漢字の勉強をするうえで意識しておくべき3か条をお伝えして終わりにしたいと思います!
《漢字練習の3か条》
その1. まずは読めるべし!
漢字学習での最優先事項は「読めること」これに尽きます。
特にこれまで国語や漢字が苦手だったという人は、ひとまず口に出して読めるところを優先的に練習しましょう。
漢字が100個あったとしたら、「50個読めるし書ける」ではなく「100個ほとんど書けないけど読める」という状態を目指してください。
当たり前ですが読めない漢字は書けません。
読めない言葉は意味も分かりません。
まずは読む。これを徹底するだけで漢字学習はグンとはかどります!
その2. 熟語は意味まで覚えるべし!
読めるようになった次は意味を覚えましょう。
書けることも大事ですが、読解のことを考えると優先は意味の理解です。
意味が分からなければ結局文章を読めていないことに変わりはありません。漢字に限ったことではありませんが、言葉は意味とセットで覚えましょう!
その3. 漢字や部首の意味を知るべし!
これは少し応用的な内容ですが、漢字を学ぶ際は部首や漢字そのものの意味を覚えておくと未知の言葉に出会ったときに推測がしやすくなります。
有名なところだと、
さんずい(シ)⇒水を表す
にんべん(イ)⇒人の体を表す
などです
漢字同士の共通点を探してみると意外な発見があります。
意欲的な方は是非そういった視点も持ってみてください!
前回と合わせて、国語算数に関して今のうちにやっておくべきことをお伝えさせていただきました!
中学から最高のスタートを切りたい!
小学校は大変だったけど、中学からは少しでも勉強で遅れを取り戻したい!
という方は是非今回お話したことを実践してみてください!