2023.05.31
大学入試にはどんな種類があるのでしょうか。その中でご自身に合った入試の特徴を押さえたうえで、どこに力を入れるべきなのかを考えてみましょう。
【学校推薦型選抜】試験は高 3 の秋
入試には以下の2種類に分かれます。
- 旧指定校推薦
- 旧公募推薦
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
- 旧指定校推薦
- 高校の推薦書が必要
- 成績やスポーツ・文化活動などの推薦基準を満たす生徒を、校長先生が推薦する
- 学校内で推薦権を得るとほぼ合格が確定する
- 旧公募推薦
- 大学側が設定した成績基準を満たすことで受験資格が得られる
- 旧指定校推薦よりも募集定員が多い
旧公募推薦タイプは、学力試験や面接試験などで一般選抜と同じように不合格になるため、「受験機会が増える」程度に考えるべき試験です。
【総合型選抜】試験は高 3 の秋
自分自身を推薦するタイプの入試です。大学側は自ら定めたアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針=大学が欲しい人材)に合った受験生を選抜します。
選抜方法は「志願理由書」と「面接」で行われることが多いです。
面接では以下の内容について聞かれます。
- 大学で何のために何をしたいのか
- そのためになぜこの大学が最適と判断したのか
- これまでにどのような取り組みをしてきたのか
上記の質問を、就職活動のようなレベルで伝える力が求められます。
【一般選抜】試験は高 3 の冬
- 大学入試の王道。学力試験の一発勝負です。
試験科目や範囲は大学・学部学科ごとに異なります。しかし、同系統の学部学科であれば、大学間で大きく異なることはありません。一般選抜の特徴は以下の通りです。
国公立大学は前期・後期で 2 回チャレンジでき、私立大学は日程が重ならない限りは無制限に受験できるのが特徴です。
しかし、冬に行われる試験ということで、これに落ちたら後がないという「最後の砦」となっています。
一般入試は外せない
大切なことは「最後の砦」である一般選抜は外せないということです。
旧指定校推薦は「ギリギリまで推薦権が得られるかがわからない」という不確定要素があります。さらに、旧公募推薦も「面接」という点数化が難しい不確定要素があります。
総合型選抜は不確定要素がさらに強く、事前に合格を見極める要素に欠けます。
これらの入試で合格ができなかった場合に一般選抜の対策をしていないと、高 3 の年末の段階で浪人が確定してしまいます。
学校推薦型選抜も総合型選抜も積極的に活用したい入試ですが、不確定要素が強いこともあり、入試方法を絞るのは危険な入試と言えます。
「ダメだったら一般選抜で入る」という姿勢を持つことが大切です。
つまり、学校推薦型選抜・総合型選抜を考える方は、一般選抜のみで考える人よりも負担が大きく、より早くからの準備が必要です。
ご自身に合った入試の種類を考えることはもちろん、一般選抜の対策もしっかり行いましょう。